モモンガ通信2022年(第4期) ヴェノーヴァとかフルートとかオートバイとか・・・のどかさんの日常ヨタ話


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#56
2022年10月2日(日)
「霊名の祝日に自分にプレゼント(嬉)」


カトリックの暦では10月2日は「守護の天使の記念日」と定められておりまして、ごくシンプルに言うと「人は生まれた時から一人に一人ずつ、守護の天使が傍らについていつも共にいて守ってくれている」と教えているのであります。

いつも共にいてくださる主イエス・キリスト、そして私のようなクズ人間さえ見捨てずにいる守護の天使、加えて「信仰のよき先輩」とでも呼ぶべき数多の聖人に囲まれて生きているのであります。ひとりで居たとしても、なんの寂しいことがあろうか、というものです。

ま、カタい話は抜きにして。今日は自分で自分のお祝いの日にプレゼントをするという企画であります。

2022年8月20日(土)のモモ通#44にて腕時計の話をしました。100円ショップで買ったデジタル時計が3日で2分進むという俗称「日差クオーツ」でありまして、1日2回時刻合わせしないと使い物にならないトンデモ精度で、言語道断のクソ時計であったという話は記憶にございますでしょうか。

しかし私は「本当のどん底製品、クソ時計はAmazonで売ってる大陸製・中共の粗悪品なのではなかろうか」と考え、送料込782円のG-SHOCKモドキを玉砕覚悟でポチったのであります。


「Amazonは大陸製の粗悪品を売る詐欺業者の巣窟!ということで、承知の上でクソ商品に特攻する話」
https://ezomomo.com/momo_j/2022/momo_j2022_3.html#44


この時計自体は随分と前に手元に届いていたのですが、動作&精度チェックを兼ねてしばらく使ってみたので、その顛末を話しつつ「今年の自分へのプレゼントとして充分な役に立ったかどうか」の審判を下したいと思います。

まずは上記のモモ通にて貼った画像を再掲載しましょ。



Amazonの商品紹介

見るからにインチキくさいカシオGショックふう大陸製デジタル時計







Amazon掲載写真

本物は絶対にこんなにかっこよくないに決まっている(←確信)




謎の割引が適用されて支払金額は719円でありました。Amazonでポチったのは8月16日、手元に届いたのはちょうど2週間後の8月30日です。当然のように大陸から発送され、税関で止められることもなく割とスムーズに取引できたのがせめてもの救いであります。



中共から届いた荷物

安心のCHINA POST







内容物は腕時計

内容物はQuartz Watch(手表)ですのよ!




さっそく開封です。袋をひきちぎるとビニール袋に入った腕時計がボトリと落下しました。いよいよ対面の時が来ましたよセニョール。



中身を取り出したところ

緑色のボタンの質感がすでにチープ感満載!ただよいはじめる地雷の香り







取扱説明書

読む気すら起きない支那語の取扱説明書




トリセツとかなくても事実上何とかなっちゃう世界ですからもう気にせずいじり倒すことにします。まずは外見を上からチェック、と思ったらいきなりこれだよ。



歪んだバックル

ベルトのバックルがエキサイティングにゆがんでいる




バックルが平行四辺形になってていきなり衝撃波を喰らう。これをやみくもに直そうと横方向に力を入れた途端にボキッといくのがChinaクオリティですよね。油断も隙もあったもんじゃあございません。私は以前外資系の職場で様々な国籍の人と一緒に仕事をしたことがありますが、率直に申し上げて支那人は、雑で馬鹿だと思う。悪意なく本当にそう思うのです。これは経験則で申し上げるのであって、差別とかヘイトではなくて痛感した真実であります。



腕時計の外観

こんな感じ。デカい文字盤の面積を無駄に使って時刻表示が小さすぎワロタ




まあチープなデジタル時計にありがちなカシオG-SHOCKふうデザインですが、文字盤の上半分を曜日の表示に全振りしているのがすでによく分からないですね。広大な文字盤もちながら、その威力を活用する気がまったく感じられない画面配置となっています。どうでもいいエピソードに尺を使い過ぎて終盤に謎の急速展開で事態の収拾をはかりラスボスを秒で始末して終わる糞アニメを見ている気分です。



チープなプラスチック製

テカテカの安っぽいプラッチック素材がダサさを際立たせる!




筐体もベルトもテカリまくりの安物プラッチック感がすごすぎて、さすがの私ですらこの時計を装着していくべきTPOの想定に困るありさまです。あえて選んだグリーンのチョイスがまた絶妙にダサくてライムグリーンのオートバイに乗るカワサキファンに全力で謝罪したい気分になるのは何なのでしょうか。でもこれ、仮にグリーンの部分がブルーやレッド、はたまたイエローだとしても超絶にボロいのは明らかでして「だからお前は何をやっても駄目なんだよ」と説教される辛さを唇かみしめて耐えるような悲しみに襲われてきました。



時刻表示が小さい

時刻の表示が小さすぎてマジで読めない老眼




マジで日曜日(SU)のアピールが強すぎて馬鹿なんじゃないかと思うわ。肝心の時刻が老眼だと読めないフォントサイズ。パッと見、すごそうに見えて何もすごくないという「絵に描いたような駄目ウォッチ」なのだった。人をイラつかせる才能はなかなかのものがあります。ちょいと試しに普段愛用しているカシオの時計と並べてみましょうかね。



カシオとの比較

右側は愛用のカシオ。あらためてカシオの偉大さを知る!




視線を向けてさっと見た時に必要な情報が得やすいのは言うまでも無くカシオの方であります。そもそも筐体やベルトの質感からして全然違うし。はっきり言って勝負になりません。よい子のみなさんは黙ってカシオを買いましょう、としか言いようがないのだった。

さて腕時計といえば肝心な精度についても触れなければなりません。約1ヶ月にわたってこのヘナチョコ時計を使ってきましたが、結論から言うと2週間で1分進むレベルであります。1日あたり約4.286秒進む計算になりますね。これは、その昔つかっていたオリエントの南米向けモデル(機械式・自動巻)とほぼ同程度の精度かなあという感じです。2週間で1分、4週間(約1ヶ月)で2分進むと考えると機械式なら許容範囲だけどクオーツとしては


「糞」


と断じて差し支えないと思います。贔屓目に見てもDAISOで売っているブルー・プラネットの100円デジタル時計と同程度にすぎず、ヨドバシカメラの店頭で吊るしで980円で売られているクレファーやサン・フレイムに遠く及びません。しょせんはChinaクオリティだった、というのが結論になります。逆に言うと980円でカシオ並の堅牢さと精度を誇るクレファーとサン・フレイムは化け物レベルで凄い。ちなみに私のおすすめはこちら:



クレファー腕時計

止まらない、狂わない、壊れない、超絶に安いというデジタル時計界の怪物




クレファー CREPHA TS-D155-SV [デジタルウォッチ]
お値段なんと983円(ヨドバシ.com)
https://www.yodobashi.com/product/100000001004159821/


今はカシオのスタンダード腕時計もすさまじく値上げしてしまい、チープカシオと呼ぶにはずいぶんと高額な商品になってしまったから、私のイチオシは断然「クレファー」と「サン・フレイム」であります。これらの2大メーカーは現状で私のスタンダードとして確固たる地位を占めております。Amazonで妙ちくりんなChina時計を送料込719円買うぐらいなら、ヨドバシで上記の時計を(エゾモモンガにだまされたと思って)983円でポチったほうが100万倍マシです。

クレファーとサン・フレイムであれば上記以外にも1,000円を切る価格で選択肢がいろいろありますからヒマな折にはぜひヨドバシ.comでチェックしてみてくだされ。

ということで、まとめ。China製の腕時計は自分へのプレゼントとしては、ちょっと残念な感じでありました。ダメ元を覚悟してポチったらやっぱり駄目だった、という情けないオチであります。これが私の人生ってもんよ。めでたし、めでたし。










#57
2022年10月7日(金)
「さらば私のアルカディア号」


再三ネタにしている内容ですが現在私はオートバイのある生活を取り戻すべく、あれこれと下準備にとりかかっている状態です。

もう買いたいオートバイも決まっていて、それを玄関から引き入れて室内保管する計画まで立てているのであります。なので今現在玄関スペースを占めている自転車をいよいよ処分することにしました。億劫なので先延ばしにしてきましたが、ようやく重い腰をあげて写真を撮り、商品説明文を用意してネットオークションに出品しましたよ。

夏のモモ通(2022年8月15日)でも写真を掲載しましたが、こんな自転車です。小径ホイールのおりたたみ自転車ずら。


2022年8月15日(月)#43
「お盆休みはバイク屋さんも休み、ということでアレコレ思う」
https://ezomomo.com/momo_j/2022/momo_j2022_3.html#43



自転車

ブリヂストン ワンタッチピクニカ




これもまたしつこく繰り返してきた話ですが、私は青春のほとんどを「自転車」に情熱を注いで生きていた(文字通り、時間もお金も全てコミコミで)、ここにきて最後の最後まで執念で手元に残した1台を処分するというのはなかなか感慨深いものがありました。最後の1台を処分したことで、これまで数十年にわたって続けてきた「車輪のある生活」が、一時的であるにせよ「断絶」したわけであります。

この折りたたみ自転車には購入時より「アルカディア号」の名をつけて旅の相棒にしてきました。アルカディアとは古代ギリシア語が指す地域名で「理想郷」の意味があります。まあ特定世代以上の多くの人は、漫画家・松本零士の作品『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』に出てくる海賊戦艦をイメージするのではなかろうか。艦首にどくろのマークがついた個性的な宇宙戦艦ですね。

しかし私の自転車の名の由来は、松本零士の作品といっても第二次世界大戦を舞台にした『戦場まんがシリーズ』の、ドイツ空軍パイロットであるファントム・F・ハーロックII世大尉の搭乗機であるメッサーシュミットBf109からきているのであります。



まんが表紙

松本零士の戦場まんがシリーズ『わが青春のアルカディア』




ハセガワの航空機プラモデルにはこの機体を再現したものも売られているのです。公式サイトで掲載されている作例の仕上がりが芸術的なレベルですごい。それにしてもメッサーシュミットBf109は本当にかっこいいな!画像はハセガワの公式サイトより引用。


プラモデルメーカー ハセガワ 「わが青春のアルカディア」メッサーシュミット Bf109G-6(公式)
http://www.hasegawa-model.co.jp/product/64711/



ハセガワのアルカディア号

漫画のアルカディア号を忠実に立体再現している!これは本当にすごいな




この素晴らしいプラモデルのおかげで型式がBf109G(Gustav:グスタフ)と判明。これはダイムラー・ベンツの水冷エンジンの性能向上型が搭載され、大戦後期の主力となったモデルです。私の大好きなモーターカノンも装備(嬉)。タマンネ。

ちなみにこのメッサーシュミットBf109戦闘機については、第二次世界大戦に先立つスペイン内戦にて試験的に導入され、ナチス・ドイツ敗北後もスペイン空軍で改良・延命・エンジン載せ替え・国内製造されつつ1960年代まで使われていたのだ。葡萄酒をのみ昼寝をしながらこの古い機体をなんとなく使い続けたスペイン空軍の「余裕ぶっこき状態」には呆れるほかにない。スペインのフランコ政権は米ソ東西冷戦の時代をうまくたちまわって、なんだかんだで唯一成功したファシズム政権ですからね。スペインの王室とカトリックの信仰を共産主義者の手から守り、分裂の危機にあった国家を統一し現代スペインの礎を築いたのだから本当に偉大だわ。

と、脱線しようと思えばいくらでも話は脱線してゆくのであります。話をひとまず松本零士の『わが青春のアルカディア』に戻しましょう。戦局が悪化するドイツ軍のパイロットと日本人技術者の友情の物語でありまして、話の中心となるのがドイツ・ツァイス社製の光像式射撃照準器「Revi C/12D」であります。ここで私のもうひとつの過去「写真家のどか」のマニア魂が火を噴きそうになるのですが、ここはグッとこらえて手短に済ませましょう。ドイツ・ツァイスの光学製品といったら文字通り世界一なのですよ。カメラマニア、双眼鏡マニアとしてはツァイスといったら最上級の特等品なのでありまして、まあ第二次世界大戦の頃は日本の技術ではどうやってもドイツ並の品質の光学式照準器をつくることができなかったので、漫画のなかでファントム・F・ハーロックII世が日本人技術者の台場にこの照準器を託して中立国スイスに台場を逃がすために飛び立つのであります。そして時をへて『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』にこの照準器が出てくるという、伏線というか繋がりというか、そのあたりはすごくシビれる世界となっております。まあ興味がある方は原作をお読み下され。松本零士といったら一般の人は『宇宙戦艦ヤマト』と『銀河鉄道999』ということになるのかもしれないけど、私は誰がなんと言っても『戦場まんがシリーズ』ですよ。

ということでウダウダと長文を書きつらねましたがひとことで言えば「松本零士の影響を受けて愛車をアルカディア号と名付けました」という事です(←ミもフタもない言い方)。漫画だの飛行機だのと話をこれ以上脱線させていると収拾がつかなくなるので、話を先に進めましょう。

これまで、それこそン十年にわたり車輪とともに生きてきた私としましては、この「手元にひとつも車輪が無い生活」というのがかなりの威力で虚しさをつのらせてくるのであります。これはもう、一日もはやくオートバイ生活を復活して心を満たす以外に道はない。

次に乗りたいオートバイは、これまたしつこく繰り返していますが、ホンダのGROM(グロム)であります。現在は新しい排ガス規制に対応するために受注を停止しており、新車が手に入らないので圧倒的にタマ数が不足し中古車の価格は上がり気味であります。できれば新車を買いたいよなぁ、と思いながら様子を見ている感じでしょうか。



現行のグロム

グロムの黄色は海外販売のみ




まあ新車で買ってボディを私のパーソナルカラーである黄色に塗ってもらって前後カメラのドライブレコーダーを装着する、というところまで決めているわけですよ。名前はもちろん「タエちゃん」(制式にはタエちゃん3号)ですよ。

私の搭乗機は「タエ」と決まっているのであります。これはかつて2度にわたる脱走事件で話題をさらったサンシャイン水族館(当時はサンシャイン国際水族館)のミナミコアリクイ、俗称「池袋のタエ」こと「タエ」に由来するネーミングであります。そもそもタエちゃんの名の由来は「まぶたが二重」ということで「ふたえ→タエ」ということだそうですが、夫であるアリーさんとの間でたくさんの子供を産み育てて我々アリクイ好きの魂をとりこにしたのでありました。ファンの間では「ミナミコアリクイ界の森高千里」と呼ばれ、年齢をかさねても変わらぬ可愛さでみんなの目をハートにしてきたのですよ。

ということで次の愛車は「タエちゃん」ですね。以上!今日の話はこれにておしまい。


・・・と言いたいところですが、私個人としてはですね、それこそ「わが青春のアルカディア」を喪失した心のダメージがいまひとつ晴れないのでありますよ。

じゃあグロムに「アルカディア」と名付ければいいじゃん!という意見もあろうが、そうじゃないんだって。あくまでも私の主力機は「タエちゃん」なのであって、これはもう宇宙の法則なので変えようが無いのでありまして、要するにそれとは別に「アルカディア号」があると嬉しいな的な、いや、ないと困るな的な気分なのであります。

たとえばですね、普通に4輪(軽自動車のスズキ・ラパンLCとか?)を買い増しして


「よし、本日よりこの車を『アルカディア号』と呼ぶことにする」


とかいう展開になれば全然問題がないわけですよ。夢の6輪生活。いいじゃないですか。しかしそんな夢が叶うはずも無いのであります。どうあがいても自動車を追加購入するのは無理です。4輪は置く場所がないんだってば。

となるとですね、困難とわかっていながら「オートバイの2台持ち生活」を夢見ちゃうわけですよ。近所の、立派なガレージを持っているおじさまが、すごい車とかデカいバイクとかをガレージに整然と並べていて、シャッターの外にポツンとホンダのちっちゃいスクーター、トゥデイ(なぜかナンバープレートがピンク色)を置いているのをみると、羨ましくて遠吠えしたくなるレベルであります。

なんかこう、グロムとキャラがかぶらないちっちゃい2輪を持てたらいいなと思わずにいられないのよねん。



黄色いオートバイ

本心を言えばこういうのに乗って「アルカディア」を名乗りたい




ということで「なんかちっちゃくて手頃なサブ用バイクないっすか」などとスケベ心を発揮して内緒でリサーチとかをしているんですが、


・50cc時代のホンダ・モンキー:
 製造終了後、中古市場でプレミアム価格となり手が出ない。

・50ccのスズキ・チョイノリ:
 もともと耐久性に乏しい車種で残存車体はゴミ同然。
 直して乗りたくても補修部品が入手できず事実上維持するのが不可。

・50cc超のスーパーカブ
 古いゴミか年式新しめのプレミアム価格品かの二者択一で手が出ない。

・旧タイプのグロム(初代JC61)
 中古相場は予想外に高めで、お得感は皆無。


みたいな次第で、お値打ち価格でサブのマシンを増車などという甘い夢は見事に打ち砕かれるのであります。できるだけ他人とかぶらない、個性的なモデルに乗りたいという気持ちが強いこともあって「国内販売されたけど不人気すぎて短命に終わったZOOMER-X」とか超絶に欲しいんですけど、それこそ販売不振だったモデルだけに中古のタマ数が圧倒的に少ない。


ホンダ ZOOMER-X(公式)
https://www.honda.co.jp/ZOOMER-X/



ズーマーX

他に類を見ない良いデザイン




スクーターのくせに座席下の収納スペースが絶望的な設計で、いったい何を積めば平和な世になるのか誰にもわからなかったというおそるべき謎モデルであります。以前モモ通でとりあげたナビ110の、燃料タンク下の謎の空洞とならんでホンダがやらかした意味不明設計の頂点でありましょう。いいなあ。そういう馬鹿馬鹿しい乗り物が好きなのよ私は。

まあ今はサブのマシンの事など考えずに、メインのマシンを買うことに専念したいと思います。いずれ機が熟せば「タエちゃん」についで「アルカディア号」も手にする日がくるかもしれませんから、それまで一歩ずつ前進してゆきたいものですな。










#58
2022年10月11日(火)
「オートバイ旅の積載を考える」


学生時代の私が一番最初に乗ったのは50ccのスクーター、ホンダ・ディオ(初代)でした。


1988年01月21日ニュースリリース(ホンダ公式)
ヘルメットなどが入る大容量収納スペースを持った若者向けスポーティスクーター「ホンダ・ディオ」を発売
https://www.honda.co.jp/news/1988/2880121di.html


シート下にはフルフェイスヘルメットも余裕で入るトランクスペースがあり、車体後部にはキャリアも装備。私は前に「かご」も付けていたので、文字通り輸送機のように大活躍でありました。SAS(エス・エー・エス)のメッシュバッグにスキューバダイビングの機材一式を入れてフロアステップにドン!と載せて、足でおさえつつ走ったりしたものであります。



ホンダ・ディオ

私の愛車はボディが白、シートとフロアがグレーでした




そういう次第で私は「積載を考えたらスクーターはこの上なく便利な乗り物」という認識から自動二輪生活がはじまっているのでスクーターは大好きであります。ライダーの中には「スクーターはバイクじゃない」などと言って馬鹿にする人もいるけれど、私にはそういう意識は無い。スクーターにはスクーターの素晴らしさがあります。楽しい自動二輪ですよ。

収納・積載能力やタンデム走行の快適性を考えるとビッグスクーターで旅に出るという選択肢はおおいにアリだと思うし、車では扱いにくさを感じてどうも好きになれないオートマチック機構も2輪なら素直に便利だと感じられる。何故なのか?スクーターのベルト式無段変速は「いい奴」なのに車のCVTは思い通りにならなくてモモンガキックをあびせたくなる。

逆にスクーターといえどもベスパなんてちょっと前まではギヤチェンジが必要だったりシート下収納も無かったり、なかなかに上級者向きだったりした訳ですよ。スペアタイヤ積んでたりとか謎のこだわりがあって「イタリア人の発想おそるべし」とビビっていたらモッズ系などと称するライトとミラーをゴテゴテに装着した改造とか理解不能な文化もあって、いろんな世界を知ると世の中って本当に面白いなと感じたものです。

その後念願かなって普通自動二輪免許を取得した私は、これまた念願かなって「若かりし日々にあこがれていたオートバイ」であるヤマハTDR80に乗ったのです。これがタエちゃん1号ですな。

しかしこの小さなオートバイには荷物を積む余裕がほぼ無かった。オプションでリアキャリアがあったらしいけど私のTDRはリアフェンダーが割れていて、あきらかに「装着していたキャリアが過積載でモゲた」痕跡がありました。買ったお店の御主人が気を利かせたのかその割れた部分にお店のステッカーを貼ってくれたのですが正直言って余計にダサくなったんだよなあ。しかたなく、燃料タンクの上に磁石で装着する「タンクバッグ」をつけていました。



タンクバッグ装着TDR80

またがったときに腹の前の位置にタンクバッグを装着してある




画像で黒いタンクバッグを燃料タンクの上にのっけてるのですが見えますでしょうか。ちっちゃいオートバイのちっちゃいスペースに載せるのだから当然、ちっちゃいサイズのタンクバッグしか付けられません。雨具とタオルと水筒と財布と携帯電話を入れたらお腹いっぱいですよ。日帰りならそれでいいけれど、泊りがけのときはリュックも使って着替えなどを持ってゆきましたね。

TDR80からYZF-R15(タエちゃん2号)に乗り換えた時は、当初はタンクバッグとシートバッグ(後部座席の天面に装着するナイロン生地のバッグ)を使うようになりました。リュックを背負って運転するのはけっこう身体に負担がかかるので、その苦痛から解放されたのは本当に嬉しかったです。

しばらくタンクバッグとシートバッグで旅を楽しみましたが、ナイロンのバッグは突然の雨に弱い、大きなタンクバッグはワインディングで邪魔である、など何かと不満感がぬぐいきれず解決策を考えていました。最終的には専門のショップで専用ステーをつくってもらいリアの両サイドに樹脂製のケースを装着しました。旅行用自転車に乗っていた時と同じようなスタイルで、まさに「ツアラー仕様」という感じでしょうか。



サイドケース装着R15

後部の両脇に黒い樹脂製ケースを装着したタエちゃん2号




樹脂製のケースはイタリアのGIVI(ジビ)という、その手のオートバイ用収納ボックスの大御所メーカーの物であります。容量は片方で20リットルちょっとあったでしょうか。両脇に付けているので40リットルもの積載量です。このケースを装着するための台座部分を特注でつくってもらったので目が飛び出るような金額になりましたが、鉄製のステーをフレームにがっちり固定してあって剛性感がすごいし、ケースのフタにはちゃんと鍵がかかるし、雨が降っても無問題だし、何から何まで最高でした。これを付けたおかげで、オートバイ乗車時はプロテクターのついた専用ウェアを着て走り、高原の宿に着いたらオシャレな服に着替えてリゾート気分を堪能するという夢のような生活が実現したのであります。

せっかく高原の素敵な宿に泊まるのにスウェット上下では乙女心的に辛いのであります。高原といったら黒髪ロングの美少女が可憐なワンピースを着て白樺の森を駆けてくるのであります。プロテクター入りの上下にライディングブーツで白樺の森を駆けてくるというのでは乙女成分が足りなさ過ぎて悲しいではないか。だから高原に着いたら着替えるためのオシャレ用の靴と服をちゃんと積んで、それでいて安心して走れるジビのサイドケース付R15は最高のオートバイでありました。

ということで端的に言って私は「サイドケース至上主義者」であります。

旅にはGIVIのサイドケース。以上!!みたいな。これこそが理想形でありまして、今さらナイロン製のバッグなど使いたくないのよ。GIVIの樹脂ケースは「完全防水」を謳ってはいなかったけれど、事実上突然の大雨でも中の荷物はノー・ダメージでしたから、ナイロンのバッグにレインカバー付けたのに滲みてきて中のものが濡れちゃった的な問題はサラバサラバですよ。

ちなみに、冒険系のライダーだと「アドベンチャータイプ」と呼ばれるオートバイに乗り、両脇のサイドケースに加えてトップケースという「後部座席の後ろにキャリアを装着し、そこに載せるボックス」まで積んだりします。これは「大陸横断系」というか「地の果てまで旅する系」の、積載能力を最大限に発揮したオートバイ荷造りの最終的・究極奥義みたいなものです。



積載能力をフルに活用したオートバイ

英国のディーラーのサイトより引用した、GVI製品でフル積載オートバイ(夜逃げ仕様?)の画像




もう見るからに凄いですよね。旅好きの私としてはこういう方向性はそそられるものがあり、この手のオートバイはみんなかっこいいと思う次第でありますが、正直言って日本国内では過剰装備な風味が漂うのであります。夜逃げでもするのか?という別の疑問がわいてくるレベルです。「箱の中には夢が詰まっている」という説を私は支持するけれども、引っ越し中の疑惑をもたれても反論できない「やりすぎ感」も否めません。オートバイに興味ない人の目にはどんなふうに映るのか、気になるところです。

さて、ここまで私のオートバイ積載の歴史をふりかえりつつ最後は「極端な過剰積載例」の画像を出した訳ですが、一般的には「鍵がかけられる樹脂製のケース」を付ける場合、トップケースのみを単体で使用する人が多いようです。車体の最後部(荷台部分)に箱を載せる感じでしょうか。画像を載せてみます。



トップケースのみ装着

バイク後端にトップケースを装着したライダーの姿




どうですか皆様。ぱっと見てどんな印象を持たれるでしょうか。実はオートバイ乗りの間には車体後端に「箱をつける派」と「箱だけは絶対につけない派」というのが存在しており、両者は決して超えることのできない深い溝によって分断されているのであります。

つまるところ「箱は便利だから付けて当然」という意見と「箱を付けた見た目が美学に反して絶対に無理」という意見で完全に割れてしまい、両者は永遠に解りあえないのであります。

そして「箱を付ける派」の中にも「箱が似合うバイクと似合わないバイクがある」という温度の人がいれば、その対極には「細けぇこたぁいいんだよ!とにかく箱を付けちまえばいいんだよ!」という過激派もいて、一筋縄ではいかないというか許容範囲の幅は人によって違うという事実があります。「そもそも最初の段階で箱をつける前提でオートバイを選ぶ」なんていう人もいるぐらいで、非常にデリケートな問題であるといえるでしょう。

私は次に乗りたいオートバイがホンダ・グロムという排気量125ccの小さい車種ということもあり、本来の理想である「サイドケース装着」は物理的に不可能です。R15にサイドケースを装着してくれた専門店で言われたけど「小さいバイクには無理だと思ってください」とのことでしたから、やっぱりサイドケースをつけるには相応の大きさのオートバイが必要になるのでありましょう。となると消去法でトップケースをつけるしかないです。小さいバイクに巨大なトップケースをつけるのはバランスが悪いので、自分が納得できる適正なサイズを慎重に選びたいな、ぐらいには考えています。



ネイキッドバイクにトップケース

リアにピョコンと突き出たトップケースが超絶にダサい、という意見がよくわかる画像




上の画像はスポーティなオートバイのデザインに、強引に土台を付けてトップケースを装着したという(驚くことに、これが純正パーツで装着した例ですよ!)破壊力満点の一枚ですね。オートバイの素の状態のかっこよさを台無しにしている感がすごい。「箱を付けた見た目が美学に反して絶対に無理」という人たちの見解に完全に同意せざるを得ないのです。このバイクは軽快な操作感を味わう車両として素の状態で乗って、別途「旅用のバイク」を買い増しして欲しいと思わずにいられない。



フルカウルのバイクにトップケース

これも、私としてはちょっと見ていて辛くなる見た目です




よりスポーティさが増したフルカウルのオートバイにトップケースをつけた画像です。私は「このバイクならせめて両脇にサイドケースで仕上げて欲しかった」と思わずにいられません。やっぱり車体の後端にピョコンと突き出た箱というのは、本来の車体の「見た目」のかっこよさを著しく低下させるモノであるというのは否定できない真実ですね。さきほどと同様「このバイクとは別に旅用の車種を追加で所有して欲しい」と思わずにいられないのであります。

こうしてみるとトップケースというのがもはや「根本的にダサい」という認識になってしまいそうですが、あえてスクーターに装着した状態を見ると印象が違ってきます。



スクーターにトップケース

スクーターにトップケースを追加しても違和感ゼロ




スクーターはそもそも実用の道具という側面が強いせいもあるのだろうか、トップケースをつけても利便性がアップしている感が出るだけでダサくなる印象は全然ない。シート下のトランクスペースとあわせて輸送力が高まって使いやすそうだな、という結論でサラリと終わる。とにかくスクーターとトップケースの組み合わせは抜群に相性が良いと思う。

そして、問題は私が乗りたいと思っているグロムですよ。先代のグロム(JC75)の画像がありました。



グロムJC75にトップケース

オプションのリアキャリアを装着してトップケースを載せたグロム




嗚呼。やはり、というか、むしろ、というか、破壊力すごいっすね。私は遠くない将来、こんな悲惨な姿で高原に向かって走るんだなぁ。小径ホイール車にトップケース付けるとこんなふうになるんだね(涙)。先にのせた「夜逃げバイク」とはひと味違ったベクトルで「極端な感じ」がにじみ出る感じです。雰囲気としては、イヤダイヤダと泣いて嫌がるエゾモモンガに強引にランドセルを背負わせて小学校に通わせるみたいな。個人的にはすごい違和感です。かわいそうな感じ。はっきり言って似合ってないと思います。

あと少しばかり気になるのですが、この状態で走行中に背後から大型トラックのような「運転席が高い位置にある車両」が接近してきた場合、リアのブレーキランプが箱の陰に隠れて見えなくなるのではなかろうか。ちょっと考えすぎですかね?改善策として、後席に人が乗らない(2人乗りしない)という前提で、もう少し箱の位置を前にずらすというか、後席の上ぐらいの位置に載せることはできないのだろうか、と思う。なんにせよやっぱり箱を付けると見た目が「ざんねんな乗り物」になるのは避けられない真実ですね。これも見慣れてくれば気にならなくなってくるのでしょうか。

まあ、あれこれ不満を言ったところで、箱がないと高原に行くときに困るのだから仕方がないよ。

TDR80に乗っていた頃に較べれば積載能力が大幅に向上するのだ、と思えばまあ納得できるかな。ヨシとするしかないじゃんね。気分はビミョーに複雑ではありますが、こういう姿が今後の自分の旅のスタイルになるのだ、ということでウダウダ言わずに受け入れていきたいと思います。はい。










#59
2022年10月15日(土)
「オートバイ旅の積載を考える その2 箱のメーカーとサイズを考えた」


前回のモモ通の続きであります。オートバイの積載については「サイドケース至上主義者」だった私が、つぎに乗りたい小型のオートバイ、ホンダ・グロムにはトップケースを付けるのもやむなし、見た目はダサくなるけどあきらめて受け入れるしかない、と悲壮な決意を固めたというのがこれまでの流れであります。

前回も掲載しましたが、一世代前の型のグロムにトップケースを載せた状態を見た上で、自分が乗りたい現行型のグロムに同様なケースを装着した場合のイメージをしたいと思います。まずはそこからスタートですな。



グロムJC75

先代のJC75と呼ばれるモデル、素の状態だとかっこいいね




これが、箱をつけるとこのようになってしまう。



グロム(箱装着)

これぞエゾモモンガいじめ




後ろにピョコンと突き出たトップボックスが涙をそそるのであります。もう絶望的にダサい。でも泣いても仕方がない。付けると決めたらまっしぐらに突きすすんでゆくのが女のド根性。

そして、こちらが私が乗るつもりのグロムのイメージ図。海外では黄色が選べるんだから羨ましい。ゆえに、私は「タエちゃん2号」の時と同様、黄色にオールペイントして乗る予定です。私の愛機は黄色以外ありえないのです。私のパーソナルカラーは黄色。これは私の魂の色ですから永遠に変わりませんぞ。



グロムJC92

タエちゃん3号(仮)




この画像をですね、じっと見つめつつ「後ろに箱がついた状態」を妄想するわけですよ。そうするともう「エゾモモンガいじめ」となるのは明白でありまして、超絶にダサくなるという結末がアリアリと浮かんで涙を禁じ得ないのだった。仕方がないのである。高原にツーリングに行くにはこれしか方法は無いのである。タエるしかない。

トップボックスを付ける時点で既にダサい訳ですが、せめて「できるだけダサさのレベルを下げる努力をしよう」などと悪あがきをしたくなる。荷物をたくさん積もうと欲張って極端に大きい箱を付けると「絶望感」が急上昇してしまうのです。かといって見た目を重視するあまり遠慮して小さいサイズの箱にすると


「高原の宿に着いてから履き替える靴が入らない」


という足デカ女の悲劇が待っています。悲劇と喜劇は紙一重などと言いますが、可憐なワンピースに着替えているのに足元はライディングブーツのままなんていう事態に陥ったら乙女心は瞬時に吹き飛んで木っ端微塵であります。シャレでは済まない。大きい箱はダサいけど逆に小さすぎても肝心の荷物が積めないという、かなり緊張感を要する問題なのです。バランスが肝心ということですね。



箱をつけたちっちゃいバイク

前にも貼った画像。箱のサイズ選びは慎重に行いたいと思う




さて、この「オートバイに装着するケース類」にもいろいろなメーカーがあるわけですよ。有名ブランドからホームセンターで安売りしている謎ブランドまで文字通り「ピンキリ」の世界となっております。私が「タエちゃん2号」に装着していたサイドケースはGIVI(ジビ)というイタリアのブランドでありまして、まあ業界の定番というか「これを買っておけば間違いない」という最もポピュラーなトップブランドですね。個人的にはサイドケースに関しては全く不満が無く、便利に使っていました。

逆に言うと他にどんなメーカーがあるのかよく知らなかったですよ私は。先輩のライダーは「カッパを使っている」という話を聞いて、カッパといったら日本酒「黄桜」のCMを真っ先に連想する私は断酒歴14年の元アル中ですよ。あのCMの「カッパの唄」はなかなか味わいのある、クセになる名曲でしたね。黄桜株式会社の公式サイトには「黄桜ギャラリー」と称してあのカッパの絵が掲載されていて嬉しくなります。


黄桜ギャラリー カッパ家族(黄桜株式会社公式サイト)
https://kizakura.co.jp/gallery/index.html


カッパ家族の紹介を読んでいてなんか胸が熱くなったよ。なんともいい家族じゃないの。私には永遠に手に入らないような「家庭」というものが描かれていてしみじみと泣ける。実に良いですな。

と、話はすぐに脱線するのであった。こんな具合で語っていると話がいっこうに進まないので、オートバイ用ケースのメーカーで有名どころを調べてみた。

・GIVI(ジビ)イタリア
・KAPPA(カッパ)イタリア
・SHAD(シャッド)スペイン

思ったよ。やっぱり「盗っ人」が多い国で発達したのだ(断言)。必要は発明の母、などと言うけれどまさにその通りじゃないか。イタリアのネオレアリズモ(新写実主義)映画の代表作、ヴィットリオ・デ・シーカ監督の『自転車泥棒』(1948年)で胸が締め付けられるような思いをした記憶がよみがえる。

私は学生時代、スペインのサラマンカっていうカスティーリャ地方の街にいたのだけれど、イタリアのローマから来た子たちと毎日毎晩つるんでいたらミラノ出身の子が私のところにそっとやって来て


「南イタリアの子と一緒にいるのはあなたにとって悪いことだ」


と呆れ顔で注意されたことがあった。やっぱイタリア北部の人たちは南部の人をちょっと見下してるのだなとしみじみ実感したものよ。私の子供の頃はイタリアの南北格差は相当な問題だったし、私がスペインにいたのもEC統合前の話だし、さすがに今の時代はそういう事をストレートに口に出すことは無いだろうけど、心の奥底には残っているのだろうね。

箱に話を戻すけど、南欧のカトリック国が文句なしのトップ3を占めているというのが最高に痛快ですよ。オートバイ用の「鍵付きケース」は盗っ人大国で誕生し進化を遂げてきたというのが、あまりにも直球過ぎるというか解りやす過ぎて100パーセント合点が行くわ。ウケる。

あとは

・HEPCO & BECKER(ヘプコ&ベッカー)ドイツ

というブランドもあります。ドイツなら物も良いだろう、と買って絶望する人が後を絶たないという、あまりいい噂をきかない有名ブランドであります。買って使った人の多くが「値段と品質がつりあわない」と文句をたれているという、なかなか上級者向けの製品です。私は使ったことはありませんが、ネット上にあふれる「ユーザーの声」というか「元ユーザーの声」があまりにも生々しくて購入候補から外してあります。

他にもまだブランドはあるようですが、私としてはもうすでに盗っ人大国のイタリアとスペインに魂を掴まれているので、GIVIかKAPPAかSHADの3大ブランドの中から選びたいところです。

とりあえずGIVIを買っておけば間違いがない、というのは本当だと思います。ラインナップも豊富だし、自分自身もGIVIのサイドケースを使っていたから信頼性は納得だし。しつこいけど「盗っ人大国イタリア」のトップブランド(嬉)ですから誰もがすすめるナンバーワンでありましょう。



GIVIラインナップの一部


GIVIはとにかくラインナップがすごい(カタログページの一部を掲載)




たいていのオートバイメーカーのリアキャリアやステーがGIVIのケースを前提で設計されていると聞いています。だからみんなが使ってる。しかしですね。ハッキリ言うけどGIVIは後述の2社と比べて値段が高いのです。高すぎるのです。ブランド料ですか。天邪鬼な私の性格が、GIVIの強気な価格設定にちょっとムカついちゃったりするのよね。じゃあ、KAPPAはどうかしら?



KAPPAのラインナップの一部


カッパさんはどうですかね?




KAPPA(カッパ)っていう名前がすでにキャッチーで、日本酒の黄桜が脳裏によみがえってしまうし、誰もかれもがGIVI一辺倒な風潮に背を向けたい私としては気になるブランドです。ウェブサイトを見て、トップケースのバリエーションは少なめかな?という印象でした。まあGIVIが極端に多すぎるので比較するのがヤボなんですけど。KAPPAのケース、デザインはかっこよくてイイ感じよ。

そして最後のひとつ。わが魂のふるさとスペインのブランドがSHAD。



SHADのラインナップの一部


盗っ人の多さならスペインも負けない(特に南の方な!)




正直に告白するとSHADがスペインのブランドと聞いた時点で勝負は着いちゃった訳です。スペイン贔屓の私がSHADを使わないでどうするよって話です。問答無用で採用!であります。かつては自転車もスペイン製のパーツ(イタリアのカンパニョーロの粗悪コピー品みたいな部品)で組み上げて、理想のマシンが完成したと喜んで峠越えしたらいきなりギヤが欠けるしブレーキは効きが甘いし、冗談抜きに命がけで下ったっていう経験もあります。やっぱり私としてはスペイン最高!愛してる!!のひと言に尽きるのであります。

GIVIと違って赤いリフレクターで激しくアピールしたりしない。SHADは地味目なデザインが私の好みにあってるっぽい。



SHAD SH26

いちばん小さいタイプ、SH26




型番の数字がおおよそ容量を表しているようで、一番小さいSH26は約26リットルでしょうか。元アウトドアショップ店員的には26リットルといえばデイパック1個分、と思うとさすがに収納力が少なすぎるように思う。



SHAD SH34

これが限界かな、というSH34




容量が増えるとともに上のSH26と比べて随分と見た目の質感が向上しているのがSH34であります。っていうかこのSH34見たあとでもう一度SH26見るとやけにチープに見えます(実際、値段がすごく安い)。なお、SH34より大きいサイズになるとベースプレートと呼ばれる土台の部分がひとまわり大きいパーツになるようで小型なグロムには向かないと思いますから、このSH34あたりが丁度いいサイズ、私の求めるバランスの「落としどころ」になるのかなと思いました。

という具合に、将来乗りたいオートバイの積載問題についてアレコレ思いをめぐらせて過ごしておりました。箱の中に夢を詰め込んで旅に出たいものであります。ま、気分としては「トランク一つだけで」って感じですかね。


米米CLUB - 浪漫飛行 (オールナイト・フジ 1987 初期メンバー)





米米CLUBの「浪漫飛行」を起用したJAL沖縄キャンペーンのCMは強烈な印象が残っていますね。飛行機で旅っていうとこの曲が真っ先に思い浮かんでしまう。私は永遠に旅人なのだ。










#60
2022年10月19日(水)
「オートバイ旅の積載を考える その2 積載依存の悪循環」


オートバイに付ける箱(荷台に装着するトップケース)話はまだまだ続くのであります。まあ前回の結論部分で大筋の方向性はほぼ固まったので今日の話はオマケみたいなものであります。

いきなりですが偉大なる日本のオートバイ4大メーカーのひとつ、スズキの大型バイクのラインナップの画像(全車種ではなく一部です)を載せてみます。スズキの公式サイトを開くと上位に表示されるトップクラスのモデルですよ。



スズキ大型バイク

スズキが誇るフラッグシップの6車種です




まあ「ぱっと見てどれが貴方のお好み?」という話ですよ。私は普通自動二輪免許しかないのでこんなでっかい、排気量が1リッターとかあるようなオートバイは見るだけでビビる(絶対に自分には乗れないし怖くて乗りたくもない)わけです。左上の白い「ハヤブサ」っていう車種なんて排気量が1300ccを超えていますのよ。乗用車かよ!!そんな巨大なエンジンの前後に車輪をつけて生身の体でまたがって走る、なんて考えただけでお腹がスースーします。

私は黄色が好きなので一瞬、左下の車種に目が行くわけですが色はひとまずヨコに置いて冷静さを取り戻しつつ見た目の「カタチの好み」で言ったら右下の青い車種がいいな、と思います。右上のバイクだけ妙に形状が個性的(車体の後端部分が極端に短い!)なのも気になるのですが、こういう後ろが短い系は荷物を積むのに苦労して旅に不向きだというのは経験上分かっているので却下であります。

で、私が「良いな」と言った右下のGSX-S1000GTというのは、文字通り「ツアラー」と呼ばれるジャンルの大型・旅用オートバイでありまして、実は過去のモモ通で「モーターサイクルショー2022」のネタを書いた時にサラッと紹介しております。


モモンガ通信 2022年3月25日(金)#25
「スズキの"旅に出よう。"というコンセプトがいいネ!(モーターサイクルショー2022)」
https://ezomomo.com/momo_j/2022/momo_j2022_1.html#25


スズキの公式ウェブサイトには両サイドにケースを装着しカップルがタンデムで旅をしているムードの画像も掲載されています。



2人乗りで旅の途中

車体の両脇に箱をつけても余裕の2名乗車ですよ




私のかつての愛車「タエちゃん2号」ことヤマハYZF-R15は、排気量150ccというちっちゃいエンジンを搭載した車体の両脇にサイドケースを付けて「舗装林道用・ゆっくり走るミニツアラー」と称して乗っていたわけですが、本来ツアラーというのはこういう大排気量モデルを指すのだよな。必要な荷物を積んで2人乗車で旅に出ても充分な機動性を発揮する、余裕たっぷりの大型車ということですよ。タエちゃん2号はサイドケース装着状態だと2人乗車できなかったですから、車体の大きさが段違いなのであります。

みんなが大好きなホンダも大型のツアラーとしてNT1100という車種を出しています。2021年末にデビューした最新モデルであります。公式サイトに掲載されている画像が、やっぱり旅心を刺激するのであります。



これも2人乗りで旅の途中

両サイドのケースにプラスしてトップケースも装着!




ホンダのNT1100はなんと箱を3つ装着したフル装備状態であります。この存在感というか重装備っぷりというか、とにかく「見た目」に圧倒されるのであります。日本国内ではむしろ「引っ越し疑惑」とか「夜逃げ疑惑」が沸き起こるレベルではないか。ある程度若くないと、これほどの巨大なオートバイを操るのは難しいだろうなと思う。私は個人的に「万一倒したときに自分ひとりで起こせないバイクは絶対に乗らない派」なので、同じライダーといっても別世界の住人に思えてしまうよ。オートバイにもいろいろな楽しみ方というか、いろいろな世界があるよね。

もちろん我らのカワサキも盤石のラインナップで大型ツアラーも用意しています。Ninja 1000SXという超絶にかっこいいオートバイが素晴らしい。



カワサキのツアラー

グリーンのカワサキ車を見るとシビれますなあ




公式サイトではサイドケース装着&2名乗車で旅をする画像のみならず、あえてケースを外した状態でひとり走っている画像もあって、ある時はカップルで長旅へ、そしてまたある時はひとり軽快な装備でスポーティな走りを堪能する、みたいな使い分けができそうな想像力をかきたてるモデルとなっております。大型バイクについては(自分が免許を持っていないせいもあり)詳しいことは全くもって未知の世界でありますが、ウェブサイトを見ただけでカワサキの圧倒的な「世界ナンバーワン」感に心底感激するのであります。「スクーター」とか「ちっちゃいバイク」とかいうようなチマチマした世界はハナから捨てて、大型バイクだけで世界の頂点に君臨している王者の貫禄がすごい。やっぱカワサキはいいよなァ。上から下までフル・ラインナップで世界に存在感を示すホンダとはまた違う、一線を画した「大型車メーカーの誇り」みたいなものを感じる。

日本にはオートバイメーカーがあと一社あったような気もするけど今日はいいや。なんかスクーターばっかつくってる会社。昔好きだったような気がする。ま。別に無理して触れるまでもないな(←イヤミな奴)。

で、「やっぱ旅バイクはサイドケースを装着したツアラーが最高」というのが今日の結論なのであります。前回のモモ通で「トップケース単体というのは正直ダサい」という気分がぬぐい切れず、今日あらためてやっぱり旅といえばサイドケースだと強く実感したわけであります。

こんなふうにオートバイに装着する箱のことばかり考えていたら、ここ数日は街道を走るオートバイや店の前に停めてあるオートバイのトップケースに真っ先に目が行くようになってしまった。走り去るバイクをまじまじと目で追うレベル。今までは「愛車に箱つけてる人」ぐらいにしか思わずサラリと流していたのだが、今ではもう「なんの箱をつけているのか」「どれぐらいのサイズなのか」「見た目的に似合っているかどうか」をいちいち判定しながらタカの目で観察する状態です。



トップケース付のオフロードバイク

SHADのSH34を装着したヤマハ・トリッカー




以前は箱なんて区別がつかなかったのに今じゃ「お!このオートバイ、SHADのSH34付けてる!!」とかいってマニアックに反応する状態になってしまいました。そして「これをグロムにつけたらさすがにデカすぎるかな」とか「もっと小っちゃい方が良いのかな」とか、しょうもない事を延々と思い巡らせているのであります。すっかり箱バカになってしまいました。明けても暮れても箱のことばかり考えております。

そして、あらためて行き着いた場所は「昔売られていたホンダのナビ110っていう変なデザインのバイクは実は私の好みに合ってるんじゃないのか」などという、どうしようもなくアサッテの方向に飛んで行くような「妄想」であります。



ナビ110

ホンダ NAVI 110(画像は以前のモモ通でも載せましたね)




この、燃料タンクの下に謎の空洞があって、そこに荷物を置けるオートマチック車というデザインが実に素晴らしいと思うのです。私はスクーターという乗り物が決して嫌いではないが、できることなら自動二輪は「足を揃えて乗るよりもガバッとまたがって燃料タンクを股で挟みたい派」なのであります。自動二輪の操縦に必要な「ニーグリップ」というやつですね。

ナビ110はニーグリップが可能なデザインであり、それでいてスクーター同様の自動変速機構を備えており、足元にある謎の空洞部分には荷物を積むことができるのですよ。画期的なパッケージングといえましょう。ただ残念な事に、この空洞部分の大きさは意外と中途半端で、専用の樹脂製ボックスがオプションで用意されていたものの容量はきわめて小さく、たとえば脱いだヘルメットを収納するといったような使い方はできないのだそうだ。この空洞部分にヘルメットを収納出来たり、旅行用のバッグがうまくハメられたらすごく便利そうなのにね。詰めが甘いというかなんというか。

でも大して好きでもないスクーターを買うぐらいなら、中古のナビ110に乗りたいな、と思う。オートマチック車をニーグリップして乗れたら最高にラクちんな上に操縦していても楽しいだろうと思う。得てして都内の街中をオートバイで走ってもツマらないものですが、ナビ110なら超絶に渋滞する環七通りでもストレスを感じることなく楽しい時間を過ごせそうです。うむ。メインがグロムでサブがナビ110の2台所有、なんてできたら人生楽しくてしょうがないだろうなあ。

まあナビ110は不人気だったという事で中古のタマ数が極端に少ない上に値段も高め。以前のモモ通で書いたこともあったけどメキシコ製造の現行モデルを並行輸入して新車販売している店もあるのですが今は円安で割高感がハンパないし、消耗品や補修部品の入手を考えると正直言って不安が大きすぎておいそれとは買えない。

ひとまずは雑念は捨ててグロムにトップケース装着、ということに集中して準備をすすめようではないか。箱ネタといえばネット上にこんな画像があった。元ネタは「薬物依存の悪循環」という内容のイラストだったらしい。あまりにも「使いまわしが利く」ものだということで様々なコラージュのネタ元になって、ネット巨大掲示板の「バイク用積載スレ」にアップされたのがこれ。



バイク箱ネタのコラージュ作品

積載依存の悪循環




最初に見た時は最高にウケました。一番左上の、GIVI(ジビ)のロゴ入りシャツを着た見るからにチャラそうなサングラス青年が、気が弱そうな青年にトップケースを勧めているのがいかにも「禁断の世界に足を踏み入れる感」を的確に表しているではないか。誘惑に負けて手を出しつつ「一箱だけなら」というセリフが最高に笑える。GIVIの箱を手にして、さっきまで不安半分・興味半分みたいだった青年が目をつりあげて「フハハハ!こりゃ便利」とか言ってるのもいい味出している。本当にオートバイの積載問題を箱で解決するという実際のストーリーを見事に描いております。その後の悪循環は見ての通りですよ。


「箱のことしか考えられなくなります」


って私の事じゃないか。そして図の一番下に書かれている2行が的確すぎて大爆笑。


【依存性】…箱を使用すると便利すぎて自分の意思でやめられなくなること

【耐 性】…箱を繰り返し使用するうちに便利さに慣れてそれまでの積載量では足りなくなること


近所の街道でよく見かけるのですが、海外メーカー製のオートバイの後ろに荷物を山のように乗せて走っている人がいるのですよ。ヘルメットをかぶっているので年齢も性別もわかりませんが私はひそかに「夜逃げさん」と呼んでいまして、なんであの人はいつもあんなにたくさんの荷物をバイクに積んでいるのだろうと不思議でならないのでした。街道沿いのガソリンスタンドで給油中の姿をみたこともあります。いつ見かけても大量の荷物を山積みにしてバイクで走り去る謎の人ですけど、本当によく見かけるので気になって仕方がありません。

などと言いつつ私も将来、グロムで「夜逃げ状態」にならないように客観的に自分を見つめながら積載量はほどほどにして旅を楽しみたいと思う次第です。










#61
2022年10月22日(土)
「1階に住む私がオートバイ保管場所問題を考えつつ、まさかの50cc原チャリを欲しくなる話」


今私が住んでる部屋は1階であります。以前は駅から徒歩30秒マンションの陽当たりの良い4階で優雅な生活を満喫していたのでありますが、紆余曲折を経て現在はショボい部屋で「貧しいながらも多くのぬいぐるみに囲まれてそこそこ幸せに暮らしている」のだった。

1階というのは色々と問題があって基本的にはイヤなものです。まずもって陽当たりが悪い。周りはみんな高い建物ばかりなので、昼のわずかな時間にひとすじ陽が差すだけであとは原則的に闇の中であります。湿気もすごい。部屋中に「除湿剤」を置いて、年がら年中交換している。

窓の外にはこれまた陽当たりの悪い裏庭(←正式になんと呼べばいいのかわからない空間)があり、しょっちゅう草取りをしなければならない。ウチはこまめに綺麗にしているからいいけど隣の住人は放置して「草ぼうぼうランド」になっており、その枝や葉っぱがウチの敷地内にグングンのびてくるのが誠にウザい。

そして、これが個人的に一番つらい事ですけど、虫が出る。出まくる。「虫コナーイ」とか「蚊取りなんちゃら」とかの防衛設備で見かけ上は帝都防衛に万全を期しているものの全く効かない。空路および陸路からイヤンな虫が侵入し放題。私は虫(←私にとってはエイリアンと同じ)のたぐいが超絶に苦手なので、部屋にエイリアンが出るたびに泣きながら戦闘している。謎の虫を何体しとめたか、もう今では覚えていないぐらいおびただしい数にのぼる。

とはいえ、昔はもっとひどい所にいたこともあったのだ。同じ品川区内でも1階に居酒屋が入っている部屋にいたときは「G」(←みんなが嫌いなあの虫だよ)が出まくるなんて序の口で、配管をつたってネズミまで現れて仰天したものです。隣県の、海とか山とかのどかな鉄道とかで有名な観光名所、まああえて名誉のために名前は伏せるけどGenjiの頭領が幕府を開いた「とある街」の山の方に居たときはムカデが出まくってマジでやばかった。殺虫剤とかを使うと後の掃除片付けが大変なので「熱湯をかけて殺す」などという「聞いて嬉しくない豆知識」を教わってムカデ殺しをする毎日に明け暮れました。家の周りはムカデ地獄、外に出ようにも週末とか休日になると主要な道が車で押し寄せる観光客で混みまくって不便きわまりなくて、正直キツい思い出しかない。

だから今の部屋にアレコレ不満はあれど「まあ1階なら階段の上り下りがないから老後も楽でいいかな」ぐらいに考えてヨシとしているのであります。

それに今では、オートバイを買い直した暁には玄関から愛車を部屋に引き入れて「室内保管」しようと本気で考えているので「むしろ1階でヨカッタかもしれぬ」ぐらいに思っています。建物の設備上、ウチの玄関に至るまでは細い通路の途中にクランク状の「シケイン」があるので大きいバイクの出し入れは物理的に不可能ですが、私が乗りたいと思っているホンダのグロム(125ccの小径ホイール車)ならギリギリ通せそうに思う。

で、繰り返しになりますが1階の部屋という事で「裏庭のような空間」がついております。面倒くさい定期的な草取りが必要なゾーンであります。ザクザクっと大粒の砂利が敷かれていて、これでせめて「まっ平」なら使いみちもあるのですが、かつて在った植木の根っこがポコポコ残っていたりして「テントを張って寝るのは無理」というきわめてウザい場所となっています。隣の建物との間にはブロック塀がそびえており、その上を野良猫がテクテクと歩いている(私はここを「ねこのほそ道」と呼んでいる)のを見るたびに気分は最悪になるのであった。本当に声を大にして言いたい。陽の当らない庭なんて無い方がマシです。この無駄な空間も家賃に含まれていると思うと泣きたくなる。

しかしある時ふと思ってしまったのだ。


「ここにオートバイ1台置けるんじゃないの?」と。


部屋にオートバイを引き入れて室内保管することまでは考えていた訳だけれども、たとえばですね、玄関からオートバイを入れて部屋をまっすぐ横切って(縦切って?)、突き当りにあるサッシをバーンとあけ放って、ラダーのようなものを使って部屋の床から地面に向けて斜面をつくり、スーッと裏庭におろすという事ができるのではないか。

バイク屋さんがラダーを使ってトラックの荷台に上手にオートバイを積み下ろしするじゃないですか。あんな感じのイメージですよ。



軽トラックの荷台にラダーを使ってバイクを積む画像

タエちゃん2号を手放した時の思ひ出(涙でにじんでぼやけているのです)




タエちゃん2号に別れを告げた日の写真をまさかこんな話のネタで使うことになるとは思わなかったよ。軽トラックの荷台はかなり高さがあるのでタエちゃん2号をのせるときは相応に長いラダーが使われました。現実問題として部屋と裏庭とで上げ下ろしするにはギリギリの範囲で長いラダーを用意し、なおかつ重量がきわめて軽いオートバイが望ましいでしょうね。グロムなんて100kg以上あるから一度庭に下ろしたら二度と部屋に戻せなくなるのは間違いない。

そんなことを考えていると、かねてより欲しくてならなかった過去の名車、ホンダ・モンキー(50cc)に思いをはせずにいられないのであります。モンキーは折りたたみ式のハンドルを備えていて「車に積んで遊びにつれてゆくレジャー用ミニバイク」という位置付けで人気を博し、長年にわたって販売されたホンダの傑作機のひとつであります。元祖はゴーカート遊びで有名だった遊園地の「遊具のひとつ」として開発されたとか、そんな話を聞いたような気もする。50ccのモンキーは惜しまれつつ販売終了し、今は二回りほど巨大な125ccになって「復活」しているけど、車に積んで遊びに行く的なコンセプトは切り捨てられています。折り畳み式のハンドルも無い。ゆえに、私が欲しいのは昔の50cc時代のモデルです。

たとえばモンキーの2012年モデルはカタログ重量が68kgだったから(装備重量は75kg位になるかな?)、ラダーを使ってがんばれば庭に上げ下ろしが出来そうな気がする。ちっちゃいから小回りもきいて、せまい庭で取りまわすのも比較的自由度が高いであろう。



モンキー2012年モデル

年代によっては黄色も選べたミニバイクのモンキー




ところがこの50cc時代のモンキーは2022年10月現在、中古市場で超絶プレミア価格となって目が飛び出るような値段で売買されているのですよ。モンキーは改造して楽しむ文化も盛んだったためいわゆる「ノーマル状態」を保っている個体は残存数も限られており、程度の良いものや特別モデルは100万、150万なんてあっさりと突破しまさに「青天井」状態なのです。20年落ちの、相応にくたびれた普通のモデルでも40万円です!50万円です!!とか当たり前のように言われるのだ。こうなると「何様だよ、たかが原チャリのくせに!誰が買うかよ!!」と思ってしまいます。さすがの私でも馬鹿馬鹿しいと思う。しょせん50ccじゃないか。冗談じゃないよ。

まあここで冷静に考えると、私の体力を考慮したうえでさほど苦も無く庭に上げ下ろしできるのは余程軽い車種でないと駄目であろうなと当然の結論が出てくるのであります。正直、無理なく実行できるのはホンダZOOK(重量43kg)ぐらいではなかろうか。


ホンダ(公式)ニュースリリース 1990年2月19日
若者向けの新しい原付タウンビークル 「ホンダZOOK(ズーク)」を発売
https://www.honda.co.jp/news/1990/2900219.html



ホンダ・ズーク

1990年発売のホンダ・ズークは重量わずか43kg




これ、発売されたときの衝撃はナカナカのものがありました。CMは所ジョージが出演していた。脱いだヘルメットはサドルにかぶせて鍵をかけるという「メットイン」ならぬ「メットオン」を実現しているゆえに、シート座面があまりにも小さくてお尻が乗りきれない(はみでる)おそるべき設計でした。背筋をピンとのばした乗車姿勢も他人を小馬鹿にしているような不思議な風貌。きわものスクーターですよ。それでも重量43kgという圧倒的な軽さは魅力的です。

2スト50ccで燃料タンク容量がわずか2リットル。冗談抜きで航続距離が短すぎて泣けること間違いなし。ガソリン満タンにして良くて50km走れたら上出来でしょ?街中で普通に加速してたら30kmちょっと走った時点でガス欠しそうです。事実上、品川区近隣から出れないじゃん。それに8インチタイヤなんて今でも入手できるのでしょうか?絶対ヤバそうですよね。

とかなんとか思っていて急速に記憶の奥底からよみがえってきた車種があります。「自動車運転免許のオマケで乗れちゃう」ということで1970年代の末頃から爆発的に「50cc原付」の人気が高まった訳ですが、ヤマハ発動機が「女の子が脚をそろえて乗るような可愛い系ではなく、イカした青年がバシッと決めて乗れるかっこいい系のデザイン」ということで発売した「タウニィ」であります。



ヤマハ・タウニィ

ヤマハ・タウニィ(1980)は広告に若き日の渡辺貞夫を起用




ヤマハ発動機(公式)コミュニケーションプラザ展示コレクション
1980年 TOWNY(MJ50)
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/collection/towny_mj50/


ヤマハニュース1980年3月(公式)※pdfファイル
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/cp/library/yamaha_news_jpn/pdf/index/201_YamahaNews_J_1980.pdf


子供の頃、これめちゃくちゃ憧れましたよ。「男のソフトバイク」っていうキャッチコピーが実にいいですな。テレビ画面に大映しになった世界のナベサダの顔イラストがふたつに割れて奥からタウニィが颯爽と登場、というCMがすごいインパクトだった。

今見ても超絶にかっこいいっすね。ジャズマン・ナベサダ。若い時にかっこよかった人は年齢を重ねてもかっこいいってことよ。じゃなくて、タウニィはいいデザインだなと思った次第。ナベサダが両手で抱えて持ってるぐらいだから、庭に置いて出し入れするのも何とかなるかもしれない。

さすがに110cc〜125ccクラスの4スト車は重量がありすぎて裏庭保管して出し入れするのは事実上無理であろう。4ストでもちっちゃくて軽い車両ということになると50ccで妥協することになるだろうか。現行モデルだと、スズキのレッツが装備重量70kgということで「クラストップレベルの軽量ボディ(国内50cm3スクータークラス。2021年3月現在、カタログ調べ。)」を謳っています。燃料タンク容量4.8リットルというサイズを確保しながらこんなに軽いのは素晴らしい。カラーバリエーションに黄色が無いのが残念です。


スズキ レッツ(公式)
https://www1.suzuki.co.jp/motor/lineup/uz50m1/



スズキ・レッツ

現行のレッツは素敵なデザインが魅力の50ccスクーター




そう遠くない将来、排気量125ccクラスの内燃機関バイクがエレキ仕掛けの車両に駆逐された未来が来るであろう。これはもう避けては通れない道、アホな人類が立ててしまった悲しい未来図であります。エレキオートバイはスタートダッシュが爆速でありまして、音もたてずに青信号でいっせいに飛び出して行くでしょうから、そんな時代になってからあえて4スト50cc原付のおだやかな排気音を静かに奏でつつチンタラ走らせて「電力依存社会」に反抗したいな、と思ったりするのであります。

排ガス規制は厳しくなる一方です。50ccの原付は2025年11月まで「現状のままでOK」という猶予期間が設けられていますが、その時が来たらエンジン搭載の原付は製造販売は終了することでしょう。買っとくなら今ですよ。これマジ。

裏庭に保管して良好なコンディションを維持したまま「秘蔵」しておき、世の中がエレキバイク一辺倒になったら封印を解いて裏庭から引っ張り出し「北は港区から南は大田区まで」という感じで「内燃機関50cc原付ゲリラ活動」ができたら、五反田界隈の不良おばさんとして私の存在意義も高まるというものだ。「御殿山の原付オバサン」ぐらいの異名をとって大暴れしたいものだと思う今日この頃なのだった。

ウチみたいな集合住宅ではエレキバイクは事実上「充電する術がない」から絶対に乗りたくないよ。なんでもかんでも電気式にすれば環境問題が万事解決すると盲信しているアホどもに、私は身体を張って死ぬまで抵抗したいと思うのよねん。










#62
2022年10月24日(月)
「50ccスクーター、ホンダ・トゥデイ対エゾモモンガ」


これまでのモモ通でもしばしばネタ的に触れてきた話ではありますが、うちの近所に立派なガレージを所有するアニキがいて、ときどき運よくシャッターが開いている時に前を通ったりすると中にお宝な高級車や海外メーカーの巨大なオートバイがきれいに並んでいて私は横目で見ながらシビレるのであります。あまりジロジロ見ていると窃盗団の下見に間違われそうで、不審な行動はできないのです。あくまでも前を通る時にチラ見する程度しかできないけれど、それでも中に保管されている「コレクション」のすごさには心を奪われるのだった。

このアニキが、おそらくは「ご近所乗り回し用」として足代わりにしていると思われるのが、ホンダのトゥデイというスクーターであります。


ホンダ(公式)ニュースリリース 2002年7月22日
新型スクーター「Today」を94,800円で新発売
https://www.honda.co.jp/news/2002/2020722-today.html



ホンダ・トゥデイ

上記サイトの画像を引用




これが発売された当時、50ccスクーターはどんどん価格が上昇して本体価格が20万円の大台にのるのが当たり前という時代でありました。このような流れに対して日本を代表するオートバイメーカーのスズキは、徹底的に機能をそぎ落して構造を簡略化し国内生産ながら本体価格6万円という驚きの値段のスクーター「チョイノリ」を世に送り出したのであります(2003年)。後輪にはサスペンション機構すら無いという恐るべき設計で名前の通り「ちょい乗り」に特化した個性派であり、一大旋風をまきおこし話題をさらいました。素人目に見てもかなり大胆な作戦、博打のような「製品化」であります。


スズキ(公式)ニュースリリース 2003年1月22日
国内生産で59,800円の低価格を実現した機能版スクーター「チョイノリ」(50cc)を発売
https://www.suzuki.co.jp/release/b/b030122.htm



スズキ・チョイノリ

上記サイトの画像を引用




他方、ホンダは大陸の工場で生産した「ごく普通のスクーター」であるトゥデイを日本市場に持ち込んで10万円を切る本体価格で売った訳です。

「チョイノリ対トゥデイ」の低価格勝負はアッサリと決着がつきました。「普通の人」は「普通のスクーター」であるトゥデイを「普通に選んだ」のであります。チョイノリは何しろ「限界まできりつめたギリギリの設計」でコストダウンを図ったこともあり、値段につられて乗ったらすぐ壊れた的な苦情が殺到。ついにはショップがチョイノリは売ったあとが面倒だから客には他の車種を勧めるという展開にまで発展し、セールス的には完全に失敗。スズキ二輪史上まれにみる大爆死を遂げたのでした。

とはいえ見た目からして個性的なチョイノリは今でも熱狂的なファンがいまして、かく言う私もその一人なのですが、いかんせん消耗品が「本当にすぐに消耗する」「補修パーツがもはや手に入らない」「そもそもの設計自体が限界ギリギリなので救いようが無い」という根本的な問題を抱えているので絶滅するのも時間の問題です。

私はですね、ご近所の「ガレージ兄貴」が高価なスーパーカーや大型バイクを何台も所有できるほどの身でありながら、何故にスクーターだけはホンダのトゥデイなのかが気になって仕方がないのであります。もっと他にいい車種はいくらでもありそうなものです。BMWだってスクーターを出している位だし、あえてホンダ製スクーターにするにしても上等なPCXやリード等、もっと「裕福な人のお眼鏡にかないそうな、ふさわしい車種」があると思うのであります。よりによって安さを売りにしたチープなトゥデイを「あえて選ぶ」のはどんな理由によるのでしょうか?

そして、そのアニキの影響を知らず知らずのうちに受けたせいなのか、どうもこの「トゥデイ」というスクーターが私は気になって仕方がない。「造りがチープ」「4スト50ccはパワーがない」「絶望的に遅い」「坂をのぼれない」「壊れた」等々、酷評されているのはネット上などでよく見るものの、なぜか魅力的に感じる。非常に強く惹かれる。

「好き」だし「私も欲しい」のですよ。

どうやら私は「トゥデイのほどよい小ささと、見た目が好きである」ということになるのかもしれない。実際、良いデザインだと思う。レトロ感のある丸いライトを中心に据えたハンドル周りとか、愛らしいボリューム感のフロントフェンダーとか、曲線でまとめてふっくら丸みをおびたボディ形状とか、よくまとまったオシャレな乗り物だと思う。一度も運転した事はないけれども、持っていたら楽しい気分で毎日を過ごせそうな愛嬌がある。



黄色いトゥデイ

この配色(オリオンイエロー)のトゥデイが狂おしいほどに好きなのよ




まあ、上の画像を見れば納得ですよね。パーソナルカラーが黄色の私がこのカラーリングに魂を奪われないはずがない。「タエちゃん1号」「タエちゃん2号」と同じカラーリングですよ。ガンダムの世界観で表現するなら「私の専用機」っていう位置付けになりますよ。ラインナップにはあっても基本的に日本では黄色を選ぶ人は極端に少ないのである意味貴重です。トゥデイはよく見かけたけど黄色なんて実際に走ってるのを見たことはないわ。いいなあ、黄色。

とはいえ自動二輪の免許を持っていると「50ccだけは乗りたくない」というのが正直なところです。「最高速度は時速30km」「大きい交差点では二段階右折」などという、あまりにも強烈過ぎる50ccルール縛りがとてもじゃないけど耐えられない。「交通安全運動」の期間中はおまわりさんに特に狙い撃ちされて、ゴールド免許陥落はほぼ間違いなし、とにかくやってられないのであります。時速50キロ制限でスムーズに流れている幹線道路を周りに合わせてちょっと加速しただけで速度20kmオーバーでイチコロです。

ゆえに「いくらデザインが好きでも50ccだけはイラネ派」である私ですが、上述の「ガレージ兄貴」が何をどうチューンしたのかトゥデイをずっと黄色ナンバー(原付乙種)登録して乗っていたのです。排気量をアップさせるパーツでもあるのかな?と気になりましたがまさかアニキに声をかけて詳しい話を聞くことなどできるはずもなく、「いいなあ黄色ナンバー登録で乗れるなら私もトゥデイ欲しいなあ」と思ってチラ見を続けていたのです。

このアニキのトゥデイ、しばらく前に見かけたらナンバープレートが桃色(原付甲種)になっていた。排気量がさらにアップしたのでしょうか?別車種の駆動系でも組み込んだのでしょうか?全てが謎です。気になる、気になるー。

まあ「改造によって何かを得ようとすると代償として必ず何かを失う」というのがチューンナップの大原則でありまして、例えばやみくもにエンジンの排気量をアップして最高速度や加速性能を向上させても、その一方で部品の消耗が早まったり燃費が極端に悪化したりボディの剛性が足りないとかブレーキの能力が追い付かないとか、トレードオフとして「別の課題」がどんどん出てくるのが世の常であります。乗り物としてバランスが悪くなるというのが避けられない。素人が安易な発想で気軽に手を出すべき世界ではないのですよ。私みたいなレベルの人は素直にノーマル仕様のままおとなしく乗れ!というのが鉄の掟であります。

ということで何かと気になって仕方がないホンダのトゥデイですが、なんと中古オートバイ検索サイトで「オリオンイエロー」が出ました。しかも車両価格5万円、支払い総額が9万円だというのである。

仮にこれが、もとの持ち主がどんなふうにいじったのか分からないようなネットオークション出品の中古車だったら怖くて手が出せません。極端に安いものは余計に怖くてむしろ避けたいぐらいです。

しかし今回のトゥデイは、ちゃんと看板も出しているお店が「販売店保証」を謳って取り扱っている売り物です。本当は致命的なトラブルを抱えているのにそれを隠して売りに出す「ペテン師の騙し合い」のネットオークションとは訳が違う。店が事実上サポートを放棄して売る「現状販売」みたいな扱いでもない。極端なハズレを掴まされる可能性はほぼ無いのではないか、と思うと非常に魅力的な個体と言えます。

ちなみにショップは隣県ですが「私にとっては馴染み深い徘徊エリア内」であり電車でわけなく行ける場所でありまして、イッキに「欲しいスイッチ」が入ってしまったのであります。

はやる気持ちをおさえつつ、まずはウェブサイトに掲載されている詳細をチェックするのは当然の流れでありましょう。型は2009年モデル。走行距離は1万8千キロ近く、けっこう走らせた後という感じで本格的にトラブルが発生するのはこの後すぐ!という感じでしょうか。タイヤの状態なんかも画像ではそくわからない。それでも純正の鍵がちゃんと2本付いてるし、少なくとも掲載画像で見る限りかなり綺麗な状態をキープしていて外装などの露骨な劣化は少ない。変な改造を施した痕跡も無い。不審点は何一つないノーマル個体であります。

あとは走りには直接関係ない情報ですが、標準のリヤキャリアがついているのでSHADのトップケースもサクッと付けられそうである。オプションパーツのたぐいは追加購入する必要がなさそうだ。

問題は今後の「耐久性」でしょうか。10年以上前の大陸製造スクーターだから油断は禁物ですが、ホンダの正式な国内販売モデルですから並行輸入車のような極端な苦労はあるまい。

自賠責は割安になる5年を選択し、区役所でのナンバープレート取得と保険会社での任意保険加入は自分で手続して、残りの納車整備その他一式をお店に依頼すればショップへの支払総額は12万円程度でイケると思う。先日の自転車の売上金を頭金にしてわずかな残額はローンを組み、さっさと返済するという作戦でいけばグロムの前座みたいな感じでサクッと入手することが可能な気がする。「この戦いは勝ったも同然」ではなかろうか。

私は興奮を禁じ得なかった。黄色いトゥデイを入手できるチャンスがすぐそこにある!!もう手に届く範囲にある。これはヤバい超ヤバい。真面目な話、ショップに電話予約して今すぐにでも現物を見に行きたいレベル。

念のために調べたら売りに出ている年代のトゥデイはカタログ重量が79kgであった。やっぱり50ccといえども4スト車は重たいな。前回、ウチの裏庭をオートバイ置き場にできないか?というネタを書いたけれども79kgはビミョーに不安な感じですね。庭をオートバイ保管場所にする計画は慎重にすすめたほうがよさそうだ。まあしょせん原チャリのトゥデイでありますから、近所の「ガレージ兄貴」と同様に自分の住んでる物件の敷地内に複数のカギをかけて置いておくだけでも防犯対策は充分ではなかろうか。お店が「利益をのっけて5万円」で売ってる安物の古い原チャリを窃盗団が本気で狙うとは考えにくいよね。

かくして「原チャリのホンダ・トゥデイ中古車が欲しい病」をにわかに発症して布団の上を転げまわっている状況です。

これが他のボディカラーだったら眼中にないのですよ。白とか黒とか青とか赤とかだったら全然興味ない。超どうでもいい。「私は要らないです」と一蹴する。よりによって「黄色」が現れてしまったから私も興奮してしまうのです。

本命のグロムを入手するまでの「中継ぎ投手」として起用したくなっちゃってるんですけど、どうしたもんですかね?その一方で「こんなところで9万円出すぐらいなら大事なお金はグロム購入の頭金用にとっておけ」っていう割と冷静な気持ちもあるんですよ。トゥデイ買います!とハンコをついた翌日にホンダがグロムの受注を再開したら目も当てられません。いやー悩むわ。

誰でもいい、早くこの黄色のトゥデイを買って掲載終了にしてクレ。売れてしまえばあきらめもつく。アーアやっぱり売れちゃったか、で物語は終わる。逆にいつまでも販売サイトに掲載されていると、私もつい自制心を失って「明日朝イチで見に行きます!」ってショップに予約電話してしまいそうになる。今は自分を必死で止めてる状態です。

というわけで、ホンダの50ccスクーター、トゥデイ(2009年モデル)の黄色を血眼になって探しているそこのアナタ、いい出物がありまっせ。買うなら今がチャンスです!!マジおすすめ。










#63
2022年10月26日(水)
「50ccスクーター、ホンダ・トゥデイ対エゾモモンガ 第二回戦」


前回のモモ通では中古オートバイ検索サイトでまさかのホンダ・トゥデイ(黄色)を見つけて物欲メーターをふりきっている状態にある話をいたしました。



50ccのトゥデイ

支払総額9万円にて販売中の原チャリ・トゥデイ




ご近所の「ガレージ兄貴」がホンダ・トゥデイを桃色ナンバー登録で乗っているのも気になるのでネットで情報を集めたりしていました。

ネットでかき集めた情報ですから確実とは言えないまでも、ある程度の事情がわかってきました。要するにホンダの50ccスクーター、トゥデイにも製造期間によって大きくふたつあって、キャブレター時代(型式がAF61)は「ボアアップ」と呼ばれる排気量拡大のための社外部品が売られており、それを用いることで改造がある程度可能であったとのことです。のちにフューエルインジェクション時代(型式AF67)に変更してからは、こういった改造が事実上不可能になったという事です。

ということでおそらく「ガレージ兄貴」の愛車はキャブ車のAF61で、チューンナップを施して排気量拡大を行い、ナンバープレートも黄色(原付乙種)そして桃色(原付甲種)に登録変更になったものと思われます。言い方を替えると、逆にそういうチューンナップをして遊びたいとの目的でガレージ兄貴はあえてキャブ車のトゥデイを選んで乗っているという事かもしれません。

単純に言うと「純粋に機械式のキャブレターなら職人芸で微調整が可能だけど、エレキ仕掛けで完全コンピュータ制御のフューエルインジェクションを採用してしまうとイジる余地がない」ということでしょうか。

変なたとえですが、すべてが機械で動いていた電池不要のクラシックカメラなら職人さんの手で分解修理の余地が残されているけれど、基本エレキ仕掛けのカメラになると基盤のどこかをヤラれるとユニットまるごと替えないと修理がきかないのでメーカーの補修部品が在庫払底したら手の打ちようが無い、という状況と似た感じでしょうか。

さて、いまどきのオートバイはスピードメーターやエンジン回転計、燃料残量計などの表示を液晶パネル式にするような事を当たり前にやっています。当然ですが電気部品のカタマリであります。



液晶メーターパネル

ホンダPCXの液晶メーターパネル(ホンダ公式サイトの画像を引用)




ご存知のように液晶表示というのは経年劣化するものであります。液晶表示が薄くなるとか、コントラストが弱まって見えにくくなるものであります。せいぜい3年、もしくは5年程度でオートバイを乗り換える人なら気にならないかもしれないけど、私みたいに「次にグロムを買ったら、この命果てるまで添い遂げたい」とか言ってる人としては正直不安な気持ちになるのよね。


「艦長!経年劣化で液晶表示が薄くなってスピードが読めません!!」
「ただちに部品を交換せよ!!」
「艦長!交換完了です。積算走行距離はゼロから再スタートになっちゃいました!」
「は?」


みたいな状況になるとかマジ勘弁してほしいわけですよ。もうこの時点で私のグロムが「走行距離減算歴車」もしくは「走行距離疑義車」になっちゃうじゃないですか。そしてやがていつの日か


「艦長!経年劣化で液晶表示が薄くなってスピードが読めません!!」
「ただちに部品を交換せよ!!」
「艦長!メーカー補修部品在庫払底で修理不能です。ジ・エンドです!」
「は?」


という日が必ずやってきます。過去に所有したカメラや写真プリント自動現像機や腕時計コレクションでどれだけ痛い目にあってきたか、私の経験がそれを悟っているのであります。

こうなると「何から何までエレキ仕掛けのコンピュータ制御でパーフェクトな仕事をする反面、寿命が極端に短い機械」と、他方「前輪についた歯車で回転数を拾ってケーブルを介してスピードメーターをおおよその目安程度に表示していた昔の単純な機械」と、果たしてどちらが優秀なのか判断に迷うのであります。



ベンリィのメーターパネル

昔ながらのメーターパネル(ホンダ・ベンリィ50cc 公式サイトより引用)




しばしばモモ通で車の話をとりあげる私ですが「コンピュータ制御でエンジン性能を最大限に発揮する全自動の無段変速機」なんていうのを自慢げに語られるよりも「坂の上り下りでちょうどいいギヤを自分で選べるマニュアルシフト」のほうが単純で分かりやすくてありがたい訳ですよ、私としては。

機構的に単純であることは、結果として安全性の向上にもつながると思うのです。

なんでもかんでも電子制御でコンピュータの能力を活用し安全性を高めていく、っていう方法がゼッタイ駄目とは言わないけど、制御プログラムを100パーセント完全に仕上げるのは難しいだろうと思うのよねん。何らかの脆弱性や弱点や欠点が残っている、というわずかな可能性は決してゼロにはならないと思う。あらゆる事態を想定してプログラムが複雑になればなるほど「策に溺れる」というか、どうしたって隙ができるものなのだ。

コンピュータ・プログラムの問題というのは実際に運用を開始してから、ある時に予期せぬ事象が発生してはじめてオモテに出るものなのだ。そういう意味では、むしろ目で見てわかるレベルの単純なメカ(ワイヤーが切れそうだとかパーツが片耗しているとか)のほうが事前の安全点検がしやすい。

ちょっと前に長い下り坂でブレーキが効かなくなってツアーバスが横転、なんていう事故もあったけどマニュアルシフトだったら有り得ない事故ですよね。エンジンブレーキと排気ブレーキを駆使して普通に安全な速度を保てるはずであります。しかしながら、運転席にすわって初見ではシフトダウンのやり方すらわからないオートマチック車がいまは世の中にあふれかえっています。これは実におそろしい事です。「大丈夫、基本Dレンジのままでもコンピュータが学習してエンジンブレーキも自動で作動しますから心配ご無用です」とか言われても恐怖しかないわ。山坂道を走るなら変速は機械任せではなく自分の意思で手動操作が一番確実ですよ。

ってなことを思いめぐらせていたら、そう言われてみると4ストの原付スクーターで峠の下りはどうすればいいんだ?などという不安が出てきましたよ。4ストだからスロットルをオフにすれば強烈なエンジンブレーキが効くのだろうか。点検の代車でシグナスXとかアクシストリートとか乗ったけど街の中でしか乗ったことがないから山坂道の下りの運転については未体験ゾーンですわ。

まあ、さすがに50ccのトゥデイで妙義山に走りに行くガッツはないけれども、曲がりくねった勾配のキツイ下りではどうすればいいのか正直私にはわからん。

まさか自転車みたいにグングン加速しちゃって「前後ブレーキレバー握りまくり作戦」なんてことはないですよね?貧弱なドラムブレーキではあっという間にフェード現象が発生して人生終了するわ。四輪だって、下りで安易にフットブレーキを多用したら高性能ディスクブレーキを搭載していようといずれ限界が来ますぞ。(非摩擦ブレーキである)エンジンブレーキを自分の意思で自在に使えるマニュアルシフトじゃないと下りは怖くて走れない。漫画『頭文字D』の登場人物でR32型スカイラインGT-Rを駆る中里毅が


「妙義の谷は深いぜ。せいぜい命だけは大切にした方がいいぜ」


って言ってたけど本当にその通りだぜ。かく言う私自身、ヤング時代に自転車のトレーニング中に山の下りでド派手な落車事故をやって死に損なったのだ。全身を強く打ち路面ですりおろし状態、気づいた時にはガードレールの支柱の真横に自分の顔面がありました。もうちょっと滑ってたら谷底にまっさかさま。自転車が大破したのはもちろんの事、私自身が大けがをしてカタワになり競技人生をアッサリ終了したアホ人間なので(かねてより頭の中がヘンなのもその後遺症かもしれないな 笑)、下り坂の怖さは誰よりもよく知っているつもりよ。

そう考えると50ccのホンダ・トゥデイは「街乗り専用」っていう位置付けで確定ですね(←なに買う気になってんだよ)。4スト50ccのスクーターで「笹子峠をこえる」のも「笹子トンネルをくぐる」のも、どっちも罰ゲームでしかないわ。やはり本拠地の品川区を中心に港区、目黒区、大田区あたりをチョコマカと動き回るのが精いっぱいじゃないでしょうか。

でも、さらに冷静さを取り戻しつつ判断すると「街乗り専用」ならなおさら50ccはキツいような気がする。郊外の田舎道や農道だったら時速30kmでノンビリ流していても気分はいいけれど、流れが速いうえに障害物とトラップと敵キャラにあふれた幹線道路(山手通りとか環七通りとか)の左端を時速30kmで走るとか割と真面目に「自殺行為」ですよね。加速性能が絶望的に劣る4スト50ccスクーターでは『危険が危ない』どころではない。せめて2スト80cc、もしくは4スト110cc〜125ccクラスで交通の流れに乗って走りたい。

ということで結論。

誰か、はやく中古の黄色いトゥデイを買ってクレ。売れてしまえば私はあきらめがつくんだ。ああ、やっぱり売れちゃったか、仕方がないなァ残念だなァ、で話は終わるんだ。なまじい売れずにいつまでもサイトに掲載されているから私は猛烈に欲しくなってしまうんだ。



車のトゥデイ

黄色いトゥデイならむしろバイクじゃなくて車の方を買うべきでしょうね




いったん50ccスクーターのトゥデイの事は忘れて、110cc〜125ccクラスのスクーターで黄色の車種を探したほうが幸せになれるかもしれませんな。やっぱり二輪免許持ってる人間に50ccの原付自転車はイランのですよ実際。何度も自分にそう言い聞かせ、必死に物欲をこらえる私なのだった。










#64
2022年10月31日(月)
「エゾモモンガ、突然詫びる」


私が暮らしている日本には自らを「公共放送」などとかたって一方的に電波を放出し、「受信料」という名目でお金を強引に徴収するトンデモ放送局があるのよ。ニュース等の報道内容はおろか教育番組の内容や番組出演者も偏っていて腹立たしい組織であります。

その局が「みんなのうた」というプログラムを長期にわたって放送しており、ずいぶん昔の話で恐縮ですが『山口さんちのツトム君』という楽曲がありました。

私はけっこうな年齢になるまで歌詞をまちがえて覚えて歌っていて、社会人になってから職場の後輩に指摘されるまで気づかなかったのであります。

締め切りのデッドラインまでもうギリギリという状況まで追いつめられて徹夜で作業やってると集中力も途絶えてきて発狂してくる時間帯がくるものです。ああ今日も家には帰れないのか、と思いつつ目の前の作業に没頭するのですが、いくら好きで始めた仕事でも毎日毎晩となるとそうそう頑張れるものではありません。私はふと


山口さんちのツトム君
あたまが少し変よ
どうしたのかな


と口ずさんだのですが、後輩から「アンさんそれ違います。


「このごろ少し変よ」


です。悪い冗談はやめてください」と指摘されたのだった。そうだったのか!我ながら随分ロックな歌詞だよなあ、と思ってはいたけれど私が何処でどうしたのか間違って覚えていたのか原因は不明。何にせよ間違いを指摘されてけっこうな衝撃を覚えたのだった。

実際のところアニメ制作の現場では「誰がどう見ても原因は過労死」っていうケースなど日常茶飯事で、勤務中に突然倒れて病院送りになりその後どうなったのか上司から正式な発表がないまま「蒸発する」とか、ある日突然すべてをブン投げて行方不明になる人とか、深夜にいきなり発狂する人とかリアルで居ましたからね。この業界に居たら私に未来は無いな、と思ってやっとの思いでカタい業界に転職したのだった。

でも鉄道も安泰な業界ではなかったわ。2005年4月に起きたJR西日本の福知山線脱線事故で「日勤教育」っていうのが話題になったのを覚えておられる方もいるでしょう。ある意味アニメ業界の「労働そのものの過酷さ」とは違う次元のストレスで私は心身ともに追い詰められて、気づけば本当に頭がおかしくなって精神病院送りとなり結局は退職を余儀なくされたのであります。

手帳までもらって公式に「頭がマトモじゃない人間」に認定されてしまった私としては複雑な気持ちなのですよ。文字通り私は自他ともに認める「あたまが少し変よ」な生き物になっちゃった。ツトム君の歌は私の歌詞がむしろ自分には正しかったという事でしょうか。

今は「基本的人権」とか主張しまくる連中の声がデカいこともあって私もまあ普通にこの世に生きていられるけれど、世が世なら「死ぬまで座敷牢に閉じ込められて世間から隔離されて終了」とか「宗教裁判にかけられて魔女として火あぶりの刑」とかでキツい最期を遂げていたのだろうな、と思ったりします。

ちょっと唐突に話がそれますが、皆様は泉鏡花の『売色鴨南蛮』(ばいしょくかもなんばん)はお読みになったことがありますでしょうか?泉鏡花といえば『高野聖』(こうやひじり)とか『歌行燈』(うたあんどん)とかの強烈な代表作で知られた偉大な文豪ですが、ちょっと文体が独特に難解で読むのに大変苦労するのですよね。妖艶な女が登場する怪談『高野聖』はかなりインパクトの大きい作品であって問答無用で「凄い」のひと言に尽きるのですが、私はなかなかどうして、『売色鴨南蛮』がしみじみと好きなのよねん。主人公は大学病院に勤める医師なのですが、停車場の待合室で昔の知り合いに似ている「狂女」と偶然出会う場面からはじまります。そこから回想がはじまる。

「青空文庫」にも収められている短い作品ですので興味のある方は読んでみて下され。


泉鏡花 売色鴨南蛮 - 青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/3543_12126.html


さてさて。なんか現代は病んでいるというか、世の中に頭おかしい人がいっぱいいますからね。怖い事件のニュースも多いし。

「日陰者は日陰者らしく、目立つことなくおとなしく過ごそう」という気持ちで日々を生きてる私は「頭おかC」系でも比較的マイルドというか、身の程をわきまえるぐらいの理性は保てているという事で(自分で言うのもナンですが)まあ割と「危険度の低い狂女」という位置付けになろうかと思うのであります。手首を切るブス女、みたいな面倒くささは無い。「オートバイに乗りたい!」とモモ通を綴りながらアリクイのぬいぐるみを抱いていればそれで済むレベルであります。

そんな私のところに先日の夜、高校時代の先輩から電話がかかってきました。いろいろ日々の苦労があるようでしみじみと職場の愚痴などをこぼしていました。口に出して言わないだけで、たぶん世の中の人はみんなそれぞれの事情を抱えてつらい毎日を送っているのですよね。


「ごめんね愚痴の電話しちゃって。でも、あなたしか話せる人がいなくてさー」


と先輩は言っていたけれども、それはそれでありがたい話だと思いました。高校時代の私はその先輩に大変かわいがってもらい、また私もその先輩を大いに慕っていたのであります。私は中学の時はいわゆる「すさ美ちゃん」で、教師も周りの人間も全員が敵という一匹狼でしたから、高校に進学して友人のみならず先生方や多くの先輩後輩に恵まれて腐らずに済んだのは本当に奇跡でありました。まぶしい夢のような青春の日々を送ったとはいえ、今も連絡を取り合う人は片手で足りる。私が心を病んで病院送りになったあたりでどれだけ多くの人が私のところから去っていったかは、あえて語らずともお察しの通りであります。

これまで多くの出会いと別れをくりかえしてきたけど、今も私に電話をくれる先輩がいるというのはしみじみ嬉しい事であります。

自分で言うなよ!と突っ込まれそうですが、私は意外と性格はそんなに悪いヤツではないのよ。すごくいい人か?カトリック教会の聖人並か?と問われたら困るけど、根っこの部分には悪意というのが基本無い、というのは本当です。世の中には極悪非道とまではいかないまでも、意地悪な人とか弱い者いじめをする人とか陰で人の悪口を広める人とか、いろいろな意味で「負のエネルギー」を発しまくる人がいるじゃないですか。私はそういう方向性がどうも性に合わないというか「魂が受け入れられない」のですよ。

ただ、大変残念な事ではありますが、私は「性格は、そんなに悪い奴ではない」という一面に関しては(ちょっと贔屓目にみて)おおむね間違いない一方で、残りが「全部駄目」という非常に悲しい現実を認めないわけにはいきません。

まずもって仕事ができない。ちゃんとできたためしがない。あらゆる事にチャレンジしたけど全てが敗北という結果に終わった人間であります。頭が悪くて覚えも悪い。なんというか根本的に処理能力が乏しいというかスペックが低い。身体はデカいだけで病弱だし古傷多いしで使い物にならない。初対面の人からは「若い頃バレーボールやってたのかな」と先入観を持たれるレベルの巨体ですが事実上「でくのぼう」であります。

挙句の果てにはビジュアルにも難アリというレベルです。いわゆる顔面偏差値が低い。私よりもオオアリクイのほうが普通にかわいい。しかも上述のように頭もおかしい。ここまでくるともはや「ウザい存在」としか言いようがない。



オオアリクイ

私よりオオアリクイの方がかわいい




という訳で今日はなんだか急にモモンガウォッチャーの皆様にも謝っておきたい気分になってしまってこんな内容になってしまったわ。ほんと、そんなに悪い奴じゃないんだけど無能の人なのですよ。私ウザくてごめんね。



1960年代のブリティッシュ・ビート・グループはどれも魅力にあふれていますが、ビートルズやストーンズはもう殿堂入りみたいなものですし、私が超絶に好きなキンクスの話をするのもヘソ曲がりが過ぎる。ということで今日はアニマルズの話で締めくくろうと思います。卓越した歌唱力、という言葉はこのバンドのリード・ヴォーカルであるエリック・バードンにふさわしい。アニマルズの1965年の楽曲"Don't Let Me Be Misunderstood"(邦題は「悲しき願い」)は本当に好きです。最初にモモンガ兄のレコードで聴いたのは中学3年生ぐらいのときだったろうか。歌詞見てボロボロ泣いたわ。魂の叫びを絞り出すようなエリック・バードンの唄が実にいい。


Oh, Lord,
Please don't let me be misunderstood.

(ああ神様、どうか私が誤解されたままにしないでください。)


まさに、私の思いそのものであります。「悲しき願い」とはよくぞ名付けた名訳タイトルです。YouTubeにはエド・サリバン・ショーに出演したときの映像がアップされていました。


The Animals "Don't Let Me Be Misunderstood" on The Ed Sullivan Show




アニメ『小公女セーラ』のセーラちゃんじゃないけど、たとえどんな境遇に陥ろうとも心は愛と優しさを失わず、魂は清く気高くありたいものだと思っているのであります。私はウザい奴だけど、そんなに悪い奴じゃないのよ。それだけはどうかわかってほしいなと思って今日のモモ通を書きました。みんな!ネットの片隅にあるこんなショボいサイトをいつも訪ねてくれて本当にありがとうね。みんなマジ愛してる。



ウサギのぬいぐるみ

なんか顔が弱気なウサギ(自分を見ているようだ!)




今日のモモ通は暗い内容になって誠に申し訳ございません。ひとまずは無事に10月も終わるという事で万事ヨシとしようと思います。今年も残りあと2ヶ月、明るく陽気にいきたいものですな!!

次回はいつものノリに戻して、もっと楽しいハナシにしまっせ(たぶん)。










#65
2022年11月5日(土)
「いまどきの車はとにかく視界が悪い、という話の続き」


去る2022年9月26日のモモ通にて、昔の車と比較して最近の車はどれもこれも視界が悪い、特に側方からナナメ後ろを経て真後ろの視界に難がある。バック等の際における安全確認は「目視で行う」という前提のもと、視界が悪いのは根本的に問題があるのではないか!と不満をぶつけたのでありました。


モモンガ通信2022年9月26日(月)#54
「いまどきの車はとにかく視界が悪い、という不満」
https://ezomomo.com/momo_j/2022/momo_j2022_3.html#54


そして現代においては軽自動車にさえ「4つのカメラと12個のセンサーで車の位置を自動で感知し、バック駐車や縦列駐車をボタン操作ひとつで勝手にやってくれる『押すだけ駐車』機能を装備」などという過剰な安全装置&ナマケモノ的装備を搭載する事態にまで発展しているさまを憂いたのであります。


しかしその後、大型免許を持っておられるモモ通読者の方からおたよりを頂きまして、その方のおっしゃっていた内容を芯だけ話すと

・確かに安全基準が厳しくなりAピラーが斜め前の視界をさまたげている車が多いのは事実です
・しかしながら大型車に乗る人間としては後方視界についてはあまり気にしたことはなかったです


というお話しでした。私は「なるほどなぁ」と納得したのであります。想像してみて下され。後方視界は目視が当たり前、という私の頑ななコダワリが仮にルールとして存在するなら、後ろに箱状の架装をしたトラックはどうなるのだ?という話ですよ。たとえばいすゞのトラック、フォワードやギガの画像を見れば「後ろを目視」なんていうのは物理的に不可能なのは一目瞭然であります。



いすゞのトラック

運転席の真後ろは箱型の荷室です!




街をゆく車を見れば大型車両に限らない。運転席の前と左右の窓だけがあって、それより後ろの空間に「窓がない」車はいくらでもあるのだ。



バン型の配送車

荷物の集配に用いられるバンは荷室部分に窓がない







救急車

救急車も傷病者用スペースにはフタがしてあり外から中は見えない







軽トラック

軽トラックだって架装次第で同じような状態になる




ほかにも現金輸送車をはじめミキサー車やタンクローリーなど、ありとあらゆる「世の中を支える働く車両」が「物理的に後方を目視できない構造」となっているわけであります。

ちょっと興味が深まったので、後方視界に関してどのような規定がされているのか、道路運送車両法について調べてみました。

私のような「普通自動車運転免許」を取るために教習所に通った人間としては、後方視界というと室内にある通称「バックミラー」もしくは「ルームミラー」と呼ばれるものと、車両の外側の左右についている「サイドミラー」を連想します。

私の敬愛するシンガーソングライター井上陽水の楽曲に「Just Fit」という大変クレイジーでイカしたナンバーがありまして、この素敵な曲をはじめて聴いた時に歌詞のなかで


バックミラーはあとを見るかがみ
ヘッドライトは前を知るあかり


というのがあって「うわっ超絶に正論だわ」と妙に納得したのを昨日のことのように思い出します。YouTubeに動画があったのでツイデに貼っておきますわ。


井上陽水 / 安全地帯 ジャストフィット




「いいのよ ずっとこのまま 二人はジャストフィットなんだから」っていうのが実に快感なフレーズです。

そういえば車の種別としてのステーションワゴンって今は絶滅したなあ、とか思うわけですが、こうやって音楽が絡むと話がどんどん脱線してゆく一方なので戻しますね。「バックミラー」という言葉だと「ルームミラー」と「サイドミラー」のどちらを指しているのか判然としないので今回のモモ通では室内にある鏡は「ルームミラー」という用語に統一したいと思います。

教習所で運転席についたらまずイスを前後に動かし自分の体格にあわせるのですが、ときどきこの「ルームミラー」の調整を忘れてしまい、いざ教習がはじまってから鏡がアサッテの方角を向いているのに気づき慌てるのであります。トボけて途中で直そうと手を触れると教官に怒られるので、知らぬ顔をして頭の位置を強引に動かして必死に後ろを見るという作戦で乗り切ったものであります。あれ、運転中の姿勢がいきなり不自然になるのでたぶん教官にはモロバレですよね。

さて、この「ルームミラー」や「サイドミラー」は道路運送車両法においては「後写鏡(こうしゃきょう)」というのが正式名称となっております。

道路運送車両法の保安基準第44条では、自動車(被牽引自動車を除く)には後写鏡を備えなければならないと定められており、サイドミラーに関しては細かく規定されています。しかし、ルームミラーは強度などに関する規定はあるものの、設置の有無に関する規定はありません。

そして結論から言うと「左右のサイドミラーの設置基準を満たしていれば、ルームミラーは要らない」のであります。言い換えるとルームミラーなんぞなくても車検に通るということです。むしろ逆にそうでないと、前述のようなトラックやバンなどが走行不可になってしまう。

つまり以前のモモ通で「目視でやるべき後方の安全確認が困難なデザインの車は多いのはけしからん!」と大声を上げた私でありますが、自動車メーカーの側からすれば法令に反するモノをつくっている訳ではないのでケチをつけられる筋合いはないから


「何をコイツは寝ぼけたことを言ってるんだ?」


という事で終了なのであった。なおかつ、大型免許を所持し仕事でトラックなどを運転している方からすれば


「サイドミラーで安全確認しながらバックするじゃん。何か問題ありますかね?」


と一蹴されて終わる話なのだった。これは私個人としてはけっこう衝撃の事実でありまして、往生際が悪い私としては「いやいやサイドミラーだけじゃ死角あるじゃん!危ないじゃん!!」と屁理屈を続けたくなるのですが「いや、だからそういう時は係の人に誘導してもらったり事前に後方の安全確認を行ったりして、万全を期して慎重にバックするだけですよ」とサラリと回答されて私は完全にノックアウトされたのでした。

「後方視界が悪くて目視で安全確認がやりにくい」という理由で車にケチをつけるのは本人の勝手だがメーカーとしては決して法に触れる問題車をつくっているわけではないから「そんな苦情を言われても知ったことではない」というのが今回の結論でありまして、


「うちは他にもいろんな車種をご用意しておりますのでお客様が運転しやすいと感じられるものをお選びいただければ幸いでございます」


と言われたらグウの音も出ないのだった。私の負けだぜベイベー。というわけですから、せいぜい自分の運転技量に見合った小型で後方が良く見える車を選ぶしかないということでありました。

ちなみに(※またここで話が脱線する)アメリカ合衆国が開発した戦闘機で世界のアチコチの国々に販売されて活躍しているF-16という機体があります。在日米軍基地にも配備されておりますので馴染み深い戦闘機です。初飛行は1974年とかなり古いのですが、「ちっちゃくて値段が安くて維持管理の負担も少なく、戦闘機としては超絶に高性能」という史上に残る傑作機であります。



F-16戦闘機

合衆国空軍のF-16戦闘機




この戦闘機の特徴のひとつがキャノピー(操縦席をおおう窓の部分)です。当然パイロットが乗り降りするために開閉するのですが、蝶番(ちょうつがい)部分がパイロットの頭の後ろにあって、あとはまるまる透明の部品になっています。操縦席に座るといわゆる「窓枠」らしい窓枠が視界に一切ないのです。そのせいでこの機体に乗って飛行すると平衡感覚を失うため、コクピット内の計器を確認しながらの飛行を行う訓練をするとのことです。WikipediaのF-16の項目には次のように書かれています。


Wikipedia
F-16 (戦闘機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/F-16_(戦闘機)

パイロットには、視界に慣れるまで計器飛行を行うよう指導されるという話もある。これは全周視界がほぼ確保されているためである。つまり、パイロットの身体の大部分に当たる周囲にキャノピーが位置して機体が視認されにくく、視界を遮る枠も単座型では後方にのみ存在しているにすぎない。このため、他機種から転換してきたパイロットは、機体と水平線の位置関係を誤認したり、錯覚として機体から加速度により振り落とされそうになるかのような感覚を抱くこともあるという。


つまりは視界が良すぎてもそれはそれで問題がアリクイ、という事なのでしょうか。こんな豆知識を投入されるとつくづく私は戦闘機パイロットでなくて良かったと思う訳ですよ。せいぜいちっちゃい車かオートバイで地上をぷいぷい駆けるぐらいがちょうどいいわ。



ミラ・イース

後方視界ならダイハツのミラ・イースが良さそうよ!




現行の車だったらダイハツの軽自動車ミラ・イースぐらいが運転しやすそうだし後ろもよく見えそうだからヨイなと思います。先日、街で黄色のミラ・イースが走っているのを見かけてすっかり気に入ったのですが、帰宅してネットで調べたら私が「いいな」と思うグレードは黄色が選べなかったり(黄色が欲しいなら高いモデルを買え!ということらしい)ナカナカ現実は厳しいものがありました。

ミラ・イースは上位グレード(装備の充実したタイプ)はLEDヘッドライトを装備しています。しかし私の個人的な好みとしてはハロゲンヘッドライト装備の下位グレードのほうが魅力的なのだよ。フロントの見た目もだいぶ違う。ハロゲンライトの車の方が目つき顔つきが優しい雰囲気です。

何を隠そう私はLEDライトが嫌いなのだ。嫌いというか「憎んでいる」レベルです。最近はオートバイも電灯系がLED化しているので悲しいことこの上ない。なんか矛盾した言い方のようですがLEDライトは眩しい割に意外と明るくない。照らされるとイライラするほどに眩しいのだが、照らしている側からすると光量が足りないように感じる。配光が悪いというか、見渡せる範囲が狭くて光も遠くに届かずとにかく見づらい。アウトドアで使うヘッドランプなんかもLEDが普及してイヤになっています。

そういえばダイハツのLEDライトが他社の車とくらべてやけに眩しい件についても話したくなってきましたが、今日のテーマからは外れるのでまた別の機会にしたいと思います。

というわけで今日の結論。車でバックをする際は事前に安全確認の上、慎重に行いたいと思います。はい。私が間違っておりました。










#66
2022年11月8日(火)
「近未来の道路交通事情は間違いなくカオス化する」


いささか古い話で恐縮ですが、私は国鉄の分割民営化に反対であった。電気、ガス、水道等のエネルギー、鉄道網や道路網の交通、電信電話など通信というような社会的インフラは「採算性」よりも「国土の保守保安&国民生活を守る」ことを優先すべきであって、よりよって国鉄を分割民営化するなどもってのほかというのが私の考えでありました。

ネット上ではしばしば上げられる画像なのでこの自由民主党の新聞広告は皆様もごらんになったことがあろうかと思います。



新聞広告

国鉄分割民営化に関する自民党の新聞広告




国鉄の分割民営化を推進した当時の自民党の主張、画像ではちょっと見にくいので文字にしてみましょう。


国鉄が…あなたの鉄道になります。

民営分割ご期待ください。
・全国画一からローカル優先のサービスに徹します。
・明るく、親切な窓口に変身します。
・楽しい旅行をつぎつぎと企画します。

民営分割ご安心ください。
・会社間をまたがっても乗りかえもなく、不便になりません。運賃も高くなりません。
・ブルートレインなど長距離列車もなくなりません。
・ローカル線(特定地方交通線以外)もなくなりません。

62年4月を目指して新しい鉄道をみなさんと一緒に考える―――自民党


ちなみに「特定地方交通線」という用語が出ていますがざっくり言うと国鉄の赤字ローカル線でバス転換が適切とされた路線をさします。


で、結論としては自民党が言っていた事は全部ウソだったというのを歴史が証明しています。

皆様ご存知の通り、東海道新幹線を頼みの綱とする「一本足打法」でボロ儲けしているのはJR東海のみ、逆に限界レベルで事実上経営破綻しているJR北海道やJR四国はにっちもさっちもいかない絶望的状況にあるのが実情です。

その点、JR九州なんて「誰がどうやっても鉄道の黒字経営は無理たい」みたいなスタートを強いられて出発したものの、魅力的な観光列車の運行をはじめて鉄道事業の強化をはかりつつホテル事業や不動産事業など経営の多角化作戦で次々と斬新な技をくりだしてウルトラCの曲芸飛行をしながら何とかやりくりしているのを見ると「すごかー!」と感動するレベルであります。「鉄道事業だけでは食っていけない」と腹をくくって華麗な次の一手を繰り出したJR九州の経営陣は見事というほかはない。

私は「ほら言わんこっちゃない」と思うのです。分割民営化を推し進めた理由はただひとつ、政府が国鉄の労働組合(←やたら強かった)をなんとか弱体化するために強引にまるごと叩き潰した、それだけのことです。

私は常々思うのよ。


弱い立場にある労働者が団結して組合を結成する→わかる
 ↓
組合を通じて経営陣に意見具申する→わかる
 ↓
労使が話し合いの上で仕事現場の諸問題を改善してゆく→よくわかる
 ↓
労働組合は左翼思想家が主導権を握る→は?
 ↓
左翼政党・運動家が絡む→なんですかお前ら?
 ↓
労働組合イコール戦争反対!憲法九条を守れ!米軍は出ていけ!!→意味不明


本来「労働組合」は労働者の権利を守るためにつくられる組織であって、理想を言うなら「労使協調体制でWin-Winな関係を構築し、事業の拡大発展・従業員の生活の向上・めぐりめぐって住みやすい日本国家をつくりあげてゆく」というのが筋であると私は考える。

ところが大東亜戦争後の日本は左翼思想が蔓延していたこともありソビエトや中共の手先がデカい声を出して訳の分からない活動やる人が率先して組合活動に熱を上げ、そういう人たちを中心に労働運動が繰り広げられる流れになっていったから、ちょっと自分とはスタンスが違うなあと感じる普通の人は組合活動から距離を置きたいと思うようになった。何しろかじ取りをする船頭役が極端な左翼運動家なのだから一般人としてはついていけないので当然「組合離れ」がすすみ、ふと気づいたら労働者は団結するどころか「正規と非正規で対立」「正社員と派遣、パート、アルバイトでみんなが対立」などというふうに分断されて


為政者にとって一番都合の良い「分割統治」体制が完成


という、労働者にとっては一番最悪な事態に陥って今日に至っているのであります。

私個人としては、労使関係というのは「生産」「創造」「向上」を最終目的にすえて協調すべきものだと考えているし、そもそも2600年以上の歴史を誇る日本という国家を今後の1000年、2000年の未来まで見据えて繁栄させるためには日本国民の強い連帯の意識が絶対不可欠な条件だと思うのであります。だてに「和を以て貴しとなす」をやってきた国ではないのだ。

なんか「国粋主義」(Nationalism:国家主義、民族主義)っていうと「極右」とレッテル貼りをされてしまい悪いイメージの意味合いが強く出てしまいますよね。「自国のみが優れていて他の国の文化文明を見下すスタンスにいる」というニュアンスが強く表れる印象を持たれてしまうけれど、私は決してそういう「他国を見下す」意味合いを持たせることはないと思うのよ。日本人として日本の歴史と国土を愛し誇りに思う事はきわめて中立なことであって、「だから日本人は日本人で固まって同じ思いを共有し、日本人が暮らしやすい日本という国の繁栄のためにがんばっていこうよ」っていうのは何も悪い事ではないと思う。そのために国境があって国籍がある。


「異文化は尊重すべきものでありますが無理して共存する必要はない」


という考えが私の根幹にあります。今は多様性とか異文化共生とか耳障りの良い言葉で共産主義的な思想を広めようとする人がはびこっているけれど、日本人のやり方に文句を言う人はむしろ来なくてよいのであります。外国人で日本が嫌いな奴ははじめから来なければいいし日本人でも左翼思想の持ち主で共産主義国にあこがれる奴は中国でも北朝鮮でもどこでもいいから憧れの夢の楽園に出て行けばいい。もうソビエトはとっくに無くなってるのに日本にはまだ共産主義者がいるんだから呆れるわ。

日本のどこかの街でイスラム教徒が「死んだら土葬させろ」とか言ってゴネたりしてたけど迷惑な話だ。日本のやり方が受け入れられないなら出ていけばいいんだよ。っていうかはじめから日本に来るなよ。

しかし私が左翼嫌いとはいえ、今年に入って元首相の暗殺事件があったおかげで自民党と旧統一教会のズブズブな関係が明るみに出たのは相当なショックであった。日本には自民党以外には変な宗教がからんだ政党と断じて受け入れられない左翼思想の政党しかなかったから、唯一マトモな政党だと思っていた自民党がよりによって鮮人の霊感商法宗教団体とベッタリくっついていたというのは裏切られた気持ちしかない。断言するが自民党は売国奴である。国賊である。これは今年になって判明した最大の事件であります。自公政権なんて変な宗教を支持基盤とした売国奴にすぎないのだから断じて受け入れることはできない。

しかし他に支持できる政党は無い。まことの国士、まことの愛国者、まことのリーダーとその一派は居ないのか?もう絶望しかない。今の私は支持政党ナシですよ。


いかん。前振りとして国鉄分割民営化の話をしたのだけれど、ついうっかり政治的なネタに脱線してしまった。ここまで長々と書いてきてまだ本題に入っていない。話を軌道修正しよう。

端的に言えば自民党を信じて「国鉄分割民営化(国鉄からJRへ)」「通信事業民営化(電電公社からNTTへ)」「郵政民営化(国営郵政事業から日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険へ)」というのをすすめたおかげで、明治政府が血のにじむ思いで築いてきた日本の社会インフラがズタズタに崩壊してきた現状を憂いているというのが今日のテーマです。

まあ国鉄が分割民営化された結果、当初自民党が新聞広告で言っていたことは全部うそっぱちで、JRでも「勝ち組」と「負け組」があからさまに表面化し赤字路線は次々と廃止され鉄道網が失われた地方では車がないと身動きが取れないという状況が加速しました。

私は東京の品川区という「知名度は高くて何やら凄そうだけど実はナンにもない街」に住んでいて、とりあえず公共交通機関(鉄道とバス)はかなり便利に使えるので車がなくても生活できるという場所で暮らしています。五反田なんてオフィス街をきどってるけどいかがわしい風俗系?(殿方のそっち系の快楽はよくわからん)の店とか普通にあって「ダメな都会の見本」みたいな所ですよ。しょせんは江戸時代の人が日本橋を出発して東海道を歩いて最初にたどり着く宿場町というだけの場所にすぎない。冗談抜きに「大田区には羽田空港があるぜ」って自慢されたら何も言い返せないもん。隣の目黒区は「目黒不動尊(瀧泉寺)があるぜ」「大鳥神社があるぜ」「イタリアのサレジオ会がつくった教会があるぜ」(←私が所属してる教会)」「あのビル・ゲイツも来た目黒寄生虫館があるぜ」「古典落語の『目黒のさんま』知ってるかい?」とたたみかけて言われたら完封負けであります。

マジでうちら品川区民が自慢できるものって「大井競馬場」ぐらいしかないんじゃないか?30年前なら「カメラのニコンがあるぜ」って自慢できたけど今はニコンも息してるかどうか不明なレベルに落ちぶれています。ぜひ「品川区 みどころ」とか「品川区 名所」とかで検索してみてください。マジで何もないですから。実は品川駅は港区高輪にある、という真実をさらされると絶望的にダサくて恥ずかしいことこの上ないのですよ。知名度の高さと現実のギャップっていう意味では東京23区でぶっちぎりのナンバーワンだと断言できます。ウルトラマン的に、仮に東京湾に怪獣があらわれたら最初に襲撃される区。それだけの存在。原住民が言うんだから間違いない。

しかし車が無くても暮らせるというのは日本国内では本当に限られた都市部の話で、東京都内だって多摩地区以西は普通に車社会です。日本全国規模で見たら多くの土地で「車ひとり1台」みたいな生活で成り立っているのは事実であります。戦後長きにわたってモータリゼーションがすすみ、日本の経済は自動車産業が支えてきたみたいな側面もありますからね。鉄道網よりも道路網のほうが重要になってきた、というわけです。

ここにきて少子高齢化が急速に進み、戦後長きにわたって国賊自民党が「その場しのぎ」「前任者のやり方を踏襲するだけ」「困ったら増税」というダラけた国家運営をしてきた結果、いろいろな制度がそろそろ立ち行かなくなってきたのが現実です。年金制度、社会保険制度、産業の空洞化、国力の低下、どれもこれも「きちんとした戦略をたてずにナアナアで放置した結果」の当然のなりゆきでありまして、課題のすべてを増税で乗り切ろうとする無能な国賊政治家が国を滅ぼそうとしているという時代です。

そんな中でも今日の話は交通行政の一側面にスポットを当てようと思うのであります(やっと本題かよ!)。

ここにきてドライバーの高齢化による交通事故が増えてニュースを騒がせる日々が続いています。池袋においてプリウスミサイルで無差別テロを行い殺人まで犯しているのになかなか逮捕されない飯塚幸三の態度のデカさは多くの国民があきれて「King of 人でなし」として反面教師の名をほしいままにしたものです。先日も80代の男性が事故を起こし、これまたニュースタイトルがすでに「情報量多すぎな感じ」で勘弁してほしい内容でありました。

FNNプライムオンライン
“ながら運転”で1km逆走 一時停止を無視 車と激突 柵突き破り側溝に落下





動画を見ていただくと呆れて物が言えなくなるレベルで、被害者の方が気の毒すぎて本当に参ってしまうのですが、相当に仕込んだネタでもここまで邪悪な要素を盛り込めるものではありません。

・カーナビゲーション操作しながら運転
・事故に至るまで1kmにわたって逆走
・一時停止の標識を無視して被害者の車に特攻
・助手席に妻(←ボーッと座ってないで夫のクソ運転を注意しろバカ女め)

2022年11月現在でこのありさまです。公道に出るというのがどれだけ危険なことかは言うまでもない。しかしひとたび車道に出れば「ならず者ドライバー」は増える一方だし、左から強引にすり抜けるなど危険運転のオートバイにヒヤリとさせられる事は数知れず、おとなしく左車線を走ろうにも路上駐車やチンタラ速度で邪魔な原付に行く手をはばまれ、さらには一時停止や安全チェックなんて絶対にやらない無法自転車までが入り乱れて「地獄の一丁目」感がすさまじいのであります。

歩道は歩道で別世界のカオスが渦巻いております。画面を凝視したまま中途半端な速度で歩くスマホ依存症人間と、前後に子供をのせて電動アシスト自転車で爆走するヤング母親と、手押しのカートにもたれかかってカメ速度で歩いているお年寄りと、横一列のフォーメーションを意地でも崩さずに歩く集団女と、下半身を露出した変質者と、もはや絶滅危惧種に指定されているほどに少ない「普通の歩行者」が入り乱れてこれまた目も当てられない地獄絵図がひろがっているのであります。

しかしどういうわけか政府や行政機関は「深刻な環境破壊問題に取り組むためにエレキ化をすすめよう」という謎の強迫観念にかられて、電動キックボードなるものを公式に普及させようと取り組んでいるのであります。「実証実験」と称してヘルメット不要で運転してもいいからね!とか言い出したから最近は電動キックボードが爆発的に増殖し、公道の混乱をさらにエスカレートさせています。

それだけではない。今やこんな団体まで存在して意地でも「電動小型モビリティ」の類を増やそうとしているのだ。彼らはいったい何におびえているのだ。電動の乗り物を増やさないと死んでしまう生き物なのだろうか。私には意味がわからない。


JEMPA 一般社団法人日本電動モビリティ推進協会(公式)
Japan Electronic Mobility Promotion Association
https://jempa.org/

(以下、掲載内容の引用)

技術の向上による安価で便利な乗り物の多様化する現代における パーソナルモビリティのアップデート
・誰もが効率的・機能的に移動でき、社会受容性のあるモビリティの可能性を最大化
・単に便利なだけではなく、モビリティによる移動を楽しむことと安全性の両立を図るべくモビリティ開発と社会インフラへの最適化に向けた提案
・持続可能な社会の実現に向けたモビリティの 耐久性・エネルギー利活用を推奨

新しい電動モビリティの活用例
・ラストワンマイル問題の解決手段
・観光地での効率的な移動手段
・アクティブシニア、免許返納後の乗り物 (現行の速度制限6km/hの緩和)
・個々の身体能力に応じた移動手段の多様化
・三密を避けるなど、社会情勢に応じた移動手段



未来の電動モビリティ画像

JEMPA公式で紹介している各種乗り物




どれだけ電気を使えば気が済むんだって感じですよ。こんな様々な乗り物が登場して、それぞれの規格でいろんな速度で公道に出てくると考えただけでも恐ろしい。あのね、言っとくけど、道路がこういう乗り物を前提に日本全土ですでに整備されているなら私も理解しますよ。でも道路は現状のまま変わらないのにこういう車両を全部まとめて同じ土俵を走らせようとしてますよね?その辺ちゃんと解ってプレゼンしてる自覚あります?正気?

しかし私みたいに心配してる人はただのひとりも居ないのであろうか。メーカーもいよいよ本腰を入れているのだからビビる。


ホンダ(公式) イノベーション 先進テクノロジー
Honda CIマイクロモビリティ
https://www.honda.co.jp/future/intelligent_micro_mobility/



ホンダのマイクロモビリティ

ホンダですらこんなものをつくりはじめているのだ




もうこういう流れは止められないのか、誰ひとり「ちょっと発想が変じゃないか?」という冷静な指摘をする人はいないのか、ただ単に新しい利権をつくったり金儲けのタネになるニオイにつられてみんなやりたくて我慢できなくなっちゃってるのかわからない。とにかく遠くない将来、わけのわからないエレキ仕掛けの乗り物が公道にあふれることは「確定」していると判断してよさそうです。



セグウェイ日本仕様

最高時速38kmと言われても正直困惑しかないフル日本仕様のセグウェイ







ヨドバシで販売している電動モビリティ

おいおい電動モビリティがヨドバシ店頭に出てるぞマジかよ




あのー。電動モビリティ推進派のみなさん。戦後の日本でどのようにモータリゼーションが発展してきたか忘れてないですよね?覚えてますよね?


「当初、自家用車は庶民には手の届かないものだった」


っていうスタート地点から話さないと駄目ですか?政治家の皆さん基本的に老人ばっかりなんだから「記憶にない」「覚えてない」「秘書がやった」とは言わせませんよ。

本田宗一郎さんが知恵をしぼって自転車に後付けできる小型のエンジンキット「カブ」を製造販売したのは1952年のことですよ。もともとは自転車と同じ軽車両扱いで運転免許も不要だったのが、この年に14歳以上の「許可制」になったのでした(忘れたとは言わせないよ)。

1960年の道路交通法施行にともなって16歳以上を対象とする「免許制」になり、正式に「原動機付自転車」として、交通インフラの基盤を支える一番下のクラスとして誕生し今日に至っているということですよ(忘れたとは言わせないよ)。

四輪についてはどうでしょうか。いわゆる「軽自動車」という規格が誕生したのが1949年7月。全長2.8m以下、全幅1.0m以下、全高2.0m以下という定めで四輪、三輪、二輪の区別も無かったのであります(おい政治家のジジイども、お前らの幼少期だ。忘れたとは言わせないよ!)。

翌年1950年に二輪、三輪、四輪の区別が設けられ、三輪および四輪の軽自動車は全長3.0m以下、全幅1.3m以下、高さ2.0m以下、排気量は300ccに定められました。

その後は時代の流れに合わせてジャカスカと規格変更(拡大)がなされ、1990年に衝突安全性を高めることを主な主眼として全長の拡大と排気量の大幅な拡大が実施され、1998年にはさらに厳しくなった衝突安全基準を満たすためと称して全長のいっそうの拡大がなされて現在の規格すなわち全長3.4m以下、全幅1.4m以下、全高2.0m以下、排気量660ccというサイズが定着しているのであります。

この軽自動車がどれだけ「国民車」として庶民の生活を支えてきたかは皆様ご存知の通り。私が熱く語る必要も無いのであります。安全性の向上をうたって肥大化をしてきたことで今では重量が1トンを超える車種もあり、必ずしも「車として最適解」とは言えない危ういバランスを保っている部分はありますが、メーカーの努力の結果みごとな完成度の様々なタイプの軽自動車が生まれ、多くの人が仕事の道具や生活の足として便利に使っているのであります。

で、電動モビリティの画像とか見ていて思うんだけど、なんで軽自動車は安全基準がどうのこうのと叩かれるのに電動モビリティは安全性の低そうなデザインの乗り物が当たり前にまかり通っているの?ひょっとしてバッテリーは安全で電動モビリティなら交通事故も起きないとか思ってます?

馬鹿げた話ですよ。

電動モビリティを推進するエレキ信者の皆さんは寿命が尽きた廃バッテリーを処理したことがあるの?どんな物質が含まれていて、どうやって処分するか知っているの?まさか無毒・無害だと思ってるの?処分費用はどれぐらいかかって、リサイクルするのにどんな手間と金額がかかるのか計算したの?エンジンの車をバラすのとどっちが安いの?

教えておじいさん(←アルプスのハイジ風に)。

私には、多種多様な電動モビリティが混在する公道上で深刻な交通事故が増える未来が見えるわ。やみくもに妙な車種が認可されて、それぞれが勝手な速度&それぞれのルールで走ったら全国民が「死亡遊戯」(Game of Death)ですよ。

上の方でJEMPA(一般社団法人日本電動モビリティ推進協会)が掲げる目的を引用したけど、私が見ると


「それなら本田宗一郎さんの原動機付自転車でいいじゃないか」


と思ってしまうのよ。現行制度が定める「原チャリ」に乗ることでアッサリ全部解決するではないか。すべては戦後日本で経験済み&解決済みです。あらためて変な規格を定めたり珍妙な乗り物をつくる必要は全くないです。無駄です。そんなにガソリンやエンジンが憎いなら原チャリをアナタ方の愛するエレキ仕掛けにすれば良いだけの話よ。

原付免許の取得年齢を14歳に引き下げれば地方在住の高校生も原付で通学できるでしょ。私は、なんなら軽自動車免許を再制定してもいいと思う。そして高校生は軽自動車の免許を取得できる、というふうにすれば通学で困ることはないでしょうし、原付よりよっぽど安全だと思う。赤字路線の鉄道を切り捨てるなら、アタマ柔らかくしてそれぐらい思い切った代替案を出せよと言いたい。

そもそも生い立ちが「手軽な庶民の足」として世に出た原動機付自転車の灯を消さずに、これからも活用すればよいではないか。環境保護の勉強をやり過ぎて却って馬鹿な呪縛にとらわれてるEUの排ガス規制につきあう必要はない。日本には日本の交通事情があり、戦後の社会の要請に応えるために原チャリ規格をつくったのだから、それで充分ですよ。定格出力0.60kW以下の二輪のもの及び「内閣総理大臣が指定する」0.60kW以下の三輪のもの、これで何の問題があるのか逆に問いたい。

それはそうと、未来の社会では駐車監視員(俗称:ミドリムシ)が電動モビリティの路上駐車を片っ端から取り締まるんですかね?変な三輪車は駐禁くらって、電動キックボードは見逃したりとか、いろいろ問題が出そうでワクワクするわ。

ミドリムシは2006年6月1日の道路交通法改正に伴い登場し、その容赦ない取り締まりっぷりが憎悪の対象となっております。奴ら、誰がどう見ても現在配達中でドライバーが不在になってるヤマト運輸さんのバンとかも見逃さないのよ。宅急便のドライバーを獲物にして駐車禁止の狩りをするなんて控え目に見ても鬼畜の所業です。配達完了したらドライバーさんがすぐに戻ってくるのは見ればわかる事だ。それを承知の上で駐車違反を取り締まるなんて本当にあいつらは人間としてクズだわ。

あまり大きな声では言えないけれどうちの近所にミドリムシの基地があるの。これがフザけていて民家に偽装してるの。時間になるとミドリムシがわらわら玄関から出てきて裏のガレージから自転車を引っ張り出して出動してる。正当な活動をしている自覚があるなら警察署みたいにちゃんと外から見てわかる建物にすればいいじゃん。やましいところがあるから身を潜めているんだ。卑怯な奴らだよ。

ミドリムシは道端に停めてあるオートバイを片っ端から取り締まるという前代未聞の横暴をはたらいて、日本国内のオートバイを皆殺しにする作戦をやらかしたのだった。それまでオートバイを道端に停めるのは黙認されていたのだけれど、この暗黙の了解を一方的に反故(ほご)にして取り締まったのだから恨みを買って当然だし、基地を焼き討ちにされても文句を言う資格は無いと思う。



仮面ライダーさえ駐車違反扱い

仮面ライダーもバイクを降りたらミドリムシの餌食ですよ







原付にたかる駐車監視員

それ50ccじゃん。原チャリはエンジン切って駐輪したら自転車と同じ扱いじゃないのかよ!!




ということで私は「老いも若きもみんな揃って原チャリ乗ろうよ!!」と声を大にして言いたくなるのであった。国が主導する交通行政はなんかおかしい。ここは社会に一石を投じるというか、現在の交通行政がいかに馬鹿げたものであり、さらに電動モビリティが乱入して混乱に拍車がかかるという現実を社会現象としてみせつけるためにも、みんなで大挙して原チャリに乗って時速30km走行して幹線道路を事実上機能停止させ、当局に何か言われたら


「私はルールを守って走行してるだけですが、何か問題でも?」


と逆に煽ってやるぐらいのことをしないと本当の意味での「平和な公道」はつくれないのではなかろうか。上に動画をアップした交通事故のニュースにあるように、現状でさえ路上はいつヤルかヤラれるかの危険地帯と化しているのだから、近い将来「多種多様な規格の妙ちくりんな乗り物が道路上にあふれて車と混在する状況」になったらどうなるかは推して知るべし。カオスと化した路上を生き延びることはできるのだろうか。いやー未来の社会を想像するとワクワクが止まりませんな。

ということで今回は思ったより長文になってしまいました。私の演説に付き合わせてしまってモモンガウォッチャーの皆様には誠に申し訳ない気分です。次回は短めに軽い話題で済ませる予定ですので、これに懲りずにまた来てくだされ。










#67
2022年11月11日(金)
「たべっ子どうぶつ『かば』ストラップをつくる」


前回のモモ通が長文すぎてウザかったので今日は軽い内容のネタでサラリと行きます。

先日ホームセンターでヒートンを買ってきました。品川区五反田周辺は「ホムセン砂漠」だったので以前は大田区馬込の「ケンマート」までわざわざ遠征していたのであります。区内に「コーナン」が出来たのはマジ感謝。



ヒートン

ヒートンってこんな金具よ(18本入り140円)




ホントはできれば銀色のが欲しかったのだ。それに18本もいらないのだ。1本でいいのだ。でもこれしか売ってなかった。使用目的を考えると何もそこまでこだわる必要も無かったので妥協して買いましたよ。目的はずばり、「たべっ子どうぶつ」のカバさんのフィギュアに取り付けてストラップを通し、スマホ用のマスコットをつくるためであります。



カバさんとヒートン

カバのフィギュアはホビーオフで50円だったかな?ミニ四駆を売ったついでに購入




突然ですが皆様はギンビスのビスケット「たべっ子どうぶつ」はご存知でしょうか。昔からあるお菓子です。いわゆる「畜生ビスケット」とでも呼ぶのでしょうか(←呼ばねーよ!)、動物の形をしたサクサクのビスケットですな。愛されて何十年でしょうか。

で、私はこのパッケージをにぎわす動物たちのイラストを描いた「はらJIN」さんというイラストレーターの大ファンなのであります。はらJINさんは1970年代から80年代にかけて活躍し、マイコン雑誌『I/O』では誌面中のイラストを描いてマイコン小僧の心をわしづかみにしました。



たべっ子どうぶつパッケージ写真

たべっ子どうぶつのパッケージには今もはらJINさんの動物イラストが使われています




そしてあるとき、ネット上の某巨大掲示板におそるべきタイトルのスレッドが立ちました。私の目が点になったのも無理はない。それは


「たべっ子どうぶつのエロ画像」


というものでした。敬虔なカトリック教徒である私としては正直困惑したのであります。おりしも先日フランシスコ教皇が「ポルノは人を堕落させるものだから、注意しなければならない」と信徒に警告したばかりであります。ま、当然私はクリックしちゃいましたけど(←また懺悔のネタを増やしたぜ)。もう遅いわ。

スレ立て主のカキコが


このスレ開いた奴 m9(^Д^)プジョー


となっていて壮大な釣りスレかと思ったら、なんと画像を貼るスレ民が登場。



ウサギ

たべっ子BABY…だと?




そして「ウサギがいつの間にか母親になってて赤ちゃん抱いてるのが何気にエロい」などとレスがつき、

「イケるやん」
「母ウサギのスカート丈が色気あるな」
「何気にケモナーに寄せてきてる」
「これは有能」

という具合にけっこう盛り上がったのだった。なんというか、日本人ってすごいなと思いましたね。二次元に注ぐ情熱のありようが他の民族を超越してるのは真実だと思います。

さてさて。私は携帯電話回線を複数所持するというマニアでありますから、au回線についてはpovo2.0のSIMをスマホに挿して「非常用」と称して持ち歩いています。手帳型のケースに「けものフレンズ」のミナミコアリクイのマスコットを付けているのがこのスマホの目印です。

「けものフレンズ」は様々な動物を女の子キャラに擬人化したメディアミックス作品であります。ミナミコアリクイもあると聞いたので私も「つきあい程度」で入手したのです。ところがこれがヒドい。



ミナミコアリクイのマスコット

「けものフレンズ」のミナミコアリクイ




いちおうアリクイならではの「威嚇のポーズ」をとっているのはわかるのですが、明らかに尻尾がミナミコアリクイのものではない。このマスコットの尻尾は毛がふさふさしているデザインになっていますが、実際のミナミコアリクイの尻尾は先端にゆくにしたがって毛の量がへってゆきます。だから尻尾の先っぽから半分ぐらいまでは地肌の奇妙な柄が露出していて、ミミズのような蛇のような、独特の「キモさ」があります。ここ大事。重要。リアリティを追求していただかないと、アリクイファンとしては到底納得できるシロモノではない。



実際のミナミコアリクイ

尻尾をよく見てね!!




ということでイマイチ納得のいかないこのミナミコアリクイ・マスコットは引退させて、代わりにたべっ子どうぶつのカバさんをストラップにすることにしたのです。作戦としてはこんな感じ。



製作イメージ

カバさんの頭にヒートンを取り付ける計画




さっそく頭蓋骨に外科手術ですよ。なんか「ロボトミー手術」を想像をして怖くなるけどそれは考えすぎであります。とりあえずカバの脳天にヒートンをねじ込むためにピンバイスで小さく穴をあける。



ピンバイスで頭に穴をあける

きゃー怖いよー!!




あとはここにヒートンをねじ込んで作業はあっという間に終了であります。無事にカバさんは「脳天に金具をつけたフィギュア」に変貌を遂げました。



カバさん完成

イメージ通りのものが完成しました




あとはボールチェーンを通して手帳型スマホケースに装着するのみ。なかなか良い感じに仕上がりましたよ。



手帳型スマホケースに装着済

ヘイ!一丁あがり!!







完成図

けものフレンズよりこっちの方が断然いいわ




ここでモモンガウォッチャーの皆様は「あれ?そんなにカバ好きでしたっけ?」と思われることであろう。こういう事はハッキリ明言しておかないとのちのち誤解を招くこともありますからきちんと明らかにしましょう。

正直、カバはどうでもいいです。
はらJINさんが描くカバさんが好きなだけです。
カバのことはもう忘れてください。


私が好きなのは、エゾモモンガとアリクイです。以上!!


みたいな。他人の好みなんてそうそう覚えていられるものではありません。「アンさん=エゾモモンガとアリクイが好きな人」という認識でいただければそれ以上は何も望みません。部屋にはオオカミのぬいぐるみがいっぱいいる話とかニホンカモシカをつがいで並べてる話とかユニコーンの「ユニ子ちゃん」を連れ歩いてることとかみんな忘れちゃって下さい。物事はシンプルに参りましょう。



カバのぬいぐるみマスコット

普通にカバさん持ってるじゃないか!みたいなツッコミは無しでお願いします




かといって決してカバを「嫌ってる」とか「憎んでる」とかそういう事実もないので誤解なきようお願いします。「あいつ陰ではカバの悪口言ってたYO」「いやな奴だな」みたいな噂が立つのも勘弁願いたいところです。



カバのマスコット写真

この「やぁ、元気?」みたいな優しい表情は見習いたいものがあります




というわけで久しぶりに細かい作業(というほどでもないか)をして目が疲れたであります。ただヒートンをネジ込んだだけじゃないか!と言われそうですが目がチギレそうですよ。午前中の明るい時間帯じゃないとこういう作業もできないね。午後になって部屋の照明だけだと本当にナンも見えない。やばいよ老眼。



スマホ3台

というわけでスマホは3台体制だよ




「集めるとキリがないから、もうぬいぐるみは買わない」というマイルールをつくったものの、「これはぬいぐるみじゃなくてスマホにつけるマスコットだからセーフ」とか言いながらいろんな獣が増殖していたりする。片目に眼帯をつけてる謎のマスコットは「もふっとオオカミ ゆかいな仲間」のジョーカー(シベリアオオカミ)です。新谷かおるの漫画『エリア88』に出てくるラウンデルという名の副官が隻眼の素敵なおじさまでした。その漫画の登場人物にならってこの片目のオオカミも私の副官の地位についております。

・メインスマホ:ドコモ回線(かけほ契約で通話用)
・サブスマホ:ソフトバンク回線(データ通信用)
・イザという時用:au回線(予備としてpovo2.0で最低限の課金で維持)

という感じで通信障害に備えています。どれも格安SIMを使ってるからガラケー時代より電話料金の総額ははるかに安いです。私はバーコード決済の「なんとかペイ」の類を一切やらないので格安SIMの遅い通信速度でも全く不便を感じないのです。そもそも「宇宙無職」だし、目が悪いせいもあって電車乗ってもスマホとにらめっこしないし。

はい。無事にカバさんのストラップが完成したので今日は任務完了です。










#68
2022年11月14日(月)
「シベリアンハスキーLOVE」


夏のモモ通でとりとめのない話をしたときに、中古の軽自動車で私の好きだった三菱のミニカバンが車両本体価格が23.8万円で出ているというネタをちょこっと書きました。

モモンガ通信 2022年8月15日(月)#43
「お盆休みはバイク屋さんも休み、ということでアレコレ思う」
https://ezomomo.com/momo_j/2022/momo_j2022_3.html#43

・1998年(平成10年)式モデル
・走行距離10.0万km
・車検2023年(令和5年)7月まで残あり

という事で「型は古く相当ヤレているのは間違いないけど今では貴重な3ドアバンで4速マニュアル、車検も1年近く残っていて私にとってはどストライクの貴重な出物」という感じでかなり物欲をそそられたのであります。

ちょっとマニアックな話になりますがこの時代のミニカは「3G83型」というエンジンを搭載しています。非常に歴史が長く、堅牢なつくりで信頼性の高さはピカイチという三菱らしさに溢れた隠れ名機であります。

3G8型は三菱自動車工業が1986年12月から2013年12月まで製造していたガソリンエンジンの系列で、当初はサイクロンの名で知られるシリーズのバリエーションとして登場しました。もうこのへんから、三菱自動車なんぞどうでもいいというモモ通読者は誰もついてこれない話に突入しているでありましょう。でも続けます。

1990年1月に軽自動車の規格改定があった関係で

・排気量が550ccの3G81型
・排気量が660ccの3G83型

が存在すします。基本構造を維持しつつ排気量の拡大とバランサーシャフト採用を実施しました。

ところがここにきて波乱が。2005年(平成17年)2月にエンジンオイル漏れの不具合をメーカーが把握したものの、原因究明等をダラダラとやって正式にリコールを届け出るまで5年以上を費やす、という三菱特有のダメ体質があらわになる事態をさらしてしまった。あろうことかその後2012年(平成24年)12月まで3回(!)リコールを追加し、最終的にはリコール累計120万台以上。ブチ切れた国土交通省が三菱自動車に立入検査を行ったわけですが、その判定は「法律違反はないけどリコール制度に対する三菱自動車の姿勢がクズすぎる」という内容で全自動車ファンを敵にまわしてしまったのでした。

ということで正直に言うと「3G83型エンジン」に対する世間の評価はまっぷたつに割れております。「リコールまみれの駄目エンジン」との声が多数派のようですが私のような三菱ファンからすれば「いささかケチはついたものの、そのつど適切に改善がなされており総じてみれば三菱の軽自動車の大黒柱を支えた高性能で優秀な名機」という認識であります。

みんな「あのリコール隠しをやった三菱自動車」=『空飛ぶタイヤ』のメーカーっていう先入観があるからそういう目で見てしまうだけであって、スズキの傑作エンジンといわれるK6Aだっていろいろ持病はあったのだよ。つくった製品そのものの評価と、企業の姿勢に対する評価は切り分けて考えたいものだと思う。

さて、夏に見つけて「欲しい」と騒いだミニカバンは3ヶ月経った今もなお見事に売れ残っており、車両本体価格はこのモモ通執筆時点の11/13現在において13.8万円にまで下落しております。差額10万円ですよ。いくら車検の残があるとはいえ売れなければ「使用期限」がみるみる迫るのと同じことですから、こうやって短期間で売値が転げ落ちるのを見ていると痛快ですな。私も駐車スペースさえ確保できるなら速攻で買いに行ってるレベル。



8月15日時点で23.8万円台

8月時点では車両本体化価格が23.8万円で出ていたミニカバン







最新情報で10万円値下がりし13.8万円

今は何と13.8万円に下落




いくら車検が残っているとはいえ年式が年式ですから乗っていれば次々とトラブルが発生することでしょう。あっちが壊れて修理したらこんどはこっちが故障、という状態に陥るのは目に見えています。

それでもマニュアルシフトで背の低い3ドア軽ボンネットバンは今は新車で買える車種もありませんから、むしろこのミニカバンをチョコチョコと修繕しながら末永く乗り続けることが出来たら楽しい自動車人生を送れるだろうな、と思わずにいられません。自分の好きな車を手放すことなく大事に乗り続けるなんて最高に素晴らしい人生ではないか。あー、車を持っている人が本当にうらやましいYO!

そんなわけでミニカバンが欲しい欲しいと布団の上を転げまわるのですが、無理なものは無理です。駐車スペースが無いのだ。家の近くで月極駐車場を借りる財力など、この私にあろうはずが無い。あきらめろこ。

まあ冷静に考えて、私が買えるのはせいぜいちっちゃいオートバイが限度なのだ。もう気持ちをスパッと切り替えて、オートバイ購入を「唯一・最大の目標」と決めて行動するぐらいのほうが悔いのない人生を送れるであろう。

ということで唇をかみしめて生きていた矢先、ぬいぐるみ「もふっとオオカミ」に新シリーズが登場したのです。いきなり話が車からぬいぐるみに飛ぶので本当に申し訳ない。


2022年10月新製品 もふっとオオカミワンダフル
https://www.amunet.co.jp/media/2022/10/12/1316



もふっとオオカミワンダフル

「もふっとオオカミ」にまさかの新シリーズ登場!




今回はシベリアンハスキーの「シベリーヌ」、ハイイロオオカミの「ジェット」、秋田犬の「ねむたん」の3種が新登場です☆とかいって。あれ?シベリアンハスキーは以前のシリーズ「もふっとオオカミ友達来たよ」で「ツンドラー」がいましたよね?まさかの追加ですか?うわぁぁぁぁぁあ!!

話はとぶけどネットで検索すると履歴が残って検索窓をクリックすると過去に検索したワードが出るじゃないですか。あれヤメてほしい。たとえば仮に私が急死して、没後に誰かが私のPCをあけて検索履歴を見たら他人に秘密にしていた嗜好とかモロバレじゃないですか。死後、あれやこれやの真実をあばかれるとかマジで恐怖しかないわ。



検索履歴

私の死後あらわになる検索履歴




どんだけ「もふっとオオカミ」検索してたんだよって話ですよ。こいつマジでぬいぐるみ買う事しか考えてなかったんだな!とか思われたら


「生前、見栄を張って"いい人"を演じていた私の姿が却ってギャグと化してみんなの心に上書き保存される」


という悲劇ですよ。実際問題として検索ワードの履歴をもとに私の趣味嗜好がデータとして着々と探られて画面上に表示される広告も露骨にターゲティングされて本当にいやだわ。「愛車売りませんか?」ぐらいならいいけどネットオークションで「あなたへのおすすめ」とかいってイセキの中古トラクターとか出てくるとマジ焦る。嫁に行けなくなったら責任とってくれるのかよ!!

私は学生時代に自分の部屋でシベリアンハスキーのスリッパをはいていたのですよ。日本を代表する登山家・冒険家、植村直己さんの数々の偉業の中でも「グリーンランド縦断犬ぞり単独行」とかは子供時代にかなりの強い印象を与えてくれたものであります。アラスカンマラミュートやシベリアンハスキーという「そり犬」の話はとても興味深いものがありました。まさに極限で暮らす人々の生活を支えて働く犬ですよ。冗談抜きに駄目人間の私よりも世の中の役に立つ犬です。私より番付は明らかに上でしょう。

というわけでお買い上げ。



もふっとオオカミ「ツンドラー」

シベリアンハスキー「ツンドラー」を入手したYO!




シベリアンハスキーにも色や柄で個性があるものですが、おお、その柄できたか!という感じで買ってしまいましたよ。これが手元に届いてみたらなかなかかわいいシベリアンハスキーのぬいぐるみでサ、私はシアワセでたまらないのですよ。こうなると新シリーズの色違いバージョン「シベリーヌ」も欲しくなるね!!(←アホ)



もふっとオオカミ5匹

もふっとオオカミ5匹でザ・ローリング・ストーンズ結成したぜ!




恥ずかしいからピンボケで掲載するよ。じつはもう「もふっとオオカミBIG」が8体ぐらい(←ちゃんと数えてないから正確な数を把握していない)あってどれがどれだかワカラン状態です。オオカミ&犬好きにはたまらないよこのシリーズ。めちゃくちゃかわいいわ。私は完全に魂を抜かれてる状態です。

正直『貧窮問答歌』をうたっている生活だし、端的に言って自分ひとりがやっと食べていかれるレベルの経済力だし、そもそも住んでる部屋はペット不可だし、実際に犬と暮らすのは100パーセント無理ですからせめて「ぬいぐるみ」で心を満たすのであります。やっぱりデカいぬいぐるみは抱いていて満足度が高いのであった。「もふっとオオカミBIG」のシリーズは最高の慰めであります。



リュックにオオカミを入れて散歩中

ぬいぐるみをリュックに入れて散歩に連れ出す




私は頭がおかしい人なのでも「ふっとオオカミ」のぬいぐるみリュックに入れて散歩に行くのも辞さないのだった。普通の人は気味悪がって離れていくレベル。いちおうこう見えてそれなりの理性はまだ働いているので、さすがに電車に乗る時にぬいぐるみを抱っこして現れるという次元には達していません。いくら私が狂女でも超えてはならない一線ぐらいは自覚があるんだ。ははは。

そんなわけでちょっとまとまりの無い話になったけど私自身は満たされているからヨシとしましょう。「あなたは今シアワセですか?」と訊かれたなら「ハイとても幸せです」と答えますもん。いつも神の愛を信じ、かわいいぬいぐるみに囲まれ、将来オートバイを買う日を夢見て生きている。お金はないけどそこは欲を出してもしょうがない。まともに働けない駄目人間なんだからお金などあるわけがない。シベリアンハスキーのぬいぐるみに1,200円使っちゃったけど満足度は無限大ですよ。超かわいい。マジLOVE。

人生、なんの不満がありましょう。










#69
2022年11月18日(金)
「送料無料を謳うのはヤメにしませんか」


私は当たり前のようにネット通販を利用しております。お目当ての商品をネットで購入して家まで届けてもらえる、というのは実にありがたい事です。

私の子供の頃はそもそもインターネットが存在しませんでしたから、まったくもって夢のような便利な未来を生きているという実感がすごくあります。ワンクリック、すなわちポチるだけで商品が届く時代ですよ。

そのむかし、いわゆる「通信販売」というのはありましたが非常に難易度の高いものでした。

月刊雑誌の定期購読ぐらいなら、まあ容易でありました。1年分の購読料を郵便局とかで払い込めば定期的に雑誌が郵送されてくるのでOK牧場という感じでした。しかし「モノ」を買うのはいろいろ面倒でした。私は小学生の頃「子供の科学」という雑誌を親に買ってもらってモモンガ兄と一緒に読んでいましたが、誌面の終わりの方にトランジスタラジオの組み立てキットをはじめ電子工作のカタログ的な広告ページがある訳ですよ。東京都の西部、家の裏にニホンカモシカが出るような所に住んでいるとラジオづくりに憧れても「そもそも売ってる店が近所にあろうはずが無い」わけですよ。

で、モモンガ兄と一緒にふたり揃って親の前で正座し「ラジオの組み立てキットが欲しいのです。買ってくださいお願いします」と頼み込むのですよ。幸いな事に「そんなの駄目!」と一蹴するような冷たい親ではなかったので、通信販売はいろいろと大変だよと言いつつも購入手続きの用紙なんぞを記入してくれて、週明けの平日に下山して払込手続をしてくれたのであります。注文したラジオのキットがいつ届くかわくわくしながら何日も待ったものです。学校から家に帰ったら届いていた時の嬉しさはハンパなかったのです。そして楽しかったよラジオ製作。モモンガ兄が鉄道模型を趣味にしていて京王井の頭線のキットをつくってるような器用な人であったからいろいろ教えてもらった。不器用な私もなんとかくらいついて必死にラジオを作ったのでした。トランジスタは熱に弱いのでハンダ付けに全神経を集中してましたよ。完成したラジオが鳴るのがすごい喜びでした。普通に電気屋で買ったソニーのラジオのほうが断然クリアな音質で聴きやすいんだけど、自作したキットラジオへの愛着はひとしおでしたナ。

余談ですけどマジで壮絶な山の中だったのでFM放送や短波放送はマトモに受信できませんでした。テレビの受信も難ありの地獄でしたよ。テレビ朝日とかテレビ東京とかマトモに見られなかった。のちに私が無線通信への執念をつのらせたのはあのイナカ暮らしのせいだと思う。

通信販売の支払方法も「現金書留か為替の二者択一」なんていう世界が普通にありました。漫画の雑誌には変な商品の通販広告もいっぱいあった。相手がマトモな業者なのかを調べる術も無かったから、「ラジオ製作キット」ぐらいならまだしも詐欺っぽい通販商品は今よりずっと多かっただろうと思います。

で、思い出トークはこれぐらいにして話は2022年11月現在に飛ぶのです。今はネットで通販は当たり前の時代になっています。

私が一番利用しているのはヨドバシカメラのヨドバシ.comです。あとはメーカーや販売代理店の公式オンラインショップ。楽器・音楽関係はサウンドハウスとかイシバシ楽器のオンラインショップとか。そしてモノによってはYahoo!ショッピングで取扱のある店を探す感じです。Amazonはうさんくさい大陸業者が蔓延しているので「最後の手段」という扱いです。

ヨドバシは本当にすごくてウチは「ヨドバシ・エクストリーム便」という配送サービスエリアになっているらしく、翌日受け取りとか当たり前になっています。朝イチで頼むと即日配送、その日の午後には受け取っているとか有り得るレベルの爆速ぶりです。実際近所を歩いているとヨドバシ・エクストリーム便と書かれた軽バンや三輪スクーターをよく見かけるので、配達員さんを尊敬しながら目で追ってしまいます。

おそるべきことにヨドバシ.comでは余程の大物だったり工事が必要なものでなければ、商品の送料がなんと無料なのであります。ヨドバシはポイントがつく分、値段が高くて駄目だ!などと言う人もいますがヨドバシは間違っても「偽物」を売ることが無いという絶対的な安心感があります。

しかし送料無料というのは手放しで喜んでいいのだろうか?というのが今日のテーマであります。

先日、先輩ライダーから「オートバイを室内保管するなら可倒式のミラーを装着すると便利だよん」と教えてもらい、さっそく調べてみたらライダーにはおなじみのブランドであるラフ&ロードから良さそうな製品が出ていることがわかりました。

オートバイは後方確認用のミラーを装備しますが、これはかなり横方向にでっぱる装備でありまして、油断してオートバイを倒したりすると簡単に損傷を受ける「ものすごく大事な割には華奢な装備品」であります。

可倒式ミラーというのは文字通り、根元の部分に関節があり必要のない時は折りたたんで余計な張り出しを最小限にすることができます。飛行機でたとえると艦載機(空母にのせて運用する航空機)の主翼が折りたためる機構を採用しているような感じでしょうか。

オートバイの可倒式ミラーに関して主たる使用目的としてはオフロードバイクでコースを走ったりするときに不要なミラーをいちいち外さなくても済むとか、ハイエースなどのバンの荷室にオートバイを積み込む際にミラーという突起物をサクッと倒せて便利とかいう感じになります。まさに必要は発明の母という世界ですな。

私は将来、玄関から室内にオートバイを引き入れて屋内保管しようと考えているので「これは便利グッズとしてあらかじめ買っておいてもいいな」と思ってラフ&ロードの公式オンラインショップで注文したのであります。今、なにもかも値上げがひどくて食料品は言うに及ばずオートバイ用品もヘルメットやタイヤなど次々と価格が上昇しているのだ。どんな物であれ値段が安いうちに確保しておく、というのはある意味大事な生活防衛であります。

ラフ&ロードの公式ショップはYahoo!ショッピングと楽天市場、あとAmazonで出店していました。公式以外に目を向けると送料無料で売っている店はいくつもあり、値段もさまざまでしたが「公式ショップなら精巧な偽物をつかまされることはない」という絶対的な信頼感がありますから私自身は「1円でも安く買おう」みたいな気分にはなりません。

左右のミラーを注文、プラス送料を払って普通に購入。翌日の朝に注文受付のメールが来て、その日の夕方に発送完了の連絡、早いなああと思っていたらもう翌日にはなじみの宅配便のアニキが届けてくれました。

さて、ここから真面目な話です。当たり前の話ですがネット通販でよくある「送料無料」というのは消費者(購入者)側からみた見かけ上の話であって、実際には配送業務に関わる人がいるわけで、「宅配便のドライバーさん」がタダ働きしているわけではありません。慈善事業で荷物を配達する人などこの世には存在しません。

言い換えれば、誰かがどこかで送料を負担しているのですよ。

通常は「販売店」が負担する場合がほとんどでしょう。宅配便業者と「大口契約」の名のもとに相当ダンピングして、実際は宅配便業者が利益を削っているというケースもあるかもしれません。しかし忘れてはならないのは

個別の荷物を集荷する人がいて
大量の荷物を基地で各宛先に届けるためにさばく人がいて
トラックに積み込む人がいて
私が眠っている夜中にトラックを運転してくれる人がいて
最後はいつものアニキがモモンガの巣に届けてくれる

という「荷物を届けるために人知れず一生懸命仕事をしている人が大勢いる」という事実であります。私はいつも「ヤマトさんはいつも幸せを届けてくれる」「佐川さんはいつも(以下同文)」と思うのですが、宅配業務に携わる皆様はいわば「世の人々にに幸せをはこぶ実にアッパレな方々」であって、頭がおかしいためとはいえ世の中の何の役にも立っていない私なんぞとは比較にならないレベルで社会を支える立派な方々であり、全員を表彰したい気持ちになるのであります。

誰がなんと言おうと、「物流」を支えている人たちはその仕事に見合うだけの報酬をきちんと受け取るのが筋であります。

いや、これは「物流」に限った話ではなくて、すべての仕事に言える事ですよね。

個人的な感想と言われればそれまでですがナンか日本人は「サービス」というものをはき違えて過剰な無理難題や要求をする人が多いように思うのですよ。

大企業が下請け工場をいじめたりとか文系脳の素人が職人さんの工賃を値切ったりとか正社員の肩書をもつ人が非正規労働者を見下したりとか、すべて根っこが同じで「何かを勘違いして他人の仕事を軽んじる」メンタリティが当たり前のようにはびこっていると感じます。

送料無料の話に戻しますけど、私なんて目が悪いから荷物に貼られた宛先ラベルの小さな字を見て「これをサッと見てあの家だ!と判断して届ける配達の人すごい」と思うし、軽バンや自転車(ウチの近所のヤマトさんは自転車の後ろに荷物満載のおっきなリヤカーをひいていてマジかっこいい)を颯爽と運転して次々に荷物を届けてるというだけで尊敬してしまう。近所にヤマトさんの基地があるけどデカいトラックを見事にバックさせてるドライバーさんを見ると拍手を送りたくなります。基地の目の前はヘタクソな私なら軽自動車でも一発でバックを決められず切り返すぐらい細い一方通行の道路ですよ。トラックの運転が上手い、というだけで私にとっては「人間国宝」級のすごい人ですよ。

私はあの業界の全ての人に、正当な報酬を払いたいと思うのです。お店だってつぶれたら困るからちゃんと儲けて欲しいし、物流業界にもお金はきちんと払いたい。

送料無料なんていうのは「どこかで誰かが無理をして成り立っている」ことを我々は気づかないと駄目なんじゃないのか?と思います。ちゃんと必要な費用を払ったり、働いた分は相応に報酬がもらえる世界をつくったほうが、めぐりめぐって全員が幸福になる事につながると思うのよ私は。

たとえば「税込1万円以上お買い上げで送料無料」とかなら、太っ腹な店だな、とは思いますよ。でも「2,000円以上で送料無料」と言われると「かなり無理してるんじゃないの?物のサイズとか配送先までの距離を考えたらちゃんと儲けは出てるの?」というふうに思ってしまうし、ヨドバシなんか「配達料金無料」(3,000円未満のデジタルプリントの注文は330円の配送料金がかかる&大型商品の離島への配達は要相談)を謳っていて心配になる次元です。極端な話、電池一本だけの注文でも届けてくれるのだからただ事ではない。


ヨドバシ・ドット・コムのスピード配達が更にパワーアップ!配達料金無料!
https://www.yodobashi.com/ec/support/service/yodobashi_com/index.html



ヨドバシ.comの画面

基本的に送料無料




ちゃんとヨドバシ・エクストリーム便の人たちはあの働きに見合った報酬を得られているのでしょうか?ありがちな「最低賃金でこき使われている」というような日本の悪しき風習で現場の皆さんが無理をしながら人知れず涙しているということはないのでしょうか?

というわけで今日の結論はずばり、タイトルそのものですよ。送料無料を謳うのはヤメにしませんか。送料なんてタダで当然でしょ、と当たり前に思う人が増えるのは世のためにならないと思う。君は報酬も無しに荷物をつんだ大型トラックに乗り夜道を何時間も運転できるのか?と問いたいわけですよ。その昔、有名なファストフードのなんちゃらバーガーが「スマイル0円」とか言っていたけど、世の中に報酬0円で働く人はいないよ。

お店はきちんと「実際にかかる送料」を明らかにし、買い物をする人も感謝を込めて気持ちよく送料を支払う、そういうのが一番いいと思うのです。

子供の時から当たり前にネット通販を使い、送料無料を当然のサービスとみなすような人間がマトモな思考回路を身につけるとは到底思えないのです。そういう人たちがいつの間にか増えてしまった結果めぐりめぐって「過剰なサービスを強いる社会」をつくってしまうんだと思う。


「新車を買ったんだから納車の時はガソリンぐらい満タンにしとけよ」


とか言う人、いますよね。私は必殺のモモンガキックをあびせながら「それを決めるのは売る方だ莫迦タレ!」と一喝したい気分になります。逆の立場になって考えればわかることです。自分がお店で車を売るセールスマンの立場にいたなら、言葉遣いや物腰に品格があり気前のいいお客様には相応の心をつくして商品を渡し、満足してもらって長くお付き合いできればよいなと思うし、逆に態度がデカくてセコい技を駆使して値切り倒してきて、挙句の果てにはちょっと問題があると声を荒げてくるような質の悪い客には相応の対応を取ってしまうであろう。

私は「貧乏」はいいけど「貧乏くさい」のは大嫌いなの。じっさい貧乏暮しはしてるけど、どんな境遇になっても魂のありようは常に神様がご覧になっているという自覚を持ってるの。お金なんて無くても、無いなりに気高さをもって暮らすことはできるのです。逆にどんなにお金を持っていても「魂が貧乏くさい人」というのもいて、実に見苦しいと思う。男性は「ダンディズム」を、女性は「エレガンス」を追求することを忘れてはならないのよ。このあたりはもう、お金の有無とは別次元の話です。


「気高さを求めることで人は気高くなる」


っていうのは「困った時はまず飯を食え」と双璧をなす私の座右の銘であります。というわけで消費者のみんな!送料負担しましょうよ。大切な社会基盤の一つである物流業界を支えている人たちに感謝の気持ちを込めて、気持ちよく買い物して「誰もが正当な労働の報酬を受け取れる世界」をつくりたいものです。










#70
2022年11月22日(火)
「自動二輪業界の訴えが想像のナナメ上だった話」


だいぶ前の話になりますが、11月14日(月曜日)の朝にネット上にあがった記事が「ちっちゃい乗り物好き」の私にとって興味深い内容でしたので、本日のネタとして取り上げたいと思います。記事はこんな見出し。


「125ccバイクを50ccとして供給可能に」業界訴え 終焉近い日本独自の50cc 残す方法を模索

日本自動車工業会二輪車委員会(JAMA)と全国オートバイ協同組合連合会(AJ)は2022年11月9日、バイク車両区分を現行の「排気量と定格出力」から「最高出力」に改めることを、自民党オートバイ議員連盟に要望しました。まずは排気量50ccクラスで、2023年末をめどに具体化を目指します。

(YAHOO!ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a16659e0b0cf807eb15f8180f2b0cbc4ec21e3f


オートバイに興味のない読者の皆様はあえてリンクを踏んでまで記事を読むのも面倒くさいでしょうから、芯だけ話すと


「排ガス規制が厳しすぎてもう排気量50ccの原動機付自転車はつくれません!だから海外でも売れてる125ccクラスを出力を意図的に下げて50cc相当にすれば販売してもOKっていうルールつくって!」と、二輪の業界団体が自民党に訴えたという話です。

なんかもう変化球がエグすぎて話がだいぶややこしくなるのですが、これは戦後の日本が遠い未来を見据えた交通行政の在り方をしっかりと考えたりせず、基本は現状維持のままナアナアで行き当たりばったりの法整備をツギハギしてきた結果、そろそろ限界に達して新たな問題に対処できないという実情を端的に物語っているのであります。

私は以前、2022年11月8日付のモモ通で「近未来の道路交通事情は間違いなくカオス化する」っていうネタを書いているのでなるべく内容が重複しないように書こうと思いますが、要するに日本はただでさえ道路が狭いという動かしがたい現実があるのに、多種多様な規制のもとで運用される乗り物がそれぞれ勝手なスピードで入り乱れて公道に混在するのは狂気の沙汰であります。


モモンガ通信 2022年11月8日(火)#66
「近未来の道路交通事情は間違いなくカオス化する」
https://ezomomo.com/momo_j/2022/momo_j2022_4.html#66


私としては「もう政治家も役人もエレキ化しちゃくてしょうがないんだから自動二輪の免許制度そのものを根本から見直しなさいよ」って言いたい。

ただでさえ区分が多いのに、一部でエレキ化がはじまっちゃったもんだからとりあえず今の区分になんとなく合うような「定格出力」を定めた訳ヨ。でも「定格出力」なんて私に言わせれば「自己申告」「言ったモン勝ち」の世界です。ミニ四駆で遊んだ小学生でもモーター交換&チューンナップして体験をつめば悟るレベル。今後、二輪車の電動化を本気で推し進めるつもりなら免許制度そのものの区分を根本から見直す必要があると思っています。

内燃機関なら排気量で「125cc」と「150cc」の区別とか「250cc」と「300cc」の区別とかは明確に区分できるけど、電気仕掛けだとこの程度の差異を明確に線引きするのは相当困難です。現行の、排気量による区分をエレキ仕掛けに換算するというのはちょっと無理があります。このへんはもう


・政治家も役人もまず全員オートバイの免許取って実際に乗ってみろ
・そのあとでヤマハでもやホンダでもいいから電動スクーターを運転してみろ
・ミニ四駆のモーターやギヤセットをとっかえひっかえして実際のコース走らせてみろ

話はそれからだ


という気分になるのです。机上の空論で理屈をこねくりまわし、頭をひねってるだけでは根本的に前に進まないということを体感するべきだと思う。

で、あらためて「そもそも、自動車免許を取得したらオマケで原動機付自転車という名の二輪車を運転できる事がおかしい」という基本中の基本というか、スタート地点に立っていただきたいのであります。

車種やサイズはなんであれ自動二輪に乗りたければ自動二輪の免許が必要、という当たり前の話から仕切り直してもらいたいものです。


ちょっと話は脱線しちゃうけど、みんな声を出しにして環境問題だ環境問題だと騒ぐけど、排気量の大きなオートバイと小さなオートバイ、どちらがエコなの?

「エコ」であるというのは「エコロジーに配慮している」っていう意味合いですよね。エコロジーとはWikipediaによれば


エコロジー(英語: Ecology)は、狭義には生物学の一分野としての生態学のことを指すが、広義には生態学的な知見を反映しようとする文化的・社会的・経済的な思想や活動の一部または全部を指す言葉として使われる。後者は英語の Ecology movement や Political ecology などに相当する。以下の記事では主に後者の説明をする(狭義のエコロジーの説明は生態学を参照)。後者の内容は、「環境に配慮していそう」なファッションなどから、「地球に優しい」と称する最先端技術や企業活動、市民活動、自然保護運動、「自然に帰れ」という現代文明否定論まで、きわめて広範囲にわたる。

エコロジーの省略形「エコ」は和製英語である。

(中略)

生態学そのものとは必ずしもかかわらない言葉として一人歩きするようになり、現在に至る。

エコロジーという言葉そのものではなく、それをもじった造語や、その頭を取ってエコとのみ単独で用いる例もある。あるいはそれを頭につけた造語なども多く使われる。特に日本ではエコが21世紀に入ってよく使われるようになった。(以下略)


ということで、私自身の個人的な感想としてはこの単語をふりかざす人は理屈っぽくてウザい印象が強い。「地球に優しい」などという表現が正義の押し付けのように使われているのを見るとウンザリする。うわべだけ環境配慮をしているように装いごまかすことを表す「グリーンウォッシング」っていう言葉もあるぐらいですよ。今は「エコ」のイメージさえうまくアピールできれば一般大衆の印象操作などチョロい、とエコ偽善者が跋扈する世界です。

話をシンプルにしたいのでここモモ通では「エコとは環境への負荷を減らす行為や物」という定義で話をすすめようと思います。

で、繰り返すけど排気量の大きなオートバイと小さなオートバイ、どちらがエコなの?

これが仮にですね、排気量50ccエンジンが明らかにエネルギー効率が悪いのなら廃止の方向で良いと思うのです。コストがかかって儲からないうえに環境負荷も高いのなら即刻廃止で終了ですよ。

でも用途的に考えて、実際はそれほど非効率な排気量ではないと思うのであります。大人ひとりが生活圏内で単独移動する手段としてはむしろ群を抜いて優れた乗り物だと思うのですがどうでしょうか。

現行モデルのホンダ・タクトなんて排気量50ccといえども燃料噴射装置は電子制御で水冷4ストロークOHC単気筒エンジンを搭載しているという、にわかには信じがたいSuperテクノロジー満載の高性能マシンであります。こんなに小型のエンジンを積んだ乗り物をここまで精密で高性能に仕上げるというのはある意味「才能の無駄づかい」風味すら感じさせます。燃費に関してはWMTCモード値という「発進・加速・停止」を含んだ過酷な基準で1リットルあたり58.4km走るという超絶性能を誇っています。まさに化け物。


ホンダ タクト(公式)
https://www.honda.co.jp/TACT/



ホンダのスクーター、タクト

ホンダに本気で小さいエンジンをつくらせるとマジで世界最高峰っすよ




環境性能は排出ガスは平成28年規制に適合。COは1.14g/km、HCは0.30g/km、NOxは0.07g/kmですよ(WMTCモード規制値)。この数値をどこかにメモっておいて他のオートバイや4輪車の値と比較してみるとどれだけ凄いことをやっているかがお分かりいただけると思います。「実際問題としてどれだけ大気を汚染するのか」という尺度で見ればもはや今の時点で原チャリは無害に等しいレベルです。品川区の大気を基準にみたらむしろ「空気清浄機」ですよ。

単純に環境問題のこと考えるなら排気量が大きくて高額かつ高級装備満載の4輪車を規制するのが筋じゃないですかね。そのほうが理屈としては「よっぽど正論」です。ひとりでメルセデス・ベンツやトヨタ・アルファードに乗って近所を移動する人が原付に乗りかえれば環境負荷は格段に減らせるという現実はくつがえりません。「ひとり移動」が前提なら原付はとってもエコなのに、エコが理由でその原付が社会から消されようとしているというのはなんという矛盾でありましょう。

だから私は勉強し過ぎて理屈こねくります頭でっかちくんの並べるキレイゴトが嫌いなんだよ。

現行の50ccが充分すぎるほどに環境に配慮しているのに、まだ排ガス規制を強化しようとする奴がいるんですよ。どんだけ内燃機関を憎んでいるのかと思う。すべてを電気化すれば地球上の環境問題は全てが円満に解決すると信じて疑わないという、狂信的なエレキ信者。環境ファシスト。頭がどうかしてるよ。

125ccのスクーターをデチューンして50cc扱いで売らせてくれ、っていう今回の記事の見出しは相当なインパクトです。言っとくけど50ccのスクーター、とくに2スト50ccにくらべたら4スト125ccはマジでデカくて重いから、取り回しは苦労するし50ccと同じ感覚で乗ったら冗談抜きに事故るよ。50ccならではの小ささ、軽さに魅力を感じて使っている人からしたら「デチューンした125ccバイク」にはなんのメリットも無いです。

極論に走るのは知性が足りない証拠、って言われるかもしれないけどさ、もしそんな「デチューンで馬力さえ落とせば下位の区分で登録してもOK」っていうルールが通ったら、ハーレー・ダビッドソンをトンデモ法でデチューンして原チャ登録できたりしちゃうんじゃないの?そこまで極端なことをする奴はいないとしても、排気量160ccあたりの微妙な軽二輪を90ccの乙種原付登録して維持費を浮かせるビンボ人とか絶対出てくる駄目なパターンじゃん。私も125cc(甲種原付)のグロムを「デチューンしました」と申告して90cc扱いで乙種原付(黄色ナンバー)登録して、軽自動車税が年額2,400円から2,000円になるような小細工をすると思う。グロムに黄色ナンバーをつけられたら最高に嬉しいし、ケチれるものなら年間の差額400円をケチりたいわ。

というふうにですね、「莫迦議員」と「役に立たない役人」にまかせていたらトンデモ法が成立して事態が複雑化するマヌケな未来しか想像できないのです。メーカーや販売店等の現場に携わる人や交通行政や現状の問題点に明るいモータージャーナリストや実際に取り締まる側の警察関係者など「日々、現実問題として自動二輪と接点のある皆様」が集まって知恵を出し合い、根本的な部分から制度を見直して国民だれもが賛同できるような、真に安全な公道の運用・活用ができる社会をつくってほしいなと思うのであった。

排気量50cc原動機付自転車の新規製造が終了したら今もってる人はマジで将来プレミア化して価値が爆上がりしますのでくれぐれも盗難被害にあわないようご注意ください。今後の50ccの行く末が楽しみですな!生暖かく見守るといたしましょう。










#71
2022年11月26日(土)
「カスタムは自由だ!」


自動二輪の愛好家は大切な自分の愛車をカスタムするのであります。言うまでも無く英語の動詞"customize"(要求に合わせて直す、特注で作る、といった意味)に由来しており、「既存の製品に手を加え、好みのものに作りかえた状態」という意味で使われています。

自動二輪に乗らない一般人の感覚としては「要するに改造バイクって事でしょ」と言いたくなるかもしれません。広い意味で言うと「改造」でも間違いではないし、サーキット等を走行する目的の車両において性能の向上を目指して実施する「チューンナップ」もカスタムのひとつであろうし、悪意に満ちた目で「改造バイクでしょ?」と冷たく言われたらハイそうですという感じになります。なんかイメージ良くないですね。


オートバイ用品を扱うショップ、ナップスのウェブサイトで「カスタム」について触れていましたのでちょっと引用したいと思います。


ナップス-オン マガジン 2020年4月2日
初心者必見!バイクカスタムの方法と手順について
https://magazine.naps-jp.com/articles/zQLHO


バイクカスタムはバイクの楽しみの一つです。購入後に自分の好みのバイクになるように、様々なカスタムを行う人が多くいます。バイクカスタムは見た目を変えるだけではなく、操作性や利便性を向上させる目的でも行われるものです。(引用ここまで)


このあたりのニュアンスが、もともと自転車畑にいた私には最初よくわからなくて困惑したのであります。自転車でロードレース等の競技に参加する場合や自分の旅のスタイルに合わせた旅行用自転車に乗ろうとする場合、基本的にはオーダーメイドという事になります。今はカーボン素材が当たり前みたいなのでどういう流れでやるのか知りませんが、私の時代は自転車のフレーム素材はクロモリ(クローム・モリブデン鋼)のパイプを乗り手の体格に合わせて切って「ラグ」と呼ばれる継手(つぎて)を介して溶接し骨格である「フレーム」をつくり、これに必要なパーツをアッセンブルして一台の自転車を仕上げるという流れでした。

・使用目的
・つくりたい車種
・フレームサイズ(体格に応じて計測する)

この3点を明確にしてオーダーメイドがスタートするのです。フレームサイズは当然、体格によって人それぞれ違う訳ですよ。オランダの有名選手にあこがれて同じような車種をつくろうとしても胴長短足の日本人が自分の体格に合わせて作るとトッププロのマシンとは似ても似つかぬ不格好な自転車が仕上がったりして涙を流すのであります。クロモリのパイプにもピンからキリまでありますから、「丈夫で軽くて適度にしなやかで膝を痛めにくく、それでいてフレーム自体の剛性は高くパワーのロスが少なくて値段も安い」なんていう夢の素材は存在するはずもなく、予算と相談しながら悩んだり妥協したりしながら注文するというのが当たり前でした。

まあとりあえずフルオーダーのフレームは60万円からスタートして、これにレース用のパーツを組みつけて1台仕上げると100万円みたいなところが「スタート地点」でした。レース用のパーツもピンキリというか金額ヒエラルキーが露骨なので半分は「見栄の張り合い」みたいになってました。そしてあとはもう「自転車を1グラム軽量化するために1万円うわのせ」みたいな感じですよ。ロードレーサーなら重量が10kgを切るのを目標にしつつ理想のマシンを追求したのであります。

たいてい1台目のオーダーは「夢を見過ぎて失敗作が仕上がる」というのが世の常で、3台つくってやっと自分に合ったマシンと出会うみたいな発狂した世界でした。今はもうクロモリで自転車のオーダーメイドを受け付けてるショップなんて無いのではないか?私の馴染みの職人さんはほとんどが引退されお店をたたみました。今の自転車は炭素繊維(カーボン)が主流のようですが、さすがにフルオーダーでフレームをつくるというのはないでしょう。ある程度の選択肢の中から選び、ステムの張り出しやハンドル形状、サドルの前後位置でポジションを煮詰めていく感じになるのかな?現在の最新自転車事情はまったく知らないのであります。

話を自動二輪に戻しますが、オートバイにはこのような「フルオーダーメイド」の世界がありません。体格に応じてフレームサイズを決める、という段階以降はみごとにすっとばされてスタート時点はあらかじめメーカーが作った製品が「ベース」となります。だからまずはシートにまたがってこれを基準にハンドルグリップの握り位置、足を置くステップの位置、その3点から得られる乗車ポジションを乗り手に合わせて微調整してゆく感じになります。このへんがカスタムの出発点でしょうか。

同じオートバイにまたがっても、体格に恵まれ背が高く手足も長くてアスリート然としたアニキにとっては窮屈に感じられて、背の低いムスメには足も地面に届かず腕ものばしていっぱいいっぱい、ということになります。

これは極端に言うと「オートバイに自分の身体を合せて乗りこなす」ということにもなります。信号で停止するたびにお尻をヨコにずらして片足がバレリーナのようになってつま先立ちで車体を支えるとか。かなり切実ですよ。乗りたいバイク=自分にも問題なく乗れるとは限らないのが辛いところです。

私なんかは初対面の人から「この人たぶんバレーボールとかやってたんだろうな」と勝手に思い込まれるほどの巨人であるし、体重もなかなかにズッシリちゃんなので「ちょっとシートが高いけど足つき大丈夫かな?」と不安に思いつつまたがってみたら後輪のサスペンションが私の重さでグワッと沈み、足つきに関してはあまり困らないという比較的おいしい思いをしているのであります。そのうえ「ちっちゃくて軽いオートバイが好き」とか言ってるのだから、どちらかというとサーカスの熊状態かもしれません。

さてさて。私が最初にオートバイの「カスタム」という言葉を聞いてなんとも言えない妙な気分になったのは、ヤマハYZF-R15に乗った時です。試乗したら一発で気に入ったオートバイで、とはいえラインナップに黄色がなかったので、お店にオールペイントをお願いしました。あとは前後カメラのドライブレコーダーと、高速道路に乗る時にそなえてETCを装着してもらった状態で納車されたのであります。

で、後日YSPの広報の方からインタビューのオファーが来て、駅で待ち合せつつR15という希少車オーナーのインタビューに応じたのでありました。このときに取材にいらっしゃった方が

「ボディの外装色とETC、あとはドライブレコーダー。カスタム個所は以上ですかね?」みたいなことを発したのであります。

私は色こそパーソナルカラーのイエローに塗り替えてはいるものの、オートバイ自体は「どノーマルで乗っている」というふうに思っていたから、カスタムと言われて妙に焦ってしまい「あ、いや、車両はノーマルで改造とかはしてません」みたいなシドロモドロ発言をしてしまったのであります。

なんか「カスタム」っていう用語のニュアンスがお互いに噛み合ってなかった風味。

どうにも私の中では「カスタム」っていうのはいわゆる「改造バイク」のイメージになっちゃうのよね。今になって思うとさすがに極端な思い込みだったな、とは思うけど、カスタム→常人の理解を超えた謎の改造をしている、っていうイメージが先行していました。



雑誌『チャンプロード』表紙の改造バイク

私のカスタム車のイメージは雑誌『チャンプロード』の世界でしたよ




あらためて見ると凄い世界ですね。チャンプロード、っていうだけで笑える。しかも表紙は「女珍団(にょちんだん)」ですよ。なんかこういう文化って昭和時代のイメージだったけどむしろ私らの後輩世代が夜露死苦やってる感じですね。まあ、端的に言えば我々の世代で言うところのヤンキーモンキーベイベーっていうか「族」っていうか今でいう珍走団。



珍走カスタム

いわゆる珍走団で脈々と受け継がれる独特の改造車文化ね




「ロケットカウル」「絞りハンドル」「三段シート」というのはその手の人たちにとっては譲れないアイデンティティなのでしょうか。こんなのが群れをなしてエンジンを空ぶかしして騒音をまき散らしながら低速で道路を占拠したり蛇行をくりかえす迷惑運転をしたり、もう何から何まで意味が解らないですよね。

まあさすがに「珍装車(ちんそうしゃ)」は極論すぎると思いますが、あとはこういう文化もありました。平成のビッグスクーターブームとともに路上を賑わせた「イカ釣り漁船」です。



青色LEDの電飾で飾ったビッグスクーター

派手に電飾をともして、ライダーはラッコのように前に足を投げ出してふんぞりかえって乗っていた




ラッコ乗りのイカ釣り漁船、とは言い得て妙だなとしみじみ思いましたよ。たいていケタ違いにうるさいマフラーをつけていて、なぜかスピーカーまで搭載してオーディオを爆音で鳴らしてたりするの。奴らは一時期日本中に蔓延したのですが駐車監視員(俗称:ミドリムシ)の格好の餌食となってしまい次々と狩られて令和の世になってからは見かけなくなりました。



パーツをあえて取り外してスカスカの見た目になったバイク

おぼえているかいスカチューン!!




あとは「スカチューン」というのも流行った。ホンダのFTRとかヤマハのTWとかをベースにして、バッテリーをはじめ「あったほうが絶対に便利なパーツ」をことごとく外してスカスカでみすぼらしい外見にしちゃうの。これはもう本当に嫌だったわ。なんかドラマで人気俳優がこんなバイクにのってたとかで急に増えたんですよね。なんか貧乏ったらしくて、乗っている人も風体の悪い人ばっかりで、マナーの良い紳士ライダーは皆無という。カスタムバイク乗ってます、って言われるとつい、こういうのを思い浮かべて身構えてしまうわ。

あと私が問答無用で嫌いなのが、ナンバープレートを上だの下だのと変な方向にむけて固定している人。ナンバープレートを見えにくくしているという、ただその一点だけで犯罪者の香りしかしない。フェンダーレス加工とかいって後輪の泥除けをはずして、雨の日には後ろに水を派手に跳ね上げながら走ってる奴はいったい何なのかと思う。



フェンダーレス加工

なんだそのナンバープレートの位置と角度は?フザけているのか?




という具合に、どうも個人的に「オートバイのカスタム」というと、こういう変な連中ばかりが脳裏によぎってしまうのであります。かつて私は「下品なカスタムが嫌い」と言った事があるのですが、聞き手の側からしたら

「下品ってどのレベルを指しているのだろうか?」

と疑問を抱いたことでありましょう。よって今回は「私の嫌うカスタムの例」を画像付きで挙げてみた次第であります。上に載せた画像みたいなのが下品なカスタムです。本当に近づきたくないレベルですけど、逆に言えばそれ以外のカスタムなら全く問題はないです。自分の体格に合わせてライディング・ポジションを変更しました!というのはむしろ「やって当然」の調整の範囲だと思うし、乗り手の好み&趣味でクラッチレバーを替えたり使いやすいミラーに交換したりとかは全然おっけーですよ。

しかも最近は加齢とともに許容範囲が広くなってきたのか、以前は嫌っていたようなレベルの改造車も笑って許せてしまいます。スカチューンのTWとか見かけると「お前、まだ生きてたのか」みたいな感動を覚えてしまうし、バリバリに珍走団仕上げされた車両なんて見つけようものなら「相変わらずやってるねえ!」と笑みを浮かべてしまう。これまた極端な話になりますが、みんなが寝静まった住宅街で騒音を出すみたいなことさえしなければ何をやってもイイんじゃないでしょうか。

人生、この世にいる時間を楽しんだ人のほうが絶対に得です。だから乗りたいオートバイにやりたいカスタムをしまくって大切な愛車で楽しく出かけられるならそれが一番ですよ。下手に「本当はやりたいけど世間体があるので我慢する」とかやると、70歳を過ぎて急に後悔の念にかられて「私はあのとき本当はイカ釣り漁船みたいなビッグスクーターに乗りたかったんだ」とか言ってグレたりしたら周りがたまりません。年取ってから後悔したり、見苦しい行為に走るようになったらかえって目も当てられません。若いうちにやりたい事は自由にやっておいたほうが絶対にいいです。これ割とマジな話です。

ということで結論。カスタムは自由だ!!










#72












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