モモンガ通信2022年(第3期) ヴェノーヴァとかフルートとかオートバイとか・・・のどかさんの日常ヨタ話


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#37
2022年7月7日(木)
「7月2日(土曜日)より全国規模で発生したauの通信障害ネタから車を語る」


今月2日の土曜日に朝から全国でauの通信障害が発生し、復旧までに3日半(86時間)を要したという事態で大きなニュースとなりました。

事件のあった前日の夜、つまりは1日(金曜日)の晩でありますが、私は友達から「アンちゃんが使ってる日本通信の使い心地ってどうよ?」みたいな質問を受け、「そうねえ1GBの月額290円プランに『かけほ』付けてメイン回線にしてるけど通話音質はいいし通話料もアプリ不要で30秒11円と安いし、すごく気に入ってるよん。ま、しょせんはMVNOの格安SIMだから昼休みの時間帯とかはデータ通信速度は落ちるけど、それはしょうがないネ」というような話をしていたのですよ。

モモンガウォッチャーの皆様はすでにご存知のように私は大の無線マニアであります。

子供のころは無線で交信したければアマチュア無線の免許をとって自分がラジオ局を開設し電波を出すよりほかに手は無かったのです。アマチュア無線は「趣味の王様」と呼ばれて、クラスの秀才くんが小学5年のときに電話級アマチュア無線技士(当時)の免許など取ろうものなら


「天才ラジオ少年あらわる」


とかいって新聞の地方記事に名前が載っちゃうぐらいの大事件であった。私は小学校の時に先生の影響を強く受け「電気クラブ」に所属していて、はんだごてを手にトランジスタラジオのキットを組み立てたりしていたのであります。ある日、顧問の先生がモールス通信に使う「縦振れ電鍵」をみせてくれて、凄まじい速度で信号を叩くデモンストレーションで我々生徒一同に衝撃を与えてくれました。先生!「ニイタカヤマノボレ」って打ってください!!とリクエストをすると顧問はニカッと笑ってマシンガンのような速度でモールスを打つ。私は羨望のまなざしでそれを見ていたのであります。

やがて時は流れる。私の同級生が高校卒業し先陣を切って社会人になりはじめる頃、ポケベルが登場した。携帯電話をレンタルではなく「買い取り」で個人契約できるようになり、大学の研究室に残って地味な生活を送っていた私より先を行く社会人の友人たちは当たり前のように携帯電話を持ち始めた。その普及速度はまさに爆発的で、私が人より遅れてようやく就職する頃には「働いたら携帯電話を持つのが当たり前」みたいな時代になっていた。私も静岡事業所に配属が決まり、営業職に就くのにあわせてツーカーセルラー東海の携帯電話を持つに至った。

折しもWindows95の登場とあいまってインターネットが普及。「家でインターネットをやっている」「自分のホームページを持っている」という事が職場にバレただけで、電算システム部署に異動させられてしまうようなアバウトな時代であった。

そして私が血道をあげて取り組んだのが、携帯電話を小型のコンピューターとつないで「いつでもどこでもネット通信できる環境を手に入れる」いわゆるモービル・コンピューティングであります。古くは「音響カプラ」にはじまって、ISDN公衆電話を使ったネット接続、高速デジタル通信の圧倒的優位性をもつPHSとハンドヘルドPCの接続(シグマリオンとかモバイルギアとか覚えてます?)、満を持してDDIポケットが市場に投入したH"(エッジ)の進化系、Air H" Phone(エアエッジフォン)等々。もはやモバイル通信の進化はとどまるところがなかった。あの頃は次々と登場する最新機材に胸をときめかせたものであります。

昔話はこれぐらいにして結論を言うと、スマホの登場によって私が子供のころに夢見た未来は実現してしまったのであった。誰でも容易に無線通信を用いて文字や音声にとどまらず、あらゆるデータのやりとりが可能になってしまったのです。データのクラウドサーバー保管だの、携帯端末による電子決済だの、ある意味「昔夢見た未来」の想像をはるかに越えた技術が現実のものとなったのであります。しかも免許不要、誰でも買えるスマートフォンさえあればOK。そりゃあ、アマチュア無線はすたれる訳ですよ。

そういう次第で私は子供のころに夢見た未来を、今スマホという機材を通して存分に堪能しているのです。当然マニアですからあらゆる携帯電話キャリアを使ってきましたし、今も使っています。普通に生活する分にはスマホは1台あれば足りるでしょうが、マニアはそういう訳にはいきません。私自身、しばらく前に「楽天モバイル」をヤメるまでは国内4大キャリア回線を網羅していました。楽天モバイルは今後に期待ということで今はdocomo回線、au回線、SoftBank回線を契約しています。docomoといっても本家docomoのみならずサブブランドやMVNOも含めた回線を「複数契約している」とだけ言っておきます。そもそもヤング時代はPHSだけでも「NTTパーソナル」「アステル」「DDIポケット」の3社、携帯も「docomo」「J-Phone」「Tu-Ka」「E-mobile」など主だったキャリアは片っ端から契約して回線を維持していました。あの頃は料金も高くて、通信費に毎月すごい金額を払っていたよ。今は格安SIMとか出てきて本当にいい時代になりました。

そんな次第だから、友人には「メインがdocomo回線だったらサブはau系かSoftBank系を持っておくと、万一回線障害が発生した時も安心よ」みたいな話をしていたのです。そうしたら翌日にまさかのau回線障害ですからね。やっぱ複数回線持っておくのは大事、としみじみ思いました。

気づけばスマホが使えて当たり前の生活になってしまいました。それこそ年がら年中スマホのぞきこんでる依存症ふうな人もいますし、逆に私みたいにスマホはほとんどいじらないけど通話はけっこう使う、という人もいるから、おすすめの回線や料金プランは人それぞれ違ってきます。まあ悪い事は言わないから、電話回線ぐらい安いのみつけて2つ3つ契約しておきなよ。固定電話をもってないなら尚更よ。突発的に通信障害が起こるのはある意味避けられないんだから、複数回線持っておくのが断然オススメよ、とマニアな私は思うのであります。

ただ、バックアップ回線がありさえすればそれで充分とは言えないことも痛感しました。ネット上での各種サービスを使うにあたって、本人確認のためにしばしば行われる「SMS認証」というものです。あらかじめ携帯電話やスマホの番号を登録しておき、サイトで「重要な操作」を行う際に携帯電話番号宛にSMS(ショートメッセージサービス)が送られ、これに記載された暗証番号を入力することで本人かどうかを確認するという「セキュリティ対策」であります。私はこの目的でau回線の電話番号を登録していたので、ネットでログインできないサービスがいくつか発生して大変な不便を感じたのであります。これはもう、避けようがないですね。

あと私は「そんな技術が実用化されている」とは全く知らなかったのですが、トヨタ自動車などが展開する「つながる車」機能とよばれるもの(遠隔で車内エアコンを操作したり、運転中にオペレーターと通話したりする事ができるらしいYO)が今回のau通信障害を受けて使えなくなったとの事です。


トヨタのコネクテッドサービス お得なauスマホ利用料割引キャンペーン
https://toyota.jp/tconnectservice/information/cp_au.html


オンデマンドで新しい道路情報を自動ダウンロードして更新するマップサービスとか、ドライブ中にエージェントが音声で応えてナビの目的地を探し、目的地設定してくれるサービスとか、ナビ画面にオービスの位置を表示してオービスが近づいたら音声でお知らせするサービスぐらいなら、


「別にそんなもの無くたってドライブは楽しめるでしょ」


と鼻で笑って終了(というかむしろ、そんなのまでエレキ仕掛けの通信サービスを使おうとはハナから思わない)ですが、安全装備にまで介入してくるとなるとちょっと待った!それは大きなお世話ではないか?という気もしてくる。


トヨタ T-Connect(ティーコネクト)
https://toyota.jp/tconnectservice/?padid=ag504_navi_pc


私はもっと原始的な機械に乗りたいな、というのが率直な印象であります。ヤング時代にもっとも愛用しいちばん乗り回したパジェロミニなんて、そんな面倒な最先端技術・機能は一切なかったけどナンの不便も無かったですもん。小さくて軽いボディにバランスの取れたエンジンと作り込まれたシャーシ、シンプルにまとめた内装と必要最低限の機能があれば、それでもう充分ではないかと思うよ。第一、というかちょっと極論になってしまうかも知れないけれど、そもそも昔の軽自動車は360ccで箱根の山を登ったんだ。


ホンダ ニュースリリース 1971年05月11日
HONDA Life 新発売
https://www.honda.co.jp/news/1971/4710511.html



ホンダ ライフ 360cc

360cc時代のホンダLIFE(1971年モデル)




キャッチコピーがヨイね。
「当社がこのたび発売する、新しい軽4輪乗用車―〈HONDA Life〉は、広い生活空間 を持ったまろやかなフィーリングファミリーカーとして開発いたしました。」

なかなか表現できないですよ、「まろやかなフィーリングファミリーカー」っていうのが実にいい。同年代、他社では排気量が小さくてもパワーが出せる2ストエンジンで高い運動性能を追い求めていたのに対し、ホンダは技術の粋を集めて先進的な自動車用4サイクル水冷360ccエンジンを完成させていたのだ。余談ですが私が持っている自動二輪免許は排気量400ccまで運転できるものですが、むかしの軽自動車は私が教習車で乗ったオートバイよりも排気量が小さい4輪車だった訳ですよ。私は、360cc規格時代の軽自動車は本当にすごいと思う。まさに日本のモータリゼーションを底辺から支えた「国民車」です。

今の価値判断基準でみたら、やれパワーがないだの安全性が低いだの環境性能が悪いだのと「未熟な乗り物」「走る棺桶」扱いされるのかもしれないけど、ニンゲンが1人か2人で移動する道具としては今の軽自動車よりもはるかに合理的で洗練されており、サイズ、パッケージング、設計ほかあらゆる面で「日本の国土に合っている」だと私は思う。携帯電話回線に接続して機能する安全機能なんていらない。軽くてシンプルな道具であればよい。

いまは軽自動車も肥大化して全長は3.4メートル、全幅は1.48メートルもある。しかも値段はずいぶんと高価になってしまった。いまバリバリ働いている現役世代が将来、年金生活になる頃にはとても買えないし維持すらも難しいだろう。

バスや鉄道などの公共交通機関が廃止されたりして不便を強いられる地方に住む人々の気軽な足として「国民車」を想定したら、今の軽自動車よりも小さいサイズで、もっと廉価で、シンプルな乗り物ではないのか?

とかなんとか考えていると、ホンダライフ360ccは実に魅力的な乗り物に思われます。誰が何と言おうと、車に携帯電話回線を接続する安全装置はゼッタイに要らない!と私は結論せずにいられないのです。


参考:
つながるクルマでさらなる安心・快適を ホンダコネクト
https://www.honda.co.jp/hondaconnect/

なお余談ですが、ホンダコネクトはSoftBank回線を使っているみたいです。










#38
2022年7月20日(水)
「友人たちと『キモい展2022』に行ってきた話(※キモい画像掲載無し)」


7月17日の日曜日、高校時代の友人たちと連れ立って墨田区の東京ソラマチ(東京スカイツリーがあるところ)内にある「スペース634」にて開催されていた『キモい展2022』に行ってまいりました。

私がこの世でもっとも苦手とする「気持ち悪い生き物」をテーマとしたイベントであります。むろん、私が率先してそんな展覧会に行きたくなる訳がない。私はそんなのはイヤだ!!絶対に行きたくないと猛反対したのであるが、多数決で敗れ去ってしまい、いわば強制連行されるカタチで行ってきたのであります。

何しろそういう次第ですから、今日のモモ通に気持ち悪い生き物の写真を載せたりすることはありませんので、安心してお読みいただきたいと思います。

繰り返しになりますが私は爬虫類だの両生類だの昆虫だのニョロニョロだのゲジゲジだの、ありとあらゆる気持ち悪い生き物を苦手としております。私の守備範囲は「哺乳類」と「鳥類」だけです。それ以外の全て、とりわけ節足動物だの軟体動物だの、一切受け付けません。ヤング時代にスキューバダイビングをやったことがありましたが、水中の生物たちのあまりのキモさにパニック状態となったため、私の趣味になることはありませんでした。

昆虫でも、たとえば女の子が普通に蝶々が好きだったりするじゃないですか。バタフライ柄などと称して蝶のデザインを好む人はけっこういる。ダメだ。私は無理だ。あの幼虫からサナギを経て羽化するさまなど全てが気持ち悪い。

そして決定的に駄目なのは脚がいっぱいある系の生物であります。ムカデとかヤスデとか、もう名前を挙げるのも気持ちが悪い。皆の衆が好んで食べるエビやカニやシャコなどの甲殻類もダメ。エイリアンにしか見えない。かく言う私も、むかしは普通にエビを食べていたのだ。静岡に住んでいた時は「駿河湾の桜エビ超ウマい」とかいって毎日のように食べていたのだ。おそらく、あの頃に一生分のエビを食べてしまったのであろう。三十歳になった頃から甲殻類アレルギーになってしまった。食べると口の中が腫れて大変な事になるのであります。おそらく桜エビを食べ過ぎたのでエビたちが私を呪っているのであろう。

で、話は『キモい展2022』に戻るのでありますが、高校時代に自然科学部に在籍していた友人が過去に見に行ったときに「生物好きの私ですら鳥肌がたった」という具合に熱く語り始め、今年もやってるからみんなで行こう!などと誘ってきたのが事の発端であります。別の子は地域のカエルの保護活動をしている超絶カエルマニアであり、すぐさま誘いにとびついた。そして別の子も「怖い物見たさで、行ってみたい」などと賛成票を投じたりして、絶対反対を唱えた私ひとりが少数派となって「みんなで見に行く計画」が実現しちゃったのであります。民主主義社会というのは要するに多数決なのであり、私は不参加を表明したが「必ず来い」「これは義務」とか言われてもう涙目であった。

イベント自体が7月18日の海の日で終了してしまうので、こういう展覧会のたぐいはラストの駆け込み客が多いケースが見込まれるから、朝イチで行こう!と決まり、朝10時に押上駅に集合した。みんな早めに登場しあっという間に全員そろってしまったので、東京ソラマチの開店を待つ行列のほぼ先頭位置に並んだのだった。10時になりエスカレーターが動き始めると同時に我々は会場に直行、まさにトップ集団を形成しつつ「スペース634」なる開催場所に突入した。

キモい生き物を見るために、ひとり900円の入場料を払うという、私としては有り得ない1日が幕を開けたのであります。

いざ、出陣。私は当然いちばん後ろを歩く。すると既に会場に入った人たちの悲鳴が聞こえるではないか。私はこっそり持参したうさぎのぬいぐるみをキツく握りしめるのであった。

元・自然科学部員の友達が「最初はマイルドに気持ち悪い程度だけど、進むにつれてキモさが増していく」などと前回に行ったときの様子を事前情報として提供してくれていたので、私は正直ナメてかかったのである。こっちだって、ダテにサンシャイン水族館の年間フリーパスを3年連続で所有したわけではない。派手なカエルぐらいなら耐えてみせるぜ!!ヘビもトカゲも怖くはないぞ(震え声)という感じで突入したらイキナリ超絶にキモかった。

少し話はとぶけれど、私は過去にアウトドア系の趣味を増やそうと考えて、せっかく三浦半島がそこにあるんだから海釣りでもはじめてみようか、と企んで入門書を買ったことがあった。世の中には釣り好きの女子もけっこういると聞くし、私だってこう見えて小型船舶操縦士の2級免許を持っているのである。「釣りバカ日誌」のハマちゃんのように楽しく生きていけたらいいではないか!!

しかし私の「釣りをはじめます宣言」は本を読み始めた数分後に撤回された。問題になったのは、端的に言えば「釣りエサ」であります。これが、普通に、私の苦手なキモい虫であった。ニョロニョロを指でつまんで針の先にブッ刺す、という作業が「必須」であった。これは無理だと判断して、私は即時に撤退したのであります。ミルワームっていうんですか?すさまじく「おぞましい姿をした生き物」で魚を釣るとか、もう恐怖しかないよ。

で、『キモい展』でいきなり、巨大な透明のケースに満ち溢れ、うごめくのはでっかい「釣りエサ」でありました。抱えきれないほどの巨大な箱の中に、もう数えきれないほどの「釣りエサ」。

うぎゃー!!(発狂)

私は冗談抜きに失神しそうな感じにメーターをふりきったが、友達はみんな「わー」とか「きゃー」とか言いながら普通にスマホで写真を撮っているのである。あたまおかC。

元・自然科学部の子はもうニッコニコでありまして、生き物の名前を言いながら解説までしてくれる始末。ヤメテクレ・・・

結局、私は全身の毛をさかだてつつ全ての生物を見て会場からよろめき出たのであった。

不幸中の幸いというのであろうか。いわゆる「ゲジゲジ系」の、脚がいっぱいある類(たぐい)が事実上「サソリ」だけだったので、吐かずに済んだ。その昔オーストラリアでホームステイした時に


「靴をはくときは、必ず中にサソリがいないかチェックしてからネ」


とか言われたものである。ま、サソリは充分にキモいよ。なんですあの仕様は。ハサミをもってて脚がいっぱいあって尻尾の先に毒針があるとか、設定が絶望的に禍々しい。宇宙から来たエイリアンじゃないのか。

ちなみに会場を出たところは物販コーナーになっていて、あろうことか「昆虫食」アレコレが売られているのである。食用のコオロギとかサソリとかもう訳がわからない。タガメサイダーとかいって謎の飲み物とか意味不明である。友達は普通に「おみやげ」などと称して買っているのだから、個人的には「地獄を先取りしている気分」になった。オエー。

まあ元・自然科学部の子いわく「今回は初心者向けだった」とのこと。どうやら物足りなかったらしい(謎)。

我々が『キモい展』会場にいたのは、ほんの30分程度であった。美術展など見に行ってじっくりと作品を味わって鑑賞すると2時間とか普通に有り得るから、それに比べれば屁のようなものである。しかし会場を出て入り口を見やると、すさまじい行列ができていた。『キモい展』大人気である。どうやら朝イチで攻めたのは成功だったらしい。あんなに混んでしまったら、人垣ができてしまいゆっくり見れないであろう。キモさも半減といったところであろうか。

その後我々は「新生・自然科学部」として正式に発足することになった。え?私も入るんですか?じゃあ私は「自然科学部・哺乳類班」ということで哺乳類専門でいいですかね?と申し出たらアッサリ却下された。そして「日本橋に有名な昆虫食の店がある」とかいう恐ろしい話に展開が及んだので私は絶対に不参加を表明した。私は信州をツーリングするのは好きだが「はちのこ」「ざざむし」を食する文化だけは1ミリも馴染んでいないのである。

でも考えてみたら私の大好きなアリクイたち(オオアリクイやミナミコアリクイ)は野生においてはアリ塚を爪で破壊して長い舌をニョロニョロと出しながらアリを絡め取って食べているのだよなあ。

立って日向ぼっこしてる姿がやけに魅力的なミーアキャットだって、野生においては普通にサソリを捕食してたりするんだよなあ。

小型の哺乳類、あるいは鳥類を見渡せば、たくさんの動物たちが普通に虫を食べているんだよねえ実際。地球上の生き物それぞれの食生活があるのだな。あまりキモいキモいと騒いではいけないのかもしれない。

ということで無事に試練のイベントは終了しました。正直怖かったです。しかし自然科学部の活動はこれからも続ける方針らしく、「次は伊豆の『あわしまマリンパーク』にある『カエル館』にみんなで行こう」みたいな話になってるので何とか阻止したいと思っています。青春18きっぷで日帰りとか冗談じゃないよ。交通費と入園料払ってカエル見に行くってどんな罰ゲームですか。伊豆といったら「シャボテン公園」もしくは「アニマルキングダム」でミナミコアリクイでしょうが。

私の未来に待ち受ける次の試練は、果たして何か??(完)










#39
2022年7月27日(水)
「オートバイ用ヘルメットから『ひとり用インカム』を撤去」


今日もオートバイにまつわるネタでいきます。かつてオンロード用のスポーツバイク、ヤマハYZF-R15に乗り換えるにあたって、フルフェイスヘルメットを新調しました。それまでは教習所に通っていた頃からオフロード用ヘルメットを愛用していたのですが、さすがにそのままフルカウルのスポーツバイクに乗るのは不釣り合いにも程がある、と思ってヘルメットを買い換えるというか買い増しすることにしたのです。

最初は当時「すさまじく軽い」と評判の、カブトのエアロブレードIIIというのを使ってみました。私は頸椎が悪いのでヘルメットは少しでも軽い方がありがたいのです。フィット感もよく快適で悪くない製品でしたが、その後SHOEIのクエストというヘルメットで超絶に気に入ったグラフィックのモデルを見つけたのでサラリと買い換えたのであります。

ヘルメットの値段は命の値段、などと言ったりしますが私自身、日本を代表する名門ブランドのAraiとSHOEIの2社には強いあこがれもありました。当然値段も名門級で、モデルにもよりますが6万8万は当たり前の世界ですから思い切らないと買えないのであります。

先輩からは「気に入ったグラフィックがあったら即買いしなさい」と言われていたのでダッシュでバイク用品店に行きエイヤッと購入に踏み切りましたが、実際ヘルメットは各メーカーともにグラフィックデザインの変更がけっこうマメに行われるので「迷っているうちにカタログ落ちして気づいた時には欲しい柄が在庫払底で買えなくなる」ということはありがちなパターンのようです。

かくいう私のSHOEIクエストも、今ではもうカタログ落ちして補修パーツも在庫限りな状態のようです。シールドの予備ぐらいは確保しておいたほうがいいのかなと思ったりする。

さて、私はそんなSHOEIのクエストというヘルメットを気に入ってかぶっているわけですが、当時血迷ってBluetooth接続の「ひとり用インカム」を購入・装着するというアホをやらかしました。



インカム付ヘルメット

SHOEI クエスト(ヘルメットの脇の突起がインカム)




通常、バイクヘルメット用インカムというのは「仲間と連れ立って走る時に、無線通信で会話するための機械」として使うものです。複数人がそれぞれ別のオートバイにまたがって走っていても通話ができるという便利アイテムですな。仲間と一緒に走る機会が多い人には必須の部品かもしれません。

私はもともと「ひとりで走る人」でしたから、そもそもインカムなど必要ないのであります。

ところがある日、友達とはじめて一緒にツーリングに行った時のこと。友人のヘルメットにはインカムがついていて、走り出すときに何やら操作しているのであります。何をしてるの?と訊いたところ

「スマホにつないで音楽聴いてるのよ」

という返事が返ってきました。ヘルメットの耳の位置に小型のスピーカーが仕込んであって、配線をとりまわしてヘルメット脇のインカムにつながっている。このインカムとスマホがBluetoothで無線接続され、バッグの中のスマホに入れたミュージックデータのプレイリストを運転中に聴いているのだという。

ほーん。それは面白そうじゃないか。オートバイの運転中に音楽を聴けたらそれはそれでいいかもしれないな。

私はそんな友人の影響を受けて、後日バイク用品店に出向いてB+COM(ビーコム)の「ひとり用インカム」を購入したのでありました。厳密に言うと仲間と通話する「インカム」ではなく「ただのBluetoothレシーバーとスピーカーのセット」ですね。

オートバイ運転中に好きな音楽を聴けるのはたしかに気分がよくて、夜の道を演歌を聴きつつ軽く流すのは「トラック野郎」になったような感じもして最初はおもしろがって使っていましたが、無ければ無いでいい、というか、運転に集中するときはむしろ「使いたくない」「要らない」というのが正直なところでした。音楽に気を取られて事故をおこしたらつまらないな、と思うようになって、まったく使わなくなりました。

その後私は病気になってオートバイをいったん降りてしまったので、ヘルメットはそのまま(インカムを装着した状態のまま)部屋の隅に飾ってありました。

このたび、まったくの別件で「シールはがし」を買ってきました。瓶に貼ってあるシールを綺麗にはがしたい的な用事があって、文房具屋でレイメイの「はがしっこシリーズ シールはがし ペンタイプ」なるものを入手してきたのであります。で、瓶のシールは綺麗にはがせてニンマリ、これにて一件落着、というところに至ったのですが、ふと

「ついでだからヘルメットに貼ったインカムも外そうかな」

と思い立ったのであります。私の使っていた「B+COM」というインカムは本体とヘルメットをベルクロで固定するのですが、そのためにヘルメットには表面がベルクロになった強力な粘着テープが貼られているのであります。一度貼ったらちょっとやそっとじゃ剥がれないレベルの強粘着テープですので、綺麗にはがすのが面倒に思われて放置していたのでありますな。

この「シールはがし」でイッキにはがせるんじゃないか?と思って、重い腰をあげてヘルメットを手に取りました。

まず本体に差し込んであるスピーカーの配線を抜く。それからヘルメットの内装をはずし、左右のスピーカーを壊さないように外しました。つづいてヘルメットにベルクロでヘバりついている「B+COM」本体をひっぺがす。ヘルメットに残されたのは、表面がベルクロの強力な粘着テープが貼り付いている状態です。これを綺麗にはがすのが今回の任務であります。ヘルメット表面の素材がケミカル的にヤラれたりグラフィックが消えたりしたら泣きますが、目立たないところで「シールはがし」を塗ってみて、大丈夫な事を確認してから任務にとりかかりました。

貼ってあるシールのキワから「シールはがし」の液体をじわじわと染み込ませつつ、ゆっくり、ゆっくりと剥がしてゆく。ネッチョリと独特の感触を展開しながらシールが糸をひいて剥がれてゆくのであります。シールはがしの威力は絶大で、ヘルメットに粘着剤を残すことなく、それこそ洗い流すかのように綺麗サッパリとシールを分離してくれて、所要時間は数十秒ぐらいであろうか、大して苦も無くベルクロのシールをうまいぐあいに剥がしてくれたのであった。私は大いに感動し、そして満足しました。

将来はホンダのグロムを買うつもりであるが、もしオートバイ仲間と走りに行く機会があるならコミュニケーション道具として「通話用インカム」を改めて導入することもあるかもしれない。でも、間違っても音楽を聴くための「ひとり用インカム」っていうか「ただのBluetoothレシーバー&スピーカー」を付け直すことはないであろう。しっかり運転に集中して安全な旅を心がけたいところであります。同様の理由で、安全装備としてのドライブレコーダーは装着したいとは思うけれども、遊び目的(たとえばYouTubeにアップするとか)で車載カメラまではやらなくていいな、ましてやモトブログなんてもってのほかだなと思う。私は自分の性格がよくわかっているから、娯楽目的の撮影用カメラなんて付けてたら絶対にそっちに気を取られて運転がおろそかになるであろう。カメラを意識しすぎて万一事故でも起こしたら大変なことになる。そういうのはヤメておきたい。

次のバイクが買えるのはいつになるかわからないけど、その頃はもう手元のSHOEIクエストも古くてダメかもしれませんね。安全を考えたら新調したほうがよいのかな。仮に現時点でSHOEIのヘルメットをかぶるならZ-8あたりが良いと思うけど、現行ラインナップには好きなグラフィックモデルが無いのよね。


SHOEI Z-8 ヘルメット(公式)
https://www.shoei.com/products/helmet/fullface/z-8/


ま、慌てることはないのさ。まずはオートバイ本体を入手するのが先なのさ。ヘルメットなんてとりあえず手元にあるモノを使っておいて、現実問題として不自由が出たらその時に新しいのに買い換えればいいのさ。ということで、私はお気に入りのSHOEIクエストを大切に持っておこうと思います。はい。










#40
2022年8月1日(月)
「メガネがこわれて焦る話(ありがとうJINS)」


先日、角膜外来(眼科)の定期検診に行ってきました。私は幼少時より目が弱く成長するとともに視力も悪化し、表面が傷だらけでボロボロになった角膜の状態がいよいよ絶望的となったところで杏林大学病院送りとなりましたが、世の中には「名医」というのは本当にいるもので私の目は瞬く間に改善して今は(治療と定期検診は続けているものの)日常生活に関してはほとんど不自由のない日々を送っているのであります。まあ、以前はオートバイも乗っていたのだからどれだけ調子が良いかはお察しいただけるかと思います。

すごくおおざっぱに言うと、角膜の表面がボロボロ・デコボコすぎてメガネでは矯正できないほどの状態でありますが、これにコンタクトレンズを載せることで強制的に角膜の表面を平らにし、視力を絞り出しているという感じでしょうか。

ただしコンタクトレンズの装用時間に関しては先生からかなり厳しい制限を課せられており、できれば1日5時間以内、やむを得ぬ場合に限って8時間まで、それ以上着けて過ごすのは問答無用で禁止、と言われています。理由は長時間レンズを着けていると目にかかる負担が大きく、瞳が酸素不足に陥り違うトラブルが発生する可能性が高まるから、だそうです。

しかし普通に会社勤めをすれば労働時間は1日8時間であります。仮に毎日定時で上がれるとしても、勤務時間にちゃんと視力を出すためにコンタクトレンズを使うと毎日が限界ギリギリ生活です。拘束時間を含めるととてもではないけれど「レンズは8時間まで」なんて無理ですし、家でレンズの着け外しをして通勤時間を含めたらもう完全に制限時間オーバーでドクターストップ間違いなしです。

で、角膜外来に行くと内容や程度に差はあれど、患者さんはみんな揃って「角膜がヤバい状態になっちゃってる人」な訳ですよ。当たり前ですけど、おおむね私に似た境遇で似たような治療すなわち「医療用のコンタクトレンズを装用して何とか視力を得る」という方々でにぎわっているのであります。

そして案の定というか、これまた当然というか、どうしても目の治療をしながらお仕事を続けている患者さんは「毎日のコンタクトレンズ装用時間オーバー問題」でトラブルに見舞われている人が多い。コンタクトレンズを着けないと視力が出ない人が、仕事の途中で外す訳にもいかず、つい装用時間が長くなるというのは当たり前の話ですよ。職場環境的にレンズの着け外しが自由にできなかったり、仕事が終わらなかったりでコンタクトレンズの長時間装用を強いられていれば、遅かれ早かれ瞳の健康は「寿命を削るように損なわれてゆく」のであります。

私は今はありがたいことに「自宅療養」ということで過ごせていますから、たいてい朝9時にレンズを入れて早ければ昼ごろ、14時にレンズを外すという感じです。主治医に命じられたレンズの装用時間制限を守っています。コンタクトレンズの装用時間はやっぱり3〜5時間ぐらいにとどめておくとだいぶ目が楽な感じがします。目の疲れ具合が全然違う。コンタクトレンズの装用時間が長引くと、翌朝目をあけるのが辛いぐらいに疲れますからね。仮にフルタイムで仕事をすることになったら、こういう「ノンビリ角膜いたわり生活」を続けるわけにはいかないだろうな、と思う。

そんな次第で、他の患者さんたちが皆、角膜のトラブルで苦悶の訴えをする中、私ひとりだけが「視力快調!」「角膜の状態きわめて良好!」「瞳にじゅうぶんな潤い!」「その他、目に関する問題まったくナシ!」「この調子を保てれば万事OK!!」ということで、次回の定期検診までのコンタクトレンズを処方されるだけで診察終了となりました。ちゃんと目が見えてるんですよ。ありがてえ、ありがてえ。夜盲がひどいとか老眼がすすんでつらいとか、大局的に見れば些細な問題でしかない。主治医には感謝しかない。


ということで私は外出するときを中心に昼の時間帯はコンタクトレンズを使用し、それ以外の時間、とりわけ午後のほとんど(14時以降)は基本的にメガネで過ごしているのであります。

これまで家で使っているメガネはもう10年モノであろうか。オートバイ旅をして、宿泊先で使えるようにと作ったからちょうどそれぐらいの年月は経っている。残念ながらメガネでは運転条件を満たす視力が得られない。ごはんを食べたりパソコンをいじったり、というぐらいならまあ何とかなるから、私の日常生活を陰でささえてきたわけであります。

あるとき、このメガネがなんだか妙に「安定」しなくなってきました。かけてみると、顔の定位置にぴったりとおさまらずに歩いているうちにナナメってきたりするのであります。鬱陶しいなと思いつつそのまま使っていたのですがあまりにも不快なのでメガネをはずしてまじまじと観察してみました。理由はすぐにわかりました。鼻パッドが片方取れて紛失してしまっていたのであります。これではビシッと定位置にハマるわけがない。私のメインメガネはいつの間にやら壊れていたのであった。

ひとまず、すごく昔につくった「近くを見る用」のメガネがあるので、これを引っ張り出して当面はそれで乗り切ることにした。とは言うものの老眼もかなりすすんでいることもあって「遠くも近くも見えない中途半端メガネ」になっていて、「無いよりはマシ」程度の視力しか得られずコレはコレでストレスがたまるな、と思った。

どうやらメガネを作りなおすときが来たようであります。

これはタイミング的に痛い出費だな、というのがまず最初に思った事でした。私のこれまでの人生ではメガネというと「眼科で処方箋をもらって腕のいいメガネ屋に製作を依頼する」というのが当然の流れだという認識があり、メガネで4万5万は当たり前、気に入ったフレームにちょっといいレンズを使うと冗談抜きで6万円のメガネが完成!というのも「やむを得ない」という世界だったのであります。

しかし時代が流れて、長らくお世話になっていた腕のいいメガネ屋が廃業していてガビーン。それに、今年は姪っ子の進学祝いに部屋の契約更新、auの3G停波にともなう電話機の買い替え&夏のはじめに突然死したスマホの更新などとにかくすさまじい出費が立て続けにかさみまくってしまい、非常事態用の積立金もオートバイ貯金も完全崩壊して素寒貧になって「明日の米代」にも困るほどに経済破綻し毎日「貧窮問答歌」をうたっているという状態であります。このタイミングでまさかメガネが壊れるとは(涙)。

さいわい世の中は捨てたものではないというか、人生はヤケを起こしてはいけないというか、ここ15年くらいであろうか、「安いメガネ屋さん」というのが登場しており、昔みたいに5万6万という大金を出さなくてもメガネがつくれる時代に突入しているのであった。数年前からウチの近所の商店街にも「メガネのJINS(ジンズ)」が進出してきて、聞くところによるとレンズ代込みで5千円から作れるという。消費税を入れると5,500円ですな。え!コミコミで5,500円?マジですか!


メガネのJINS【公式】
https://www.jins.com/jp/


ということで、とりあえず朝イチでお店を訪ねてみたのであります。平日の午前中だというのにけっこうお客さんが入っていてビビった。まずは店内をぐるりとまわりながら商品ラインナップをチェックしてみる。5千円というからよっぽどチープ感あふれる製品ばかりではなかろうかと勝手に予測していたが違った。ぱっと見た感じではバリエーションも豊かでしっかりしたフレームが選べそうである。

お、これいいじゃないですか!と最初に目にとまったフレームを手に取ってみると13,200円の価格表示がついていた。ぐふっ(吐血)。その隣をみると19,800円である。ああ、そういう事か。つまりはナンでもカンでも5千円ではないのである。ラインナップの最安が5,000円スタートで、モノによって8,000円、12,000円、18,000円(プラス消費税)というふうにグレードが段階的に設定されているということだ。そして当然のことながら、デザインや細部の仕上げに関してこだわりはじめると自ずと値段が高いものが欲しくなってくるという見事なクラス分けがされていたよ。

そこで私はひそかに「5千円コース」の中から気に入ったのを選ぶことにしよう、と気弱な作戦をとることを決意した。何しろ貧乏なのである。明日の米も買えないのである。今日は禁断のクレジットカード決済を発動をするのである。とにかく出費は最低限で乗り切る、と心に決めたのだった。

事実上、5千円のフレームの中から好きなのを選べ!という戦いになったので候補はアッサリと決まった。さいわいなことに楕円形のメタルフレームで気に入ったものがすぐに見つかったので短期決戦で快勝という感じです。

いいタイミングで店員さんがさりげなく声をかけてきてくれた。普段使いのメガネをつくりたいというリクエストをし、視力測定の順番待ち予約などの手続きをしてもらった。何やらJINSのアプリをスマホに入れることによっていろいろ利便性が増すとかで、言われるがままにアプリのインストール&ユーザー登録を行った。店員さん曰く「メガネ2個作ったら割引がアリクイ」というサービスをやっているそうで、たとえば2個目を「近くを見る用」にするなど度数が違ってもヨイの?と訊くとそれも割引対象になるという。私はふだん老眼で絶望的に不自由しているので、この際だから「近くを見る用」もつくってもらうことにした。待ち時間の間にもうひとつのフレームを選ぶ。もちろん5千円コースから選ぶのは言うまでもない。



メガネその1(メタルフレーム)

遠くを見る用・メタルフレーム(ピンク)







メガネその2(樹脂フレーム)

近くを見る用・ボストンタイプ樹脂フレーム




やがて自分の順番が来て、ホイホイと視力を測定してもらったのだが、ここで夢にも思わなかった真実が判明した。10年以上におよぶ地道な角膜治療が功を奏したのであろうか?なんと、両目ともメガネで普通に0.8の矯正視力が出たのであります。

これまでは「どうやってもメガネでは視力0.3から0.4しか出ない」という状態が長く続いていたのであります。だから運転免許の更新にはコンタクトレンズが必要不可欠でありました。しかし、メガネで両目で0.8が安定して出せるとなると、端的に言えばメガネでオートバイを運転してもOK!ということになります。これは大きな事件です。


(参考)

警視庁の運転免許関連情報【公式】

適性試験の合格基準
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/annai/other/tekisei03.html

視力については、何に乗るか(免許種別)によって合格基準が異なりますが、ごく普通に自家用の車に乗るための普通第一種免許や二輪免許については次のように書かれています。


視力が両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上であること。一眼の視力が0.3に満たない方若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること。


ちなみにバスやタクシーの運転手さんが取得している第二種免許なんかは「両眼で0.8以上、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上」と条件が厳しくなるのに加えて「深視力」についても問われる。立体視が危うい私にはとても取得はできない。余談ながら私も初めて知ったのだが50ccの原付免許だと「両眼で0.5以上、又は一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であること」と、だいぶ基準がユルくなる。


なんにせよ有難い話であった。0.8ぐらいの視力があると日常生活はほとんど困るところがないのであります。私の最大の弱点のひとつであった「視力」については、ここまで回復したならほぼ「事実上無問題」と言っていいぐらいではなかろうか。

さらに驚いたことにメガネは今日中、っていうか1時間するかしないかのウチに仕上がるという。え?マジですか?これまではいつもメガネ屋で「このあとレンズを発注するので出来上がったら電話します」とか言われて、1週間とか10日とか待たされるのが当たり前であった。まさか今日の今日でメガネを受け取れるとは思わなかったので本当にびっくりした。

引換券をもらっていったん店を出て、商店街をフラついて時間をつぶしているうちに指定の時刻がきた。本当にもう仕上がっているのかねえ、と半信半疑で再び店舗を訪ねて店員さんに声をかけると、いま順番に「引き渡し&お会計の儀」がとりおこなわれているので、このまましばし待たれよ、とのこと。けっこうみんなメガネ作りにこの店を利用しているのだなあ、と感心しているうちに私の番がまわってきた。完成した2つのメガネをかけてみてフィッティングなど診てもらう。遠くを見るメガネは視界良好だし近くを見るメガネは細かい文字も見やすくて実にいい感じです。お会計は「まとめ買い」割引が適用されて総額10,450円であった。まさに衝撃の安さ。ハウスバーモントカレーのCMふうに言えば「ヒデキ、感激!!」であります。カード払いでサラリと会計を済ませて、新しいメガネで店を出ました。

そんな次第で「メガネまさかの突然ぶっ壊れ事件」はJINSのおかげで無事に切り抜けることができました。コンタクトレンズに較べるとメガネは目に負担がかからなくていいですね。自宅時間の快適さが劇的に向上しました。「そもそも格安メガネ店なんて信用できるのか?」「教育も行き届いていないようなアルバイト店員が妙ちくりんな接客してきて不快な思いをするんじゃないか?」「しょせん粗悪品が出来上がって、安物買いの銭失いになりはしないか?」等々、あれこれ疑っていた自分はまだまだ甘ちゃんだったということでしょうか。今回は本当に助かりました。

その後、初めてJINSを利用した人向けのアンケートメールが来たので非常に気持ちよく買い物ができたことへの感謝を綴っておきました。購入した店舗、接客してくれた店員さんの名も書いて「是非優秀な彼を表彰してあげてクレ」ぐらいに褒めておきました。誠にすがすがしい気分ですよ。

いまは夏の真っただ中ということもあって今度は「度付きサングラス」なんかをつくりたくなりますね。ひとまず近所のJINSがいい店でよかったなと思います。










#41
2022年8月7日(日)
「JINSオンラインショップでメガネを買ってみた」


前回のモモ通では近所のJINSで「遠くを見る用」と「近くを見る用」の2本のメガネをつくってきた話を書きました。

2本同時につくったら割引がオオアリクイ!という店の術中に見事にハマってしまった訳ですが、結果としてはそのおかげで非常に快適に過ごせているのであります。メガネが無いと文字通り日常生活にも支障をきたすのであるから、思い切ってつくって正解でした。

好きなブランドのフレームに超絶的なこだわりがある人は「JINSのメガネなんて駄目だら」みたいな拒否反応が出るのかもしれないけど、私はむしろ価格が安いおかげで大助かりでした。2本のメガネをつかいわけて生活の質が大幅にアップしましたよ。

そして今回の最大の収穫として、どうやら私はメガネでもオートバイの運転ができるレベルの視力がちゃんと出るという真実が明るみになったので「ヘルメット装着時にも使えるような、オートバイ旅用のメガネが追加で欲しい」という欲望が湧き起こってしまったのであります。

オートバイに興味が無い方からすれば、「快傑メガネマン」がフルフェイスヘルメットをかぶる場合、メガネはどうやって装着するのか?という「けっこう深刻な問題」は超絶にどうでもいいのかもしれません。簡単に言うといったんメガネを外し、メガネをバイクのシート部分などに置き、両手をつかってヘルメットをかぶって、先ほどシートに置いたメガネを手にとって「ヘルメットの正面から顔に向けて差し込む」のであります。ヘルメットをかぶっている間にメガネが地面に落ちたりとか冗談抜きにけっこう大変なのですよ。

で、今回作った「遠くを見る用メガネ」はメタルフレームであり、フルフェイスヘルメットに強引に突っ込もうとすると細いフレームが歪んでしまいそうです。顔を包み込んでいるヘルメット内装の「隙間」に柔軟に入っていくような、ある程度しなやかで壊れにくい樹脂製のフレームがいいように思います。

さて。このたびJINSで買い物をし、スマホにアプリを入れ、家でいろいろ調べてみたらなんとJINSのサイトにメガネのオンラインショップがあった。


JINSオンラインショップについて【公式】
https://www.jins.com/jp/about/onlineshop/


オンラインショップねえ…いくら値段が安かろうとネット通販でメガネを買うなんて無謀すぎるのではなかろうか。メガネのフレームは実際に手に取って装着してみないと良し悪しの判断ができません。顔に合うか合わないかというのは第一に優先すべき項目であって、アンバランスで似合っていないメガネをかけてオモテに出るなんて想像するのも恐ろしい罰ゲームであります。常識的に考えてネット通販でメガネを買うなんて「博打」でしかない、というのが私の最初のイメージであります。

しかし、上記通販サイトを見れば「安心のアフターサービス」と謳い「通販購入の場合でも気になることがあればいつでもお近くのJINSのお店へ。フレームのかけ心地調整や、レンズ交換など、あらゆるご相談に対応します」と書いてあります。最悪の場合はショップに駆け込めばヨイ、言い換えれば余程ヒドい物が届いても泣き寝入りせずに済む、ということです。そう考えると「博打」呼ばわりするのは失礼かもしれない。実店舗をうまく活用したなかなかのサービスではないか?

ちなみに度数については、前回店で買った時の情報が登録されているので、同じ仕様でつくることにすれば一切の面倒がない。あらたに処方箋を用意したりする必要もないのであります。これはもう、チャレンジしてみたい感じですな。



LightWeight -Pattern&Bicolor-

楕円形の樹脂フレームがヨイんでないかい?




しかもセールで4,400円(税込)とかいって安いじゃん!なお1回の注文で税込3,300円以上であれば送料は無料だという。つまりは、ここで「シュワッチ!」と思い切れば4,400円の追加出費でオートバイ・ツーリング時に使用できるメガネが手に入るということであります。

今まではオートバイを運転する時間はコンタクトレンズを使用し、帰宅するor宿に着いた時点でレンズを外してメガネにつけかえるというスタイルでありました。前回ちょっと触れましたように主治医からコンタクトレンズの装用時間については無理をしないよう厳しく言われているので、一日のオートバイ活動時間にかなりの制約がありました。

しかし活用方法を逆にしてオートバイ運転時にメガネをつかい、帰宅後or宿についてからの時間をコンタクトレンズで過ごすというスタイルに切り替えると、かなりオートバイ乗車時間の自由度が増します。目の疲れ具合が段違いに楽になるし、先を急ぐ必要がなくなる。結果的に安全運転にもつながるのではないか?

ということで、半分シャレ気分で注文してみました。たちまち加工されて完成、3日後には佐川急便で配達されるという爆速っぷり。まず普通にかけてみると全然問題なく使える普通のメガネであって、この時点ですでに勝利のヨロコビが全身をみなぎったのであります。つづいてヘルメットを実際にかぶって、エイヤッとメガネを正面から差し込んでみる。これまた何の問題もありません。視界は良好、問題なく運転できるレベルでありましょう。見事じゃないですか!ということで早速ヘルメット顔面写真を掲載しよう。



ヘルメットをかぶってメガネを装着

すっぴんブサイクな顔面どアップは恥ずかしいのでホンの少しだけ(?)画質を粗くしてみたぞ




ちょっと話はとぶけど最近はアプリをつかって顔面を加工したりするのが流行じゃないですか。別人に成りすます的な感じで。あれはあれで面白そうだけど、顔を偽るよりも画質を粗くしたほうが、「看板に偽りなし」っていうか実物のワタシの雰囲気がちゃんと伝わってヨイような気がするので、上記のような写真を載せてみた次第。さすがに、下の写真までやると原型をとどめていない感じですが、将来AIが進化したらこんな画像からでも元の顔を再現できる時代がくるかもしれませんね。


同じ写真の画像を粗くしてみた

ここまでやると、もはやモザイクと変わりませんね。先に載せた写真ぐらいがちょうどいい(笑)







オオカミさんがメガネをかけた写真

美人のモデルさんがかけるとこんな感じのメガネということです




華奢なメタルフレームと違って、樹脂製ならではの「柔軟性」をそなえているゆえに壊れにくそうな感じもするので、アウトドア系の遊びに行くときにもいいかもしれません。これは決して「値段が安いからぞんざいに扱ってヨイ」という意味ではなく、素材の利点を活かして上手に使い分けができそうだという意味です。

ちなみに私の手元に実物が届いた日にサイトを見たら私が選んだフレームは売り切れになっていました。オンラインショップを利用する人がそれなりに居るってことでしょうか。私自身、実際に買い物をしてみて「近所にJINS店舗がある」「ふだんもJINSのメガネを愛用している」という人なら事実上アフターサービスも万全ですから、安心しておすすめできるなと思いました。

それにつけても、わずか4,400円でオートバイ運転に問題なく使える「ちゃんとしたメガネ」が入手できたというのは個人的にかなり衝撃的な事件であります。しかも通販で買えてしまった、というのは「すごい時代を生きてるなぁ」と思いますね。いやはや、いつも思うけど、長生きするモンですよ。生きてると日々エキサイティングな体験ができて素晴らしいね。

突然の「メガネぶっこわれ事件」で慌てふためいてからわずか数日の間に3つのメガネが手元にそろって気づけば快適なメガネ生活ですよ。ありがてえ、ありがてえ。










#42
2022年8月11日(木)
「おぼろげながら浮かんできた!安全ヘルメットが安全第一だと」


オートバイに乗らない(そもそも関心がない)友人に「今さー、黄色いヘルメットが欲しくてさー」とこぼしたら、途端に友人は盛大に吹いて大爆笑した。

どうやら「現場猫」(片足立ちで「ヨシ!」と指差し確認しているネコのキャラクター)がかぶってる黄色い安全ヘルメットをイメージしたらしい。彼女の頭の中では私が「ヨシ!」をやっている図がとっさに浮かんでしまったようで「そういえば鉄道業界にいたもんね」と過去の職歴まで突っ込まれて、私は「違う、そうじゃない」と必死に抵抗したのだけれども「黄色いヘルメット」に対する一般人の認識というのはしょせんこんなものかと思いました。



現場猫

「現場猫」




なんて言えばこちらの意図が伝わるんですかね。「オートバイ用の、カラーリングにイエローが入ってる柄のヘルメット」とかクドクド言わないとダメでしょうか。

そんなさなか、「2りんかん」という全国チェーン展開しているバイク用品店からメルマガでクーポンが届きました、OGK Kabuto(株式会社オージーケーカブト)というメーカーの比較的新しいモデルのヘルメット「SHUMA(シューマ)」が割引になるという有難い特典です。

OGKといえば「大阪グリップ化工」でしたっけ?自転車乗りの間では古くから馴染みのメーカーでありまして、オートバイ用もふくめてずいぶん前から「カブト」というブランド名称を用いて割と良いヘルメット製品を出しており、私自身も二輪免許取得後は「エアロブレードIII」という軽量で快適なフルフェイスヘルメットを愛用していた時代がありました。

ところがこのメーカー、2019年11月に「産地偽装」をやらかしていたのがバレて、JIS認証取消になったため業界は大変な騒ぎになりました。詳細は割愛しますが(興味ある方はネットで検索してみてくだされ)、一時はバイク用品店での取り扱いも一斉に無くなり、企業としての信頼はどん底にまで落ちてしまう絶望的な状態に陥りました。国内メルメットメーカーの名門であるArai、SHOEIに次ぐナンバースリーの地位にまでのぼりつめ、先進的な技術をいちはやく導入するなどでファンが定着しつつある中での致命的な不祥事でしたから、「正直、裏切られた気分です」というコメントを残しつつ離れてゆくユーザーが続出して大事件となりました。私も応援しているメーカーだっただけにショックは大きかったです。

それでもOGK Kabutoは爆死することなく、魅力ある新製品を積極的にリリースするなどしてユーザーの支持を取り戻すべく地道な努力を続けながら今日に至っております。ショップでの販売取り扱いも再開していて、非常にゆっくりとではありますが、よくぞあの試練を耐えたといいたくなるほどの復活を遂げているのでした。

で、メルマガで届いたクーポンの話に戻るのですが、今回割引きの対象となる「シューマ」というヘルメット、グラフィックモデルで割とかっこいい柄があるのでひそかに気になっていたのだ。



ヘルメット・シューマ

黒とグレーを基調としつつ黄色のラインがイカす




これを安くしますよ姐さん!って言われたら、とりあえず見に行くだけいってみましょうか的な気分になるじゃないですか。オートバイの車体もそうだけど、ヘルメットの良し悪しは写真では分からないのです。実物を見てみたら「思ってたのと違ってショック」あるいは「写真よりも実物の方が断然いいじゃん」という感じで、良くも悪くも実物を目にするまでは最終的な評価は下せないのですよ。

以前は徒歩圏内に「2りんかん」があったので気楽に見に行けたのですが残念ながら閉店してしまったのです。今は最寄りの店舗も電車に乗って駅から歩いて、トータルしたら家から4、50分はかかるでしょうか。最寄りと呼ぶにはちょっと遠いでのであります。さいわいクーポン適用期間の初日はスケジュールがあいていたので、朝イチで偵察に出かけることに決めました。ま、偵察とは名ばかりで、財布の中にはしっかりとクレジットカードを隠し持っていった訳ですから「買う気マンマンの偵察任務」というのが正しい表現でしょうか。

前日の晩からワクワク気分を抑えきれない。新しいヘルメットを買うのは、次にオートバイを買って乗るための事前準備なのだ!これは壮大な、ライダーへのリターン計画の第一歩なのだ!!と思うと興奮して眠れません。目を閉じても新しいヘルメットで颯爽とホンダ・グロムに乗る自分の映像がアリアリと浮かんでしまいテンションは高まる一方です。

当日はわざわざ電車にゆられて久しぶりのお出かけですから、マスクの下で含み笑いがとまらない。基本的にふだんは自粛生活を続けていますからね。駅を降りてテクテク歩いて行く。さいわい当日は天気が「連日つづいた殺人的な暑さ」がウソのように涼しくて、あまり汗をかかずに済みました。汗だくで店に到着してヘルメット試着なんてテロ行為ですよ。涼しくてよかったです。

グーグルの経路案内がかなり正確で、検索結果の通りに出発したら本当にぴったり定刻に到着。開店直後の店内に突入であります。まっしぐらにヘルメット売場を目指す。やっぱり朝イチ行動は気分爽快だね!

ありましたよ「シューマ」の黄色が。売り場をざっと見渡してすぐに発見しました。いいじゃないですか!イメージ通りのかっこよさ。あとは店員さんに声をかけて試着させてもらってサイズを決めればお買い上げに向けて一直線ですな、という展開ですが、そう単純にいかないのが「人生すごろく」の不思議というものです。

同じメーカーで「RYUKI(リューキ)」っていう平成時代の仮面ライダーみたいな名前のヘルメットが展示されており、グラフィックのバリエーションとして「アラート(alert:警戒態勢、警報)」と名乗る斬新なデザインが出ていて、その「イエロー」が先に目にとまってしまったのであります。



ヘルメット、リューキ「アラート」

目に飛び込んできたリューキ「アラート」イエロー




赤裸々に告白してしまうけど明らかに先にこちらが目についてしまった。強烈な第一印象であります。なんとも形容しがたい超絶なインパクトで私の魂に刺さった。アラートとはよく名付けたもので、ちょっと「工事現場」「キケン!立ち入り禁止」風味がただよっております。これにはサスガの私も苦笑いしました。まさに、現場猫の世界をシリアスにした感じでしょうか。

普通のセンスだとなかなか選べないデザインではないでしょうか。炸裂する個性は唯一無二。通常、オートバイのヘルメットは「どれだけスピード感や疾走感を表現するか」ということに主眼をおいて柄をデザインするものです。あるいは「走りの情熱」とか「攻めの決意」みたいなものをアピールするのが普通です。より強烈なものになると、相手を威圧するかのようなイメージを抱かせるものすらあります。そのような一般的傾向に対して、このヘルメットは真逆のベクトルを向いています。あきらかに「この先キケン」「スピード落とせ」「安全第一」のムードがただよう。

同じヘルメットをかぶってる人に会うことは一生無さそうな感じです。これは絶対に他人とかぶらないだろう、いやむしろ「このヘルメットをあえてチョイスする奴は相当イッちゃってる脳みその持ち主ではなかろうか」というステージに達しております。そして、この超絶に奇妙奇天烈なデザインのヘルメットをかぶるにふさわしい、選ばれし勇者とはこの私ではないか?と思うほどに、見れば見るほどかっこよく思えてくるのであります。

これこそ現場猫の「ヨシ!!」ではないか。

ちなみに同じリューキでも「エナジー」っていうグラフィックがあって、そちらにもイエローを使ったカラーがあったんだけど、上記の「アラート」を見た後だと薄味すぎて物足りないレベル。普通にかっこいいんだけど、わざわざこれを買う意味はあるのか?っていうぐらい、今すでに持ってるSHOEIのヘルメットと傾向が似ている。スペシャル的にかっこいい、とまでは言えず、あえて買い増しする意味はゼロですな。



ヘルメット、リューキ「エナジー」

これはこれでかっこいいけど、インパクトは弱いですねえ







愛用中のヘルメット

今使ってるSHOEIクエストを見たら、やっぱりリューキ「エナジー」は要らないなあと思ふ




こうしてみると愛用してきたSHOEIクエストの「ベースは黒&ゴールドのライン+白い羽」っていうデザインは神がかっています。もう私好みの「いいとこ取り」でありまして、当時、本当にこれこそが運命の出会いデス!みたいに一目惚れして衝動買いに突っ走ったのも昨日のことのように思い出す。オートバイをもっていない今、部屋の隅でインテリア状態になってるけど、毎日眺めてはニヨニヨと笑みがこぼれるぐらいに気に入っているのだよ。最高ぅ。

というわけで、やっぱり将来ホンダ・グロムに乗るのにあわせて買い増しするには「工事現場」のムードが溢れ出る変態的デザインのリューキ「アラート」のほうがクレイジーっぷりが爆発してヨイように思います。SHOEIクエストとのキャラの違いもいいバランスだし、何よりも現場猫の「ヨシ!」を連想させる、あるいは「キケン!立ち入り禁止」の第一印象ですっかり惚れてしまっているのだ。「みんなと一緒はヤダ」「他人と違ったモノを持たないと気が済まない」という、もうどうしようもない私の精神的構造が既に結論を出してしまっているのですよ。

さてここでヘルメット「RYUKI(リューキ)」について少しだけ補足しておきたい。店頭でカラーリングの第一印象でコレと決めてしまった訳ですが、ヘルメットとしては一般に「システムヘルメット」と呼ばれる必殺多機能モデルであります。最大の特徴としてはアゴを保護する「チンガード」と呼ばれる部分が開閉できるのであります。人呼んで「チン・オープン・システム」採用。文章ではうまく説明できませんが、アゴの部分が上に持ち上がって顔を出すことができるのです。ちょっと何を言ってるのかわらからないぜ…という方は、下記のOGK Kabutoの公式サイトで詳細をご覧ください。


OGK Kabuto リューキ 製品特徴・仕様(公式)
https://www.ogkkabuto.co.jp/motorcycle/products/system/ryuki/ryuki/technology.html


あとはインナーサンシェードという、スライド式で出入りするサングラスが内蔵されており、陽射しがまぶしい状況でも左手の操作一つでサングラスを使用できるという機能がついています(最近はこの手の、サングラス代わりになるインナーバイザーを装備したヘルメットが人気らしい)。とにかくギミック満載の最新ヘルメット、ということで理解していただければと思います。もちろん私はそんなものは(存在は知っていたけれど)使ったことは無い。購入すれば人生初のシステムヘルメットということになり、それだけでテンション爆上がりであります。

さて、そろそろ読者の皆様はお気づきかと思いますが、そもそも今回はお店のメルマガでヘルメット「SHUMA(シューマ)」が割引になるクーポンが届いたから来たのですが、私は店頭で「RYUKI(リューキ)」を選んでいるのであります。この時点で、当初の作戦が崩れているというか端的に言えば「敗北」しているのであります。ずばり、ウキウキで持参したクーポンは適用されません。しかもリューキの方が高価であります。何よりもリューキの「アラート」はことし(2022年)7月25日にメーカーから発表され、8月上旬に販売開始となった最新バージョンなのであります。これほどのモノを買ってしまっていいのか?


OGK Kabuto リューキ アラート(公式)
https://www.ogkkabuto.co.jp/about/topics/2022/07/ryuki-alert.html


しかし私の決意はすでに元環境大臣になりつつあった。

「今のままではいけないと思います。だからこそ、日本は今のままではいけないと思っている。」

「リモートワークのおかげでリモートで公務ができたのはリモートワークのおかげです。」

「楽しく、クールにそしてセクシーでなければならない。ヘルメット購入のような大きな問題は楽しくかっこよくセクシーであるべきだ。」

ということで結論としては「おぼろげながらヘルメットを購入」してしまいました。

これは言わば次のオートバイを買うという「決意表明」であります。これが今日のモモンガ通信の結論といっていい。ホンダ・グロムを買った暁にはこの新しい安全ヘルメットをかぶって颯爽と三浦半島を目指して走り出そうという、壮大な人生プランの第一歩なのです。だから念願のオートバイ入手までは大事に保管しておいて、この箱を日夜眺め、臥薪嘗胆、石にかじりついてでも資金を貯めて、オートバイを入手しようと固く決意するものであります。

ただ、そのために高価なヘルメットをいわば「衝動買い」した件については、例の元環境大臣の言葉を借りて次のように記して今日のモモ通を終わりにしたい。


「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない、というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている。」


もう何を言ってるのかサッパリわからないですね。このような発言の数々を残した元環境大臣は、やっぱり根本的にアウトなのではないでしょうか。救いがたい政治家は掃いて捨てるほどいますが、「しゅーぎーんぎーん」(神奈川11区:横須賀市&三浦市)の彼もなかなかの逸材であります。



購入したリューキ

何はともあれ最新鋭のヘルメットを入手しました




非常に満足しております。この超絶にかっこいい多機能ヘルメットをかぶって走りに行く日が待ち遠しいであります。散財するのもこれが最後だ。これからは爪に火を点すレベルで倹約生活にいそしみ、一日も早く念願のオートバイを買えるようにがんばるぞい。あ、ちなみにこの「アラート」っていう柄は相当な品薄らしいですから欲しい人はマジで早めに確保したほうがいいですよ。不人気ですぐに廃止されそうなグラフィックだし。

ありがとう2りんかん。私は強く生きていきます。










#43
2022年8月15日(月)
「お盆休みはバイク屋さんも休み、ということでアレコレ思う」


今年の夏休みはイヤなタイミングで台風が来たりして少々残念な印象でありました。13日土曜日の晩はちょうど関東地方に台風が接近して怖さがハンパなかったです。オオカミのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて「怖いよー怖いよー」と肩に力を入れておりました。翌朝、雨がやんでいて正直ほっとしましたねえ。

さて、お盆休みの時期はバイク屋さんも休みに入ってしまうので私も余計な動きはしないのであります。こんなことを考えるのもイヤな話ですがオートバイに乗って旅先で虎舞竜、じゃなくてトラブルに遭ったら目も当てられません。エンジンがかからなくなった!とか想像するのもおそろしい。仮にロードサービスを利用しても「とりあえず近くのお店(夏季休業中)に運んで終了」みたいな感じで事実上旅はそこで終わりですよね。「何でもないようなことが幸せだったと思う」と歌いながらツーリングを中断し、電車に乗っていったん帰宅するしかなさそうだ。

そう考えると、お盆休みもなく営業して全国ネットで独自のロードサービスを展開する「レッドバロン」というオートバイ販売会社はある意味すごいと思う。日本全国を旅しまくる若者とか、大企業勤めの転勤族で辞令ひとつで全国異動を強いられる人には案外いい店なのかもしれないなと思う。

うちの近所(五反田)にもレッドバロンの店舗があって、免許取りたての時に訪ねてみたことがあったけど、残念ながら数年前に閉店してしまった。まあどちらかというと大きいオートバイをメインに商売をやっている感じで、私が乗りたいような小さいサイズ、原付なんかはヤル気ゼロという印象でした。中古車の希望を言うと店舗に実車が無くても他店の在庫を調べてくれるのは大変ありがたいんだけど、プリントアウトした写真2枚だけを見せられて、買うかどうかこれで判断しておくれと言われて「そんな無茶な!」と思った。実車が見たいので在庫している店を教えてクレ、といっても教えてくれないし、買うか買わないかを判断するために「ひとまず取り寄せる」というのも不可。いくら私が素人とはいえ、実車を見て目の前でエンジン始動ぐらいはやってもらわないと中古車なんて買えませんて。

そんなアナタにお勧めなのはヒョースンの新車です!いま女性に大人気!在庫有ります!!とか言われて「は?そんなメーカー知らんがな」と答えて店を出たのもなつかしい思い出であります。あとで調べたら朝鮮のバイクだった。誰が買うかよ。何の罰ゲームよ。

実際の所、オートバイ選びで一番重要なのは「お店選び」と言っても過言ではありません。安心してお買い物ができるお店を探すのはけっこう大変であります。

そもそも、はじめてのバイク屋さんというのはなかなかに入るのに勇気が要るのであります。ネットの中古車検索サイトで気になる良さげなオートバイを見つけて、ちょっと様子だけ見に行くかとノーアポで特攻したら、店内に並んだオートバイがどれもこれも派手に改造されていて「族か?族の店なのか?」と場違いな自分の立ち位置にシドロモドロになっているうちに奥からネット写真とは別物のようなポンコツを出してきて「こちらが掲載のバイクです」とか言うのだから、いたたまれなくなって逃げ帰ったりとか、よくある話であります。

私は次に買いたいオートバイは「ホンダ・グロム」の新車ということで、買うお店も既に決めているのであります。これまでヤマハ車ひとすじに生きてきた「過激派ヤマハ党」だった私はホンダのお店のアテがないので正直途方に暮れていたところ、しばらく前に親切に声をかけてくださったライダーさんの馴染みのお店が「私の母方の実家のすぐ近所」であって、今住んでいる場所から事実上道いっぽんでピューと行けるほどにアクセスも良く(鉄道&バスもイケます)、ホームグラウンドとは言わないまでも私が不安なく行動できる範囲内でありました。「心理的に近い」ということで非常にありがたく、そちらのお店でグロムの受注を再開したらアポをとって予約金を握りしめてアリクイダッシュで行こうと思っています。



京浜東北線

電車とバスを乗り継いでショップへGO!ですのよ




グロムを予約したあとは「納期未定の順番待ち」みたいになるでしょうが、それはもう覚悟の上です。重要なのは確保することです。オートバイ本体を入手さえできれば個人的には受け取る順番なんぞ最後でもかまわない。

人よりも早く入手しないと気が済まないみたいな競争心は無いし、必要以上に購入を急ぐ深い理由もないけれども、年々厳しくなる「排ガス規制」を考慮すると自分が本当に欲しい内燃機関のオートバイを新車で買えるのはそろそろ最後のタイミングに近いだろうと思っているのであります。逆に、購入を先延ばしにしていると突然「販売終了」のアナウンスがされて買い逃すようなポカをやらかす可能性が高い。そうなったら本当に私は生きる希望が無くなってしまいます。この歳になってグレるのは情けないのひと言に尽きますが、マジでグレてしまいそうです。「大人はわかってくれない」「社会が悪い」などとほざく永遠の34歳がグレる姿はさぞかし見苦しいであろう。

なおグロムの保管場所に関しては「ウチの中」を想定しており、玄関周りのレイアウトをちょっといじってスペースを確保し、室内保管しようと考えています。ウチはワンルームなので「玄関からキッチンに至る空間に車体を置く」感じでしょうか。以前はTDR80やYZF-R15を置くために家から離れた場所に駐車場を借りていましたが、とにかく盗難を防ぐためにカバーをしたりカギをいくつもかけたりとアレコレが大変でしたから、グロムは自室に置きたいと思っています。朝起きたら部屋に大好きなオートバイが置いてあるなんて想像しただけでも最高の生活じゃん。これだけは絶対に実現したいと思うよ。

そんなわけで玄関に置いてある自転車を処分しようという気持ちになっております。古い折りたたみ自転車を置いているのですが、将来グロムを出し入れするとなるとあからさまに邪魔ですからね。

私にとっては宝物の自転車で、若い頃に稼ぎのほとんどを自転車趣味に投入して結局手元に残っているのはコレ一台であります。古くからのマニアであれば欲しい人がいてもおかしくはないだろう、と思っていましたがネットオークションの落札相場をしばらく観察した限り、たいした値段はつかないようです。仮にオークションに出品するならちゃんと細部も含めての写真を撮り、それなりの説明文を書かなければいけませんのでかなり面倒です。あとは発送作業など考えただけでも憂鬱なのでできれば近くの警察署前まで取りに来られる人がのぞましい。段取りがいちいち億劫だ。出品するのはもうちょっと涼しくなってからでヨイかなと思う。



京浜東北線

ブリヂストン ワンタッチピクニカ




自転車を手放せば防犯登録(10年ごとに更新)もやめられるし、それよりも威力絶大なのは義務化された自転車保険を解約できることです。私が加入している自転車保険は年額1,670円ですからこれを払わずに済めば嬉しいではないか。乗らない自転車をただ保管しているだけなんてメリットがひとつもないですから、とっとと手放すに限りますね。

あとはツイデに自転車関係のパーツとか(少しだけ手元に残ってる)をネットオークションでチマチマと処分しますか。ランドナー用の輪行袋とか、サドルバッグとか、未使用品がいくつかあるのよね。とはいえランドナーを現役バリバリで乗ってた世代の人は冗談抜きにみんな鬼籍に入っているだろうから、欲しがる人はいないだろうなァ。

なんて部屋のガラクタをあさっていたら自転車のヘルメットが出てきましたよ。前回のモモ通でオートバイ用のヘルメットを買った話をしましたが、それと同じメーカー、OGK Kabutoですよ。



自転車用ヘルメット

オージーケーカブトの自転車ヘルメット




まあ自転車関連のアレコレを処分して、わずかでも現金が入ってくればそれをオートバイ購入資金に充てられるよね。涼しくなったらオークション出品をがんばろうと思いました。人間、面倒くさがってはいけないよね。

ここで話題は変わります。ガラリと変わります。夏休みだから、という訳でもないかど実はトークのネタもしっかり定まってはいないのである。ダラダラと最近のあれこれを書き綴るのであります。

オートバイは新車を買うと決めたからそれはそれで話は終わりなのですが、私はよっぽど往生際が悪いのか、あきらめていないのか、車(4輪)の中古車検索サイトなどを眺めて時間をツブしていたりするのであります。

そもそも車は置き場所が無いから無理!なのですが、何しろ過去の遺産のような車、それもスポーティなグレードのモデルの値上がりがけっこうすさまじいので、つまらないテレビ番組を見ているよりもよっぽどエキサイティングなのであります。



中古シビック

3代目の通称・ワンダーシビック




カーセンサーのサイトを見てばかりいると、その履歴を分析されているようで私のブラウザに表示されるターゲティング広告は最近は中古車ばかりになってしまった。上記の画像はその一部を切り抜いたものですが、ホンダのシビック(3代目:1983年〜1987年)の「実走6万キロ 修理歴なし 1.5L」が驚くなかれ、338万円だというのである。スポーティモデルである排気量1.6リッターSiじゃないのである。わが目を疑う、とはこういうのを言うのだろうかと思う。ちょっと異常な値付けではなかろうか。平凡なグレードのシビックですらこんな有様ですから、それこそ本格的なスポーツカー価格の超絶な爆発っぷりはおそろしいものがあります。オートバイの中古価格もアホみたいな暴騰で呆れるばかりですが、4輪の世界もまた別の次元ですごいことになっていました。

私はそんな世界は興味本位で覗くけど、正直言って本気で見ているわけではありません。ご存知のように私は小さい乗り物しか興味がないという変人であります。自分が乗るなら絶対に軽自動車がいい!ということで、魅力的な中古の軽自動車はないかとハンターの目で検索しまくるのです。むしろ、そちらの行動がメインです。マツダの古いRX-7が500万円ですと言われても「はぁそうですか」という程度の反応しか出ませんが、例えば下のようなものを見つけるとそれはもう狂おしいほどに身をよじらせて感激します。



中古ミニカ

私のストライクゾーンど真ん中にきた三菱ミニカ




うわっマジかよ三菱ミニカ(7代目)の後期型1998年式、しかも4速マニュアルの3ドア型バン「LYRA(ライラ)」じゃないですか!!色がダークブルーメタリックで純正の鉄チン仕様で車検が1年近く残ってるやん!!この頃のミニカは車体がめちゃくちゃ軽いうえにNAエンジンがマジ絶品なのでマニュアル車のたのしさは最上級、今でも走る個体が入手できるなんて奇跡的なお宝です。しかも超絶に貴重な後期型ときた。大好きなデザインであります。フロントグリルの存在感と丸目ライトのバランス、そしてかわいいリアのデザインがたまらない。

走行距離が10.1万kmということで足まわりを中心にそれなりにヤレている可能性は高いものの、販売時のみクラッチ交換(クラッチディスクとカバー、ベアリング等一式)をプラス9万円でやってくれるという。そうするってーと支払総額32.8万円。やばいよ、中古の旧型グロムと同じぐらいの値段じゃないか。

昨今の肥大化・重量化した豪華装備の軽自動車を「ちょっと違うんだよなぁ」と冷めた目で見ている私には、この頃のミニカ(マニュアル車)は本来あるべき軽自動車の理想のように感じる。私に言わせれば軽自動車はこういうのでいいんだよ。

4速マニュアルの貨物車だよ!豪華装備はゼロだよ!!でもエアコンもパワステも付いてるから何も要らないよ。写真で見る限りヘッドライトも黄ばむことなくクリア感をたもっており、外見に関しては特にケチをつけるところがない。個人的には3ドアのハッチバックが狂おしいほどに好きなので見れば見るほどそそられる。給油口のフタも鍵を差し込んで開けるタイプというのがたまらない。あとはメカ的な部分の話で調子の良し悪しは試乗してみないと結論は出せないであろう。ワインディングのつづく山坂道を上り&下りで走らせてみたいものであります。

荷室に50ccのホンダ・モンキーは入るであろうか。後席をたたんで荷室を最大にして、モンキーのハンドルをクルクルしてナナメに突っ込んでサラリと入ったなら「夢の6輪生活」が実現してしまうではないか。旅先でモンキーをおろして農道を時速30kmでゆったりツーリング!夢のようではないか。さすがに軽のボンネットバンで原付を運ぶのは無理でしょうかね。

それにつけてもこのミニカはめったにない貴重な出物だよなあ。いいなあ乗りたいなあ。ダークブルーメタリックのボディには黄色の軽自動車ナンバープレートがさぞかし似合うであろう。スズキのセルボ・モードやスバルのヴィヴィオに乗ってドヤっている人たち(←もはや絶滅しているかナ)の前に颯爽と乗りつけてキラリと輝く三菱のエンブレムをみせつけたい気分であります。

まあ冷静になれば私が車を買って維持するなんていうのは夢の夢であります。今は自動車税や重量税については「古い車は割増」というひどい悪行がまかり通っていて、お気に入りの車を大事に大事に乗っている人がイジメられているというトンデモ社会になっちゃったから、ウザいことこの上ない。環境保護キチガイは声がデカいから嫌になるよね。欧州、特にドイツあたりの環境保護ファシストなんて「こんどはユーロ5排ガス規制だ!」とかいって息巻いてオートバイの規制をさらに強化しようとしているけど、その内容を見ると


CO(一酸化炭素)の排出量は1キロメートル当たり1.14グラム→1グラム

NOx(窒素酸化物)の排出量は1キロメートル当たり0.07〜0.09グラム→0.06グラム


とかいって、それって私が暮らしてる品川区の大気より普通に綺麗じゃね?っていうかオートバイは空気清浄機になるんですか?みたいな数値を挙げているのだから呆れてエゾモモンガが樹から落ちるレベルです。環境保護!環境保護!と叫びながら偏ったお勉強しすぎてかえって馬鹿になってしまった哀れな例としか思えないのよね。私が言うのもなんですが、勉強っていうのは自分の思う通り好き勝手にやってもダメで、きちんと手引きしてくれる人がいないと結果的に無駄ですからね。

しかし悲しい事にキチガイは声がでかいので、そう遠くない将来「空冷エンジン」のオートバイは(サイズを問わず)買えなくなると思います。だから今は、三菱ミニカのことは忘れてひたすらオートバイ貯金に励もうと思います。

私は「悪法でも法は法」という理念のもと、遵法精神で生きてきましたが、将来もそのような「善き人間」でありつづける自信がなくなってきました。万が一、これは仮の話でありますが、もしも環境保護キチガイがさらに勢力拡大して「内燃機関を非合法化」するような行為に及ぶならば、私は所有するオートバイとともに地下に潜ってガソリンや軽油を取り扱う秘密組織をつくり、命尽きるまで夜な夜なオートバイで走り回っては必要な人に燃料を補給する義賊になるかもしれません。私の目の黒いうちは内燃機関は無くさせないZE。

あるいはエレキバイクを改造して、かつての「京浜急行の歌う電車」みたいな「シーメンス社製VVVFインバーター」の音を装備して、発進・停止のたびに「ファ〜ソラシドレミファ〜!!」と電車ばりの爆音をひびかせてエレキ信者に眠れぬ夜をプレゼントしてやるからな。環境保護キチガイどもは覚悟しとけ。










#44
2022年8月20日(土)
「Amazonは大陸製の粗悪品を売る詐欺業者の巣窟!ということで、承知の上でクソ商品に特攻する話」


今日は腕時計の話です。

よく「ロレックスはいざという時は売ればカネになる」などと知ったかぶりをブチかます輩がいますが騙されてはいけないよ。私もヤングで金回りの良い時に血迷ってロレックスを手に入れたことがありましたが、アホみたいに高価な値段で買ったものの定期的なオーバーホール代が莫迦にならない上にいざ換金しようと買い取りを依頼すると

「レディースのモデルはメンズと比較するとどうしても全体的に査定が(以下略)」という枕詞にはじまり
「正直こちらのモデルは人気があまり(以下略)」みたいな話になり
「バンドのここのスレ、ここの小傷が」とあれこれケチがつき


購入時の謳い文句とはずいぶん話が違うじゃないのよ的ヤケクソ価格


で買い叩かれる、という悪夢のような現実を目の当たりにしたのでありました。何が「ロレックスは資産になる」だよ。私に言わせれば腕時計なんていうのは実用の道具であって毎日使うことに意義があり、常用したせいで付いたスレだの小傷だのにケチをつけられるのは馬鹿馬鹿しいと思いましたね。

そんなこともあって私は舶来の高級時計の類はまったく興味を失い、正気を取り戻して「セイコー」「シチズン」「オリエント」が最高です派に戻ったのでした。普通にセイコーが1番。セイコーを使うということは世界一の時計を使うことだと思う。まあ私はへそ曲がりでどんな世界でも「ナンバー1」には反発する天邪鬼なのでシチズンを応援していました。ドレスウォッチはエクシード、趣味時計はプロマスターで決まりですよ。マニア心をくすぐる機械式に関してはオリエントが最高。私の中ではロレックスよりオリエントが断然上という扱いです。

ってなわけで私は「シチズンのプロマスターを5本も6本もコレクションしてニヨニヨしているあやしい女」になっちゃったりしておりました。

やがて歳月は流れて私は人生のオフロードをころげおちてスリリングなレベルまで生活水準が落ちて現在に至っております。かつては「セイコー」「シチズン」「オリエント」が私の中の3大時計メーカーでありましたが、今はそんな高級時計も買えなくなってしまいまして、

「カシオ」「クレファー」「サン・フレイム」

が私の中の新・3大時計メーカーの地位を占めるに至っているのであります。

カシオはもう皆様もよくご存じですよね。私も「G-SHOCK」や「Baby-G」を集めておりました。止まらない、壊れない、狂わないという意味でカシオ腕時計の高性能っぷりは文句なしに世界一でありまして、正直「もう全部カシオでいいんじゃないの?」という気分になりましたよ実際。

もう10年ぐらい前だと思うけど、ある時モモンガ母と駅で待ち合わせて食事会&買い物をしたのですよ。その時にモモンガ母がカシオの腕時計「ペラ(PELA)」の初代モデルFS-10(1985年)をフツーに腕につけてきたので腰を抜かすほど驚いたのです。ずいぶんマニアックな時計をしてきたね、といいつつ事情をきいてみた。なんでも、ふだん使ってる時計が電池が切れたらしく止まってしまい、仕方がないので昔つかってたカシオの時計をひっぱり出したらまだ動いてるから今日はコレでいいやと思って着けてきた、などと言うのである。白い樹脂パーツが経年劣化で変色しているものの、液晶はクッキリと表示を保っており、かなり感動的であります。

「時間が5分すすんでるけどセットの仕方が分からなくて、そのままにしてる」とモモンガ母はサラリと言ったが、いやいやソレもう25年以上たってるのに5分しか狂ってないのかよ!!っていうか止まってないのかよ!!と私はおそるべきカシオの性能にひれ伏したのだった。

余談ですが私自身はけっこうなマニア魂の持ち主というか妙なところでこだわりがあってモノをコレクションする悪癖がありますが、モモンガ母を観察していると時々おどろくような古い道具を使ってたりしますから、そういう血筋を引いたんじゃないのかなと思ったりする。

さて、その「25年ぶりのカシオのペラ事件」があってから私はカシオの熱狂的なファンになり、せっせと集めていたG-SHOCKやBaby-Gは売り払って俗に「チプカシ」(チープ・カシオの略称)と呼ばれるスタンダードなグレードの時計を買って使うようになったのであります。G-SHOCKやBaby-Gは防水性能を維持するためには電池交換するたびにメーカー送りになるためけっこう維持費がかかるのであります。なまじいソーラー電池式だったりすると二次電池の交換なども必要になるので、とっかえひっかえメーカーに送ってパーツ代&工賃を払っているとけっこうなお金が必要になります。複数のG-SHOCKを良好なコンディションで維持するのは思ったより大変なのだ。

その点チプカシはもともとの値段が安いし、気軽に自分で電池交換できる商品なので貧乏人の懐にやさしいのであります。

チプカシは一時期、空前の大ブームを迎えました。ニュース映像で国際テロ組織「アルカーイダ」の初代司令官、ウサーマ・ビン・ラディンが愛用している腕時計ということでF91というデジタル液晶モデルが一躍脚光をあび、瞬く間に幅広い層に知れ渡ったのであります。

ちょっと話はそれちゃうけどその昔フォークギターのキャッチコピーで「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」というのがあって、私もラジオのCMで完全に「ギターはモーリス」って刷り込まれました。そして当時モモンガ兄から借りてそのまま私物化したモーリスのギターは宝物として今も私の部屋の片隅に置いてあります。

そのギターのCMではありませんが、要するに「カシオのF91持てば君も立派なテロリスト(以下略)」みたいなノリで巨大な旋風が腕時計マニアの間に沸き起こったのでした。何しろ値段が千円しない腕時計で、テロリスト集団が時限爆弾の起爆装置に活用するなどしたためアメリカ合衆国内でこの時計を持っていると当局にマークされる!などという、嘘だか本当だかわからないネタまで投下され、それはそれは飛ぶように売れてF91が入手困難な時期もあったのよ。

ところが。

私がちょっと目を離している間になんと!チプカシはラインナップはそのままに型番が変更されると同時に大幅な値上げが行われました。上記のF91も、もはや千円では買えません。いやはや、昨今はいろいろなものが値上げして庶民の生活は追いやられるばかりですが、まさかチプカシが値上げしていたとは。

ということで私にとってはカシオすら「上等品」となってしまい、おいそれと手の届かない高額商品となったのであります。そこで私はヨドバシカメラでブリスターパックに入って千円前後で吊るし売りされている「クレファー」のTELVA(テルバ)や「サン・フレイム」のCYBEAT(サイビート)などという腕時計を愛用するようになりました。



サン・フレイムのサイビート

現在は白とピンクのCYBEAT RSM02-PIを愛用中




はたから見たらG-SHOCKのデザインを真似した安物、という扱いかもしれないけど使ってみたらすごく優秀だった。精度もいいし液晶画面は見やすいし、かえってG-SHOCKよりも気に入ったデザインすらあったりする。しかも値段が安い。私の使ってるRSM02-PIはヨドバシカメラで1,520円であります(2022年8月20日現在)。チプカシが大幅値上げした今、「クレファー」と「サン・フレイム」の2社こそが私の時計のスタンダードに昇格したのであります。

そんな私が以前「今日のひとこと」コーナーで100円ショップで怪しいデジタル腕時計を買った話を書いたのですが、覚えておられる方はいらっしゃいますでしょうか?Wattsという店で購入した「TIME CLUE QUARTZ」という製品です。これが実にひどいシロモノで、3日で2分進むという俗称「日差クオーツ」であります。1日2回時刻合わせしないと使い物にならない精度で、とても常用できるものではありません。SHOCK RESISTと書かれているけれども「むしろお前は少しショックを与えられた方がいいだろう」と言いたくなるレベルだし、もちろん非防水。これが腕時計の「どん底」っていう世界なのかな、としみじみ思いましたね。でもまあ私個人としては「こういうのはネタ的においしい」と思ってしまったのも事実で、いつの日かモモ通で改めて取り上げる日が来るかもしれません。とにかく「こんなひどい腕時計が世の中にあっていいのか状態」ですので私は大いにビビったのですよ。

その後友人から「DAISOに行くと300円のデジタル時計とか500円のアナログ時計とかもあるよ」と魅力的な情報をもらったので、いずれは手を出してみたいなと思ってはいるのだが、100円の「TIME CLUE QUARTZ」のあまりのヒドさを思うとDAISOに過剰な期待は禁物だろうなと身構えてしまう自分がいるのも事実。見てもいないのにケチをつけるのは行き過ぎかもしれないが、どうせロクなものではあるまい。大陸クオリティでしょ。

ひるがえって、違った方面に目を転じると、たとえばロレックスの偽物がありますね。昔から支那人の偽物づくりにかける情熱は我々の理解を越えているものがありますが、昔の偽物はそれはそれはヒドかったけれども、今はかなり精巧なつくりで本物に寄せてきているらしい。詳しい人がしっかり見ないと真贋が分からないレベルのものもあって、そうとは知らずに素人が掴まされてオーバーホールに出そうとしたら「これ偽物ですよ」と言われてガビーン、みたいなケースもあるのだ。

またしても話はそれますがオートバイ用のプロテクター入りのウェアなんかも大陸製の偽物が国内に入ってきているとか。かくいう私もネットオークションでカメラバッグの偽物をつかまされたことがあります。本当に精巧にコピーしていて、知らずに使ってしまう人が出てもおかしくないレベルでありました。

さて、「マーケットプレイス」と称してインチキ業者が大量に巣くって粗悪品を平気で売りつける通販サイトといえば皆様ご存知のAmazonであります。あらかじめ「このメーカーの、この型番の製品を買う」と決め打ちして検索すればちゃんとヒットするとはいえ、同じジャンルの製品と称して聞いたことも無いようなメーカーの謎商品を平然と勧めてくるのがAmazonのやばい所であります。間違っても「安くていいものは無いかな?」などとスケベ心を出して商品検索などしてはいけない。ジャンルを指定して良さげなものを選ぼう、などと甘い気持ちで画面を開けば、Amazonがすすめてくるのは得体の知れない大陸製品ばかりなのだ。商品レビューもサクラばかりでまったくアテにならない。だから私はAmazonが嫌いである。ヨドバシ.comで探して、見つからないものを他の通販サイトを順に巡って、それでも見つからなかったら最後の最後にAmazonを覗くという感じであります。

ふと思った。100円の「TIME CLUE QUARTZ」は実にひどい時計だったけど、店頭に並べて対面販売しているだけまだマシであって、本当のどん底製品、クソ製品はAmazonにあるんじゃないだろうか?

このところ、いささか退屈な日々を送っていた私は寂しさのつれづれにAmazonで「どん底腕時計」を探してみることにした。結論としては、出るわ出るわ。うようよと虫のようにわいてくる怪しい腕時計の数々。



4円の腕時計

なんなのよ4円の腕時計って。送料は599円。




腕時計の本体が4円とかフザけているのか?納期は2〜3週間先だから間違いなく海外(支那)発送だろう。送料は599円。まあぼったくり送料とは言い切れない、微妙な金額であります。送料で儲けるって感じでもなさそうだし、ナンなのだこの業者は?リサーチを続ける。



G-SHOCKの真似っぽい時計が166円

来たなG-SHOCK風味!166円。送料599円。




でました!G-SHOCKっぽいデザインの間違いなく地雷なやつ。写真とは似ても似つかぬオモチャっぽい時計が届く様子がアリアリと想像できます。本物はこんなにかっこよくないに決まっている。でも買うなら4円のタイプよりこっちかな。カラーバリエーションは青、黒、赤。黄色か緑があったらこれにするんだけどな。本体166円プラス送料599円で765円か。あと200円ちょい足して予算を980円ぐらいにすればクレファーのまともなデジタル腕時計を買えると思うと高いと感じる。うむ。



別の店舗で送料込782円の腕時計

お!別の業者が送料込782円の時計を出してるぞ!




別の店の出品で送料込782円のものを発見。さっきの青いのと液晶画面は全く一緒だが、筐体のデザインがちょっと違う。盤面はデカいのに肝心の時刻表示が小さくて見るからにクソであります。色はグリーンが選べるようだ。ちょうど私は緑の腕時計が欲しいと思っていたところなのよ。なんか8パーセントオフになるし、わずかながらポイントも付くからこっちの方がフトコロ的ダメージは少ないな。こんな怪しい時計、買う人はまず居ないだろうと思うとなんだかウキウキしてきた。真の意味での「大陸製どん底クソ時計」を入手するなら、これをポチればよいであろう。

というわけで、私は一回外食した気分でこの地雷風味満点な腕時計をポチったのであります。もう、頭の中は「ネタ的においしい」という思いしか浮かんできません。

果たしてどんなゴミが届くのでありましょうか。いや、相手は支那人だから届かないかもしれない(笑)。まあ「マーケットプレイス保証」なんて制度もあるみたいだから、Amazonとバトルして返金してもらうネタにつなげられるかもしれない。

かくして「駄目だと承知のうえでAmazonのクソ商品に特攻」してみました。腕時計が届くのは2〜3週間先になりそうですから、気長に待とうと思います。そして届いた暁には、100円ショップの腕時計とあわせてモモ通で取り上げてみたいと思います。人生の楽しみがひとつ増えたYO。










#45
2022年8月22日(月)
「日本の自動二輪免許は区分が多すぎるので改正してシンプルにしてはどうか」


私はオートバイをこよなく愛するエゾモモンガですが、つねづね「日本のオートバイ免許制度はもっとシンプルにするべきではないのか?」と思ってきました。ちょっと現状の区分を見てみましょう。


一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(公式)
https://www.jmpsa.or.jp/genchalle/type.php

・原付
・普通二輪小型限定
・AT小型限定普通二輪
・普通二輪
・AT限定普通二輪
・大型二輪
・AT限定大型二輪


なんと7種類もあるのだ。内燃機関は排気量でクラスを分けるが、電動車は出力で区分が決まる。それっておかしいんじゃないの?だったら内燃機関も出力で分けるべきじゃないの?とか、いろいろ突っ込みたくなるのだけれど莫迦な政治家&勉強し過ぎて却って常識的判断力を失っている官僚が決めちゃったのだから仕方がない。

おおむね、各クラスにAT限定(オートマチック車のみ運転可)というのが設定されている訳だけれども、最小クラスの原付ではその区分がない、というのも意味がわからない。私が高校の頃は、筆記だけで通る原付免許をサラリと取得して、マニュアル・トランスミッションの運転方法は先輩に教わったりしたのである。そしてホンダNSR50とかヤマハDT50とかスズキRG50ガンマとかの「かっとび2スト原付」に乗って青春を謳歌したのであった。

私自身、普通自動二輪免許を取得しようと教習所に通い始めて、リアブレーキをパカパカ踏んでコーナー手前でシフトダウンしてたら教官に「お前じつは乗ってただろ」と肘鉄をくらいながら突っ込まれて笑ってごまかしたら「ここではシフトダウンはしなくていい」と怒られたものであります。

シミュレーターを使った教習の時は「スピードを出したままコーナーに突っ込むとどれだけ危険か」を体感するというメニューがあります。教官としては「ね、曲がり切れなくて危険でしょ」というオチを伝えたいのであります。しかし私はフル加速から若干スロットルをゆるめつつコーナーに侵入し「うりゃぁ!」と叫びつつハングオフ(サーキット走行でレーサーが使う、乗り手が重心を大きく変えて曲がるテクニック)をしながらスロットルを開けてゆきました。次の瞬間「そうじゃない!」と叫んだ教官から蹴りがとんできて走行シミュレーションは中断。「公道では絶対にやるんじゃないぞ」と厳しく叱られてシュンとなったエゾモモンガでありました。教習所、ほんと楽しかったなあ(しみじみ)。

話を免許制度に戻しましょう。

しばしば「日本のバイク免許区分はガラパゴスだから駄目」などと批判する人がいるようです。750ccや400ccといった排気量は海外では存在しないので区分する境目を見直したほうがいい、という趣旨の意見です。しかし海外に目を転じると免許制度はどの国もそれぞれマチマチであって、一長一短あるように思います。正直、どれが正解というのは無い。

たとえばヨーロッパ。EU圏の統一ルールの免許制度を見ると、却って日本よりも複雑だと感じます。排気量ではなく出力で決めるというのが骨子でありまして、EU基準だと「A2免許でハーレーダビッドソン・スポーツスター883(排気量883cc)は乗れるけどホンダCB400SUPER FOUR(排気量400cc)は乗れない」などと言われるとかなりトンチンカンでむしろ日本の免許制度のほうが正常に思えてきます。


・AM 50ccまで、最高速度が45Km/h以下 ※取得できるのは16歳以上
・A1 125ccまで、最高出力が15馬力以下 ※取得できるのは16歳以上
・A2 排気量制限なし、最高出力が47.6馬力以下 ※取得できるのは18歳以上
・A 排気量、最高出力共に制限なし ※取得できるのは20歳以上+A2免許取得2年以上


余談ですがAM免許は50ccということで、日本の原付免許は(少なくとも排気量に関しては)決してガラパゴスではない、ということがわかる。ホンダ・タクトやスーパーカブ50も欧州に持っていけばAM免許保持者に売れまくる、という可能性は否定できないぞ。


これがアメリカ合衆国に行くと事情は一変する。州ごとに違ったりして一概には言えないのだが、おおむね


・M2 150ccまで
・M1 排気量制限なし


という2段階になっており、きわめてシンプルであります。日常生活や仕事の道具として使う人はM2免許でコト足りるであろうし、オートバイが趣味の人は問答無用でM1免許を取得するでありましょう。落としどころ、というか、理想的な制度を新たに導入するならこれぐらいの区分が丁度いいように個人的には思う次第です。


いまや世界的に巨大なオートバイ販売市場となっているインドやASEAN諸国は国ごとにいろいろのようですが、タイ王国にいたっては


・自動二輪免許


という、たったひとつの区分で全てを網羅しておりコレさえ取得すれば全てのオートバイに乗れてしまうというのだから凄まじい。シンプルなのはいいことだ。運輸当局も行政担当も警察機構も余計な手間が減って楽だろうなと思います。

今後は電動化がすすむでしょうし、あるいは内燃機関も従来とは異なる燃料をつかって新たな動力源が生まれて来る可能性もある。そういう「未来の可能性」を考えると、現状のテクノロジーだけを前提にして複雑な区分を決めてしまうのはあとで面倒が増えそうな気がする。

将来は教習車が電動オートバイになっているかもしれないのだ。あえてAT限定免許を分けて用意する意味がなくなるんじゃないかと思う。

日本では小柄で華奢な女の子がオートバイに乗りたいと決意を固め自動車教習所に行ったものの、入校時のテストで400ccの引き起こしができず普通自動二輪免許取得を断念した、なんていう話をきくことがあるけれども、そもそも教習車のCB400がよりによってクソ重たいオートバイの代表みたいなところがあり、仮にこれが250cc単気筒のオートバイなどであれば重さはだいぶ軽くなり、引き起こしもイケるんじゃないかと思うのです。ヘヴィ級のCB400の引き起こしができないばかりに250ccや150ccのオートバイに乗る可能性を摘まれるというのはあまりにも可愛そうな気がする。

だいたい、車の免許を御覧なさいな。教習車はカローラアクシオなのに、ひとたび「普通自動車免許」を取得してしまえば軽自動車からランドクルーザー、アルファード、果てはポルシェ・カイエンやフェラーリ296GTBまで運転できちゃうのであります。言ってみればボディサイズも排気量も出力も選び放題。みんな自分の運転技術と経済力を自覚しつつ車を選んでいるのだから、これはこれで何の問題も無いのであります。



ヤマハRZ250R

免許制度はシンプルにしましょうよ




ということでそろそろ結論に入りたいと思いますが、私はオートバイ免許制度は「タイ王国方式でいいんじゃなかろうか」と思いますね。教習車は250ccで良い。教習所でしっかりと二輪の運転法を教わってサラリと免許がとれれば終わり。あとは本人の自覚と努力と鍛錬で、自由にオートバイを選べばよい。オツムの足りない向こう見ずな若造や体力の衰えを自覚しないジジババが身の丈に合わないハイパワー大型車を買い、自分の腕を過信して事故を起こしたりするかもしれないけど、それも含めてオートバイ人生なのであります。マトモな人間は放っておいてもオノレの運転技量と体力、そして財力に見合ったオートバイを自然と選ぶものであります。

ついでに言うと車の免許を取るとオマケで原付に乗れるっていうのは廃止しよう。二輪と四輪はまったく異なる乗り物なのに、オマケで乗れるのは頭がおかしい。オートバイに乗りたい人、乗る必要がある人は黙って二輪免許を取れ!というスタンスを貫けばいいと思う。

あとは自転車にも免許制度を導入するべきですな。昨今の、エレキ自転車の無法っぷりは目に余る。前後に子供をのっけて装備重量130kgみたいなのが歩道を爆走してくるんだからたまったものじゃないわ。一刻も早く自転車は免許制にしてクレと強く思います。

ハイ、今日のまとめ。私の提案は下記の通り。

・オートバイ免許は現行の7区分を「自動二輪免許」に一本化する
・普通自動車免許のオマケで原付に乗れる制度は廃止
・自転車の運転免許制導入


これでオートバイメーカーは無理をして「国内専用モデル」を出さなくて済みますから、海外で売れてる車種をそのまま日本市場にもってきて販売すればよい。よけいな開発リソースを日本市場に割く必要がなくなり都合がヨイであろう。

うむ。自分で言うのもナンだけどたまには建設的な意見も浮かぶのだからナカナカ偉いじゃないの、ワタシ。










#46
2022年8月26日(金)
「エンジン付自転車、モペッド(Moped)の話」


先日、8月21日付の「今日のひとこと」でちょっとだけ触れたモペッドのネタを掘り下げて語ろうと思います。

区の保健センターに諸々の手続きをしようと出かけた先でTOMOS(トモス)っていうモペッド(Moped:Motor+Pedals=エンジン付自転車)に乗っている人を久々に見ました。「モペット」という表記もよく見られますが同じものです。日本国内では排気量50ccの原付自転車という扱いですから乗り手はヘルメットをかぶっており、どんな方が操っていたのかまでは分かりませんでしたが、その水色の車体も2ストエンジンの音も懐かしくて私は大いに嬉しかったのであります。



モペッド

モペッドの代表、TOMOS(トモス)のクラシック




モペッドは自転車と同じように足漕ぎペダルがついてるエンジン式の二輪車で、ガソリンがなくなっても自転車みたいにシャカリキになれば自走できるという特徴があります。本場はヨーロッパ諸国で、私が自称「留学生」の身分でスペインはカスティーリャ地方の大学都市サラマンカで毎晩飲み歩いていた頃(EC統合前ですよ。笑)は街角でたくさんのモペッドを見かけたものであります。

1971年のフランス映画『もういちど愛して』ではアラン・ドロンが演じる神父がモペッドにまたがり、美しい背景や物悲しい音楽が鳴り響く中、前のめりの姿勢でペダルを漕ぎまくっているというかなり笑えるシーンが印象的であります。


Doucement les Basses『もういちど愛して』 (1971)





この映像を見ると、もともと自転車乗りだった私が小っちゃくて細いオートバイが好きな理由がなんとなくわかってくるような気もする。この、ミニマムサイズの気軽な乗り物っていう存在が心に響くんでしょうね。



モペッドに乗るアラン・ドロン

主演のアラン・ドロンがペダルを漕いで漕いで漕ぎまくるのだ!




TOMOSのモペッドが日本でも「オシャレでかわいい」とナウなヤングの間でブームになったのは20年ぐらい前でしょうか。今では信じられない話ですが原宿あたりで女の子が普通に乗っていたりしたのだ。TOMOSはガソリンを給油する際は2パーセントのオイルを混合しなくてはならず超絶に面倒くさいのだけれども、シャレオツなヤングばかりかギャルもそれぐらいの手間は余裕でこなしていたのであります。

最近はすっかり見なくなって存在すら忘れていたので、TOMOSを久しぶりに見てシビれるものがありましたね。今のEU圏は厳しい排ガス規制が敷かれているから、さすがに2ストエンジン搭載のモペッドは消滅したかな?帰宅後に詳細を調べようと海外サイトを巡回しましたがメーカーTOMOSのオフィシャルサイトも既に無く、どうやら滅亡した風味であります。日本では輸入総代理店の直営ショップが今も取り扱いをしているようですが正直言って補修パーツとか入手できるのですかね?心配になります。

なんかいろんなモデルがあったっぽいけど本場の欧州においても、すでに過去のものになっているようです。



トモス・ファンタ

トモス・ファンタ。先進的なフォルムで良いと思うのですがどうでしょう?







トモス・パッカー

トモス・パッカー。黄色で小径ホイール車だなんて最高にイカしてるじゃん!




なお現在欧州では「AM免許」という区分がいわゆるモペッド免許になっていまして、それまで各国でバラバラだった基準が2013年にEU加盟国で共通化されたとのことです。「AM免許」は設計最大速度が45km/h以下かつ排気量が50 cc以下である2輪もしくは3輪であるもので、16歳で取得可能。

欧州は排ガス規制が「ヒステリー状態」といってよいほどに厳しいので、2ストエンジンを搭載したモペッドは事実上絶滅してイタリアやフランス、台湾あたりのスクーターが現在は主流のようですね。個人的にはホンダのクロスカブ50ccやベンリィ50ccを欧州に持ち込んだら他メーカーのスクーターを蹴散らして人気独占できそうに思うのですが駄目なんでしょうかね。



昔の小型バイク

昔から小さいバイクは紳士淑女の乗り物ですよ




小さいエンジンの二輪車は迫害される一方です。ただでさえ排気量が小さければ力も出ないのに、排気ガスをきれいにするための装置だの触媒だのをつけたら重くなるしコストはかかるしでメーカーとしては儲からないシロモノになりつつあります。かといって電動バイクでは街中ちょい乗りならともかく、航続距離が短すぎて地方の足としては使い物になりません。電気仕掛けが万能とは言い切れない現実もあるのですよ。

こうしてみると私ももっと若いうちにモペッドを試してみればよかったな、と思います。今は股関節を痛めているのでペダルが漕げないので「手遅れ」であります。そういう意味で改めて「人生とは思いのほか短い旅路である」と思う訳で、残された時間は本当に乗りたいオートバイを購入する方向に気力と財力を全フリして、余生を楽しみたいなとしみじみ思うのでありました。










#47
2022年8月30日(火)
「パキスタン・イスラム共和国のアトラスホンダ製70ccオートバイ、CD70を語る」


もう皆様は同じ話をなんども聞かされてウンザリかもしれませんが、私は黄色が大好きであります。

これはもう生まれついての性質というか私の神髄みたいなもので、たぶん魂が黄色いのであろうと思うのであります。

軽自動車の何が好きかと言われれば、その限られた制約のなかで造られたちっちゃな乗り物である、ということが第一ですが、自家用軽自動車の特権として「黄色いナンバープレートを装着できる」というのも大変喜ばしい事であります。

その昔、排気量360cc時代まで軽自動車のナンバープレートは「白」でありました。昭和50年(1975年)に法改正で規格の改定(長さ、幅、排気量の拡大)がなされ、翌年1月より施行されたのに伴い軽自動車は排気量550ccでナンバープレートが「黄色」になったのであります。軽自動車の黄金時代が幕をあけたわけですよ。この550cc時代に数々の名車が世に出たのですが話が本題からどんどん脱線してゆくのでここでは触れません。

とにかく私自身の「軽自動車への憧れ」は黄色ナンバー発祥とともに芽生え、今日に至ると言っても過言ではありません。

ここでまた話が脱線しちゃいますが昨今は自分で軽自動車を選んでおきながら「黄色ナンバーが嫌だ!」などとわめき散らす狂人がこの世にけっこういるのですよ。だったら最初から軽自動車じゃなくて登録車を買って乗ればいいじゃん。馬鹿じゃないのか?と思う。私みたいに黄色ナンバーに憧れてる人間に対して失礼にも程があるわ。トヨタ・パッソとかトヨタ・ルーミーとか選択肢はいくらでもあるでしょうに。

実は自動二輪の世界にも黄色のナンバープレートというのが存在していまして、かつての私のヤマハTDR80がそれに該当しておりました。



TDR80

かつての愛車TDR80の黄色いナンバープレート




125cc以下の原動機付自転車は市区町村へ届け出を行い、かなしみの軽自動車税が課せられます。排気量もしくは定格出力によって区分があり、これに応じて課税標識(ナンバープレート)が交付されます。

50cc(出力0.6kW)以下「一種」:白色ナンバー
90cc (0.8kW) 以下「二種乙」:黄色ナンバー
125cc (1kW) 以下「二種甲」:桃色ナンバー

あとミニカーっていう区分(水色ナンバー)もあるのですが、私は興味がないので無視。TDR80がその名の通り排気量80ccということで幸せの黄色いナンバーを付けて走るという至福の時間を私は存分に堪能したのであります。

過去には「70cc」「80cc」「90cc」なんていう排気量はしばしば見かけたものですが、2022年時点の現行国内モデルの自動二輪で「二種乙」に該当する排気量の車種は存在しませんので、自動二輪の黄色ナンバーは絶滅危惧種になっております。

世界的な自動二輪販売市場であるASEAN諸国の最低排気量が110ccだったりする関係で、黄色ナンバーの二輪が新車で製造されることなんて有り得るはずもなく、あとはもう、ただひたすら滅びるだけなのかと思いながら私は人知れず涙していたわけですよ。まあ、同じような気分にひたってる人は日本国内で3人居るか居ないか、というレベルでしょう。少数派の運命というのはいつだって悲しいのですよ。

しかし、いつものように海外のサイトを検索・視察していたら、見つけましたよ。まさかの4スト70ccを。



パキスタンのホンダCD70

パキスタン、アトラスホンダのCD70




我らがホンダの、パキスタン・イスラム共和国における二輪車生産・販売合弁会社である「アトラスホンダ・リミテッド」という現地企業が、非常にイカしたデザインの排気量70ccオートバイを現行モデルにラインナップしているのであります。なんと!!羨ましいにも程があるぞ。なお私は心情的にインド派でありパキスタンはどちらかというと敵国のような位置付けなのでありますが、このさいそういう面倒な事を言うのはヤメにしたいと思う。


HONDA CD70
https://www.atlashonda.com.pk/cd-70-red/






このオートバイ、おそらく源流は日本国内ではるか昔につくられていたホンダ・ベンリィCD70でありましょう。今はベンリィというとスクータータイプの乗り物になっていますが、昔はベンリィといえばスーパーカブとはひと味違うタイプの、なかなかに硬派なビジネスバイクであったのだ。



ベンリィCD70

ホンダ・ベンリィ70はドイツ軍っぽくてかっこよかった




その昔懐かしいベンリィCD70が、遥か海を越えてパキスタン・イスラム共和国に伝わり、現地において便利なビジネスバイクとして製造され、その系譜が途絶えることなく脈々と続いたどころか人々のニーズにあわせて進化を遂げて現在もなお愛されているというのはなんとも嬉しい話ではないか。

この車種をそのままエイヤッと日本に持ち込んで売り出せばバリバリの現役車として晴れて黄色ナンバーを付けられると思うとちょっと憧れてしまうんだ。まあ補修部品の入手とか考えたらとてもじゃないけどそんな手間をかけられないし、そもそもこのアトラスホンダCD70が欧州の排ガス規制に対応しているとも思えないよね。



アトラスホンダCD70

金額は116,500パキスタンルピーですってよ(謎)




空冷4ストローク単気筒OHCエンジン、排気量72cc、4速ギアがついて前後に17インチタイヤ装着。ガソリンタンクは8.5リッター。凄くそそられるスペックです。エンジンまわりがスカスカなのでよく冷えそうですな。こういうフレーム形状、大好物ですわ。

道の駅にたむろしている大型オートバイ集団の前に颯爽と乗り付けて軽くドヤりたい気分になるのは私だけではありますまい。個人的にはですね、見栄を張って他人に自慢するために乗るオートバイはこういうのがいいんだよ(錯乱気味)。いやマジでかっこいいわ。ナウいパキスタンのヤングが羨ましい。



アトラスホンダCD70その2

これに黄色ナンバーつけて乗れば私もモテまくりだろうな!




という具合で相変わらず手に入るはずもない海外のオートバイを眺めては妄想をふくらませるのであります。悲しい現実逃避であることは否定しないけど、でもASEAN諸国をはじめ海外のオートバイを見ているといつの間にか日本人が失った「オートバイにかける情熱」みたいなものを強く感じるのですよねえ。もはや日本のオートバイ販売台数なんて世界の市場規模からみればごくわずかでしかなく、逆にASEAN諸国を中心に老若男女とわずオートバイが爆売れしている現実はやっぱり見事というほかはない。やっぱり人々が元気な国というのは傍から見ていても気持ちがいいものです。そもそももう日本という国に元気がないですからね。文字通りの「衰退国」ですよ。

海外のオートバイがまぶしく見えるのも当然であります。










#48
2022年9月3日(土)
「中古車(4輪)価格も高騰中」


最近はインターネットでウェブサイトを巡回する楽しみが減っている。端的に言うと「マニアックな内容の個人制作サイト」がほぼ絶滅したからであります。

かつてWindows95発売とともに爆発的にインターネットが普及し、さまざまな分野のマニアな人たちがこぞって自分を解き放って個人サイトを開設したのであります。私は当時は自転車旅がメイン活動でしたから、日本全国の自転車マニアがこぞって愛車自慢サイトをつくる波にのって私も「スペイン製の自転車部品コレクション自慢」したりして多くの人とメールを交換し、掲示板で語り合ったりしたのであります。招待制で限られたメンバーの内輪のノリであるmixi(ミクシィ)が登場するよりも前の話ですな。

個人が自分のマニアックな世界を吐露するムーブメントはブログの終焉とともに衰退し、いまはツイッターだのインスタグラムだのというSNSの世界にとじこもってしまった。

今はサイトを検索しても「ネット通販サイト」「広告サイト」のたぐいが上位にあがってくるから、昔のようにマニアな人の内容盛りだくさんなサイトに出会うことはまず無い。

ゆえに最近の私のネットの使いみちといえば

・企業や店舗の公式サイトをチェックする
・動画サイト"YouTube"を見る
・ネット通販を利用する
・Eメールでつながっている友人と昔ながらの文通をする

というのがほぼ全てであります。私の場合「公式サイト」を見るといっても例えばオートバイの「台湾ホンダ」「ベトナムヤマハ」「タイカワサキ」「フィリピンスズキ」みたいな海外公式も含まれるので、個性的なサイト巡回はせいぜいその程度であります。

動画については動物ネタと音楽ネタを見ることが多いですね。伊豆シャボテン公園の「ありしゃん」(アリクイをシャンプーして洗う動画)とか見てるだけで時間をつぶせてしまうのだ。


【ありしゃん】アリクイのシャンプー2022年版〜ダイナマイトボディーのイク編〜





あとは先日、NHKのナントカという(番組名は忘れた)ネット配信プログラムに、南関東エリアでおなじみ「首都圏ネットワーク」のお天気コーナーに登場する気象予報士の市村紗弥香ちゃんとしゅと犬くんがゲスト出演していたので食らいついて見ていました。


NHK首都圏ナビ しゅと犬くんのおうちへようこそ(NHK公式)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/shutokenkun/



しゅと犬くんのおうちへようこそ

しゅと犬くん愛してる!(NHK公式のバナー)




なんだか司会者3人のトークがヘタクソで「もっと市村さんとしゅと犬くんの可愛い姿を映してくれぇ」みたいな感じで若干不満はあったものの、市村紗弥香ちゃんとしゅと犬くんのお天気コーナーは現在私の一番の癒しタイムなので、すこしだけプライベートな話をきけただけでもヨシとしよう。


さて。あとはひたすら車とオートバイの中古車検索サイトを日々巡回するのであります。今日の話のネタはオートバイではなくクルマであります。もう私の残りの人生で車を買って乗る可能性は事実上無いので、中古車価格を見ても時間の無駄でしかないわけですが、そのむかし憧れた車が今どんな価格でやりとりされているのか、というのは見ていて楽しいのであります。通常の流れであれば余程の希少車や人気車、歴史的名車として扱われているならともかく、車というのはただの耐久消費財であり、普通の人が普通に買って普通に乗りつぶしたあとは値段などつかなくなり(むしろ引き取ってもらうのにお金がかかるレベルになる)、廃車イコール「ただのやっかいなゴミ」と化すだけであります。

ところが、これまたあらゆる耐久消費財に関して言えることですが「骨董趣味」という分野が存在します。古いものをヨシとして珍重するマニアックな遊びですな。私もかつては「第二次世界大戦前の時代の英国製自転車」に熱を上げていたのありまして

「やっぱり戦前の鉄はバーミンガムが一番ですよ。最初に産業革命をやった英国の技術はダテではないわ」

などと言いながらBSAっていう古い自転車を眺めつつウイスキーを一杯やっていたのであります。BSA(バーミンガム・スモール・アームズ)といえばオートバイも製造していたので、そのツテでオートバイ乗りの人たちともずいぶんと知り合ったものです。みんなマニアで楽しかったですよ。

車でもクラシックカー愛好家とかたくさんいるわけですし、女の子でも英国ヴィクトリア朝の頃につかわれた食器とか家具とかを鷹の目で探しまくってるような奇人変人はいるのです。比較的歴史の浅いエレキギターだってヴィンテージがもてはやされたりするのだから、どの世界にも「古いものにシビれてしまう人」は一定数いるのだった。

そろそろ本題に入りますが(相変わらず前置きが長くて申し訳ない)、私が子供の頃や思春期のまっただ中の時代に当たり前のように走っていた車が、今になって超絶に高額で取引されているという事実はある意味衝撃なのであります。



アコードエアロデッキ

ホンダ・アコード エアロデッキが279万円




あの、やたら長いドアが糞重たい&狭い場所だと乗り降りができないアコードのエアロデッキが279万円というのはすごいな。



シビックセダン

バンパーが黒の底辺グレードシビックセダンが278万円




ワンダーシビックは3ドアハッチバックは名車だと思うけどセダンは超絶不人気でしたよ。え?278万円??27万8千円の間違いではないのか。



シビックセダン

まさかのフェンダーミラー仕様のシビック、159万8千円




私は昔の車が好きで、最近は一周まわってドアミラーよりフェンダーミラーの方がイカしてるっていうレベルにまで達してしまったのですが、この時代のシビックセダンにフェンダーミラーは逆にヤバい。誰がどう見ても15万9千8百円が妥当でしょうよ。一体どういう基準で値段をつけたのであろうか?理解しがたい。



ホンダZ

来ましたホンダZ!138万円って正気ですか




私がもっとも好きな360cc軽自動車のうちのひとつ、ホンダZでありますが、今になって138万円と言われましてもコメントに困るのであります。シビックセダン278万とか159万とか見た後で完全に脳がバグってしまい、もはや中古車の値段のありようがまったく理解不能状態となっております。いくら私がホンダZ好きであっても、さすがにこの値段だったらミラ・イースの黄色ボディを新車で買って乗りつぶすよなあと思いました。

という具合に、4輪の中古車相場が完全にカオス状態でありまして、さすがの私もついてゆけないレベルになっております。そのうえ好きだった車を検索しまくったせいなのか、ブラウザーで表示されるターゲティング広告が

「あなたのセルボ高額買取いたします」
「愛車お譲りください!セルボの査定はこちらをクリック」

みたいなのばかりになってしまい辟易しているのであった。聞くところによると昨今は中古車のタマ不足で高額査定してくれるけどいざ新車に乗り換えたくても納期未定と言われて結局いままでの愛車を売らずに車検を通しました、みたいなケースがあるってよ。どうなってるのよ。

メーカーも新型を発表するのはいいけど供給をしっかりしてもらいたいところです。トヨタの新型シエンタは人気出そうですけどスムーズに納品してもらえるんでしょうか。



ホンダN-ONE

ホンダN-ONE RSはメーカー希望小売価格が199万9千8百円




ホンダの現行モデルである軽自動車、N-ONEなんて排気量660ccのFF車が本体だけで税込200万円コースですってよ。庶民にも手が届く国民車であるはずの軽自動車もこれほど価格が上昇してしまうと私としてはもう訳がわかりません。価格の安い下のグレードを選ぼうとするとボディカラーは黄色が選べないとか絶望しかないです。

私はこの年齢にしてグレてしまいそうです。










#49
2022年9月6日(火)
「いよいよ私もガンダム卒業なのか」


ことし2022年の10月2日(日曜日)から新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が放映されるそうですね。ずいぶん前から公式サイトが立ち上げられ、ここにきて様々な情報が流れ始めてきました。


『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(公式)
https://g-witch.net/


ひとまずは予告PVを一通り鑑賞し、上記のオフィシャルサイトをざっと眺め、「まあ時代は令和だよなあ」などとつぶやきつつ私はブラウザーを閉じたのでありました。

私自身、若い頃にアニメ制作会社にいたことがあるわけで「アニメ好き」という属性は昔から持ってはいますが、ここ数年の作品はまったく興味もわかず、鑑賞もせず、事実上「もうアニメは卒業してしまった」という状態であります。最後までふんばって鑑賞したのは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』でしょうか。第1期が2015年10月から2016年3月、第2期が2016年10月から2017年4月に放送されたということですから、ガンダムを含めてアニメ鑑賞生活から卒業して5年半といったところでしょうか。

最初の作品『機動戦士ガンダム』(1979年4月〜1980年1月)が私の子供のころに放映されていたけれども、事実上全く興味は無かったですし、当時テレビを見た記憶もない。それより昔の『科学忍者隊ガッチャマン』とか『マジンガーZ』はモモンガ兄と一緒に見た覚えがあります。ガンダムは「シャアとアムロが戦う」「敵のロボットが一つ目」っていうイメージしかない。

とはいえいざアニメ制作会社に入ると周りで働いてる同僚は揃いも揃ってアニメマニアというか今日の表現で言うところのオタクばっかりで、なんというか「ガンダムの物語は一般教養」みたいなところがあり、何も知らないと雑談のみならず仕事の会話が成立しなかったりする。ということで私も仕方なく「つきあい」でガンダムを見たのであります。

実際に大人になってから鑑賞してみると「ガンダム=主人公=正義が悪の野望を打ち砕く」的な単純なものではなく、連邦に反旗を翻したジオンの立場も同情すべきところが大いにあったりするし、連邦の腐ったような組織のありように嫌悪感を抱いたりして「争っているどちらが善か悪かは一概に言えない」みたいな難しさもあり、見ごたえのある内容であった。

「ガンダム好き」と言ってもいろいろな派閥というか流派があることも後で知った。「ファーストしか認めない派」「宇宙世紀派」「アナザーガンダムも受け入れる派」「ガンダムW(ウイング)しか興味ない腐女子」等々、いろいろなスタンスの人がいるのでとにかくガンダムの話は面倒くさいのであった。

その後私は「低賃金で奴隷労働を強いられるアニメ業界」ではマトモに食べていけない現実を受け入れて転職を決意し、ビジネスからは足を洗ったわけですが、アニメ好きな状態は治らずに「つきあい」と称していろいろなアニメを鑑賞する生活を続けていました。ただですね、どうしてもかつて一緒に仕事したスタッフの方とか声優さんが関わっている作品を見るとアニメの世界観に没入できずに現場の光景が浮かんじゃうんですよね。アニメのキャラクターがしゃべっているシーンを見ても、私にはマイクの前で台本を持った声優さんの姿が浮かんでしまう。これはもう職業病ですな。

それに加えて、業界を遠のいても「ガンダムに関してはマニア同士の会話についていけなくなると困る」という謎の強迫観念に駆られて新作が出ると仕方なくチェックするという感じで生きていました。『機動戦士ガンダムSEED』(2002年〜2003年)がもう20年前というだけで眩暈がしますし、好きだった『機動戦士ガンダムAGE』(2011年〜2012年)からすでに10年が経過しているとか、考えただけでも恐ろしいのであります。ガンダムAGEで泣いたのはつい先日のことのような気がするんですけど完全に気のせいであります。昨日の夕飯のおかずは思い出せないけど昔のことはよく覚えている的な状態にいる自分をあらためて自覚するのであります。

『機動戦士ガンダム00』あたりは完全に物語についていけなくなって「?」っていう状態で見ていましたし、『ガンダム Gのレコンギスタ』に至っては主人公たちが一体何をしているのか・何を目指しているのかサッパリ理解できずに訳がわからないまま「終劇」となりポカーン状態でした。ちょっと話はそれますが仮面ライダーも昔の「ショッカー」や「デストロン」と戦っていた時代のものは理解できたけど、平成以降の仮面ライダーはストーリーが難解すぎる上にいっぱいライダーがでてきて完全に物語を見失う、という状況が多発したのであります。仮面ライダー同士が戦っていたりするともう訳が分からない。ガンダムもそんな感じでした。いっぱいガンダムが出てきて誰がどれに乗っているのか分からないみたいな感じ。そのうえ物語も「正義の味方VS世に仇なす悪との戦い」みたいな単純なものではなく、互いの正義が新たな憎しみを生み、殺し合う負の連鎖みたいなものが増えて収拾がつかないのだ。こういう流れになると見ていて相当に疲れるし、どうしたって傷は癒えないのであります。

ガンダムに限らず、このところのアニメは

・登場人物に感情移入できない(主人公の男がかっこわるい・女がかわいくない)
・ストーリーが難解なものが多い
・キャラクターデザイン(絵)が好みに合わない

という感じで、少しずつ私の気持ちはアニメを離れつつあったのである。もともとデズニィ作品で夢は見られない質(たち)だしロリコンジジイのつくったヂブリ作品は反吐がでるほど嫌いなのでそのへんは今も昔も変わらないが、端的に言えば


「なんか昔のアニメのほうが普通に面白いなァ」


という気持ちになってしまうのであります。『科学忍者隊ガッチャマン』や『マジンガーZ』の話が最初の方に出たけれど、男の人はかっこいいし、女の子はかわいいし、ストーリーはわかりやすく主人公を素直に応援できるし、絵も今どきの流行とちがって気持ち悪くない。上の方で『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の公式サイトを紹介したけど、登場人物の絵をみただけで私は嫌になる。女の子が主人公なのはいいとしても普通に


『はいからさんが通る』の花村紅緒ちゃんのほうがカワイイよね!


ということになるのであります。女の子キャラがかわいかったのは私個人としては『マクロスF』(マクロスフロンティア)のシェリル・ノームちゃんが最後で、あれとて10年以上前のキャラクターだから今の流行とはだいぶ絵の傾向が違う。

要するに私は今の流行についていけなくなった、ということだ。



クリィミーマミ

結局は『魔法の天使クリィミーマミ』が最高にかわいい!という結論ですよ




アニメに関してはもう「昔の名作」を鑑賞するだけで充分であります。手元には『満月(フルムーン)をさがして』と『Get Ride!アムドライバー』のDVDが揃ってますから、わざわざ新作をチェックしなくてもいいかな。ということで、10月から始まるガンダムの新作はたぶんスルーすることになりそうです。










#50
2022年9月12日(月)
「車選びの家族会議」


去る9月10日(土曜日)は十五夜でございました。こちら東京は天気もよく気持ちよい一日となり、夜はまんまるで綺麗なお月さまをじっくり堪能しましたよ。もちろん私はお団子&お茶付のゴールデンお月見コースを満喫したのであります。


マザー牧場のお月見

千葉県のマザー牧場ではうさぎとモルモットでお月見イベントがあったそうですよ




さて、ここから今日のお話しであります。テーマは「車選びをめぐる家族会議」についてです。

モモンガ家では「家族会議」といえば遥か遠い昔、私がやらかした悪行の数々で私が親きょうだいの前で正座して一方的に説教されるorボコられるというケースがほぼ100パーセントを占めていたので正直あまり思い出したくはない。最後は私が「脱藩した」というか「追放された」というか、まあ一族郎党から切り捨てられて終了、という状態でケリがついたからもう家族会議は行われることもあるまい。私のような「生まれついてのろくでなし」には帰る場所もないのであります。

ここでいったん話は変わります。

2022年8月23日、トヨタのミニバン型乗用車である「シエンタ」の新型が発表されました。初代シエンタは2003年のデビューということでモデルとしては3代目になり、歴代ヒット作としてトヨタのラインナップの一翼を担っています。


2022年08月23日 プレスリリース 新型「シエンタ」を発売(トヨタ公式)
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/37542166.html



新型シエンタ

新型シエンタ(トヨタ公式より画像引用)




キャッチフレーズは「いいことできた!」ということで、コンパクトなサイズに3列シート仕様を用意し多目的に活用できる魅力的な車となっております。その昔、日産プレーリーに憧れていた私としてはこういう3列シート車ってすごく好きなんですよね。三菱シャリオには「ロスアンデス」っていう南米好きには猛烈に燃える名前の特別仕様車もあって激しくそそられたものです。ワンボックスタイプではない3列シート車にあこがれていた私がフタをあけてみると「生涯独身」みたいな事になってしまったのはもはや喜劇でしかないな。

さて今回登場した新型シエンタは何がいいって、コマーシャルですよ。これはもう反則級といっていい仕上がりでして、あまりの可愛さに全国の人が魂を抜かれていると思う。


【SIENTA】TVCM『いいことできた!』篇





はっきり言って犬に目がいってしまい肝心な車の印象がまったく残らないというおそるべきCMであります。

行くよシエンタ!と呼ばれたかわいい犬がワン!と可愛い返事をしてポン!と車に変身するのですが、この時点ですでに私は胸キュンな訳です。呼ばれた犬が車に元気に乗り込む、というのなら全く驚かないのですが、「シエンタ=犬」っていう設定がキャッチーすぎて犬好きのハートをわしづかみにするのであります。

そして最後に「ちゃんと帰れた」という事で駐車場におさまるのが超絶にかわいくてワタシ悶絶死。

見終わった後は犬の記憶がほぼ100パーセント残って車についての情報はなにひとつ頭に入っていないという有様です。



車の写真

これが新型シエンタ。車の印象が全く残っていないZE!




出演している犬がかわいいということでネット上でもかなり話題になりまして、私はこれはCGか何かでつくったキャラクターであろうと予想したのであります。見たことない種類の犬だし動きもいいし、出来すぎているほどに映像の完成度が高い。これは今どき流行りの最新技術でつくられたCGに間違いない!と思っていたら詳細な情報が開示されてびっくり。ペットモデル事務所に所属する本物の犬らしい。マジかよ。

ちょっと話はそれちゃうけどこういう詳細情報がサラリと分かってしまうというのはある意味便利でいい時代だけど、これが変なブームに結びついてタチの悪い金儲け主義のブリーダーが無茶な交配をしてミーハーな輩がその仔犬を高い金出して買うような変な流れが流行しなければいいなと思う。私は流行りすたりで犬や猫、いやあらゆる動物を飼うような浅はかな人間を軽蔑しているので「一時的なシエンタ犬ブーム」が起きないことを祈りばかりであります。

そしてここでようやく本日のテーマ「車選びの家族会議」に話が戻るのであります。

ファミリーが家の車を新たに買う、あるいは買い替えるにあたり、通常の家庭であれば程度の差こそあれ「家族会議」が行われるだろうと思うのであります。すごく昔の記憶になるけれど、我が家でも私がちっちゃかったときに当時いた父親に「日産サニーがいい」と言った記憶がある。まだ私が熱烈三菱党になる前でありますから「もう記憶にないほどの昔」ということで、普通に日産を応援していたのであります。日産サニー販売店の営業さんがすごく愛想がよく気が利いていい方であったから、モモンガ母もモモンガ兄も異存は無かった。兄はグレード選びであれこれ難しい話をしていたけれど私はサニーならなんでもよかった。家族会議でモメた記憶もない。

当時、日産自動車は多チャンネルの販売店網を展開していて、サニー販売店では

「スタンザ」
「サニー」
「シルビア」

なんていうフランス風トリコロールの看板を出していたものであります。ほかにもプリンス販売店(グロリア、スカイライン、パルサー、フェアレディZ)やモーター店、チェリー店などがあったように思う(←記憶があいまい)。昔の日産は今と違って多車種・多チャンネル販売で勢いがあったのだ。

モモンガ兄は免許を取得するとサラリとカリフォルニアっていうステーションワゴンを買っていた。このとき家族会議はなかった。

私が運転免許を取得するとサニー販売店の営業さんがさっそく情報を聞きつけてサニーハッチバックのカタログを持ってやってきた。しかし私は当時「オートバイの免許を取らせてクレ」という主張をして幾度も家族会議を開いて徹底的に叩きのめされていたので歪んだ日々を送った。

やがて私が就職した時、私は一族を裏切ってただひとり三菱党になっていた。とはいえ当時はまだ幌屋根のスズキ・ジムニーが売られており、高校時代からあこがれていたのでこれを第一候補にしていた。オープンで幌屋根のジムニーはアレコレ心配だとモモンガ母が難癖をつけてきた。対立候補として私は三菱のパジェロミニとミラージュを挙げていて、モモンガ母と兄は安全性その他もろもろを考慮してミラージュをすすめてきたが私はそれを蹴ってパジェロミニにしたのである。どこまでも、家族の言う事には逆らって生きていたのであった。

とまあ、私のウチの歴史などどうでもよいのだが、今どきのファミリーも車を買い替えるとなればそれなりに家族会議が行われるであろう。車選びに関しては主に誰が運転するのかという点と使用目的を優先して決めればいいと思うのだが、じつは世の中の「多数のお父さん」が妻子に押し切られて乗りたい車をあきらめ涙を飲むケースがけっこうあるのではないかと思っている。

例えばですね、お父さんが昔から車好きでひそかに「次はシビック・タイプRに乗りたいなあ」と強く願っていることもあるだろう。あるいは「WRX S4 STI Sport R以外は眼中にないなあ」と思っていることもあるだろう。

しかし車については事実上何も知らず、ただひたすら犬がかわいいCMにつられて子供が「シエンタがいい!!」と言い出す事案が発生する可能性は非常に高い。そして母親も車というものにあまり興味がない場合、「ああシエンタいいよね!CMかわいいし」という援護射撃をしてくることも容易に想像できる。実際問題として、シエンタのCMを作った人たちも


「どうせ女子供は『かわいい』か『かわいくない』か物事すべてこのふたつだけ」


と思ってある意味「見下して」いるのは間違いなく、そこを見事に突いてきているのはCMの映像を見るだけでイチコロになった私を見ても明らかであります。そんな状態で車選びの家族会議をやって御覧なさい。妻子揃っての「シエンタ」攻撃で、お父さんの「シビック・タイプR購入計画」は多数決であっさり却下されるのはもう火を見るよりも明らかです。可哀想すぎるぜお父さん。

繰り返しになるけれど私は車選びは「主に運転する人」の意見を最重要視すべきであって、CMで魂を抜かれて「かわいい」「かわいくない」なんていう単細胞な発言をする外野は無視してもいいような気がするのだよ。そもそも、シエンタはCMはかわいいけど車自体をよく見ると別に普通でとりたててかわいいわけではない。今、本当にかわいいなーって思える車はダイハツのムーヴ・キャンバスとスズキのラパンLCぐらいしかないと私は思う。



スズキ・ツイン

ちょっと古いけど、スズキ・ツインは本当に可愛い!




ということで全国のお父さん、今後の「車選びの家族会議」では妻子が圧倒的な戦力でシエンタ攻撃をしてくると思いますので、ぜひ皆様その衝撃に備えるとともに、うまく理論武装して好きな車に乗って下され。高いお金を払って乗りたい車に乗れないというのは人生における悲劇ですよ。皆様の成功をお祈りいたします。いやほんとマジで。










#51
2022年9月17日(土)
「ホンダはこういうのでいいんだよ(ナビ110)」


来週のレッスンに向けてフルートの練習をしてきました。

以前ギターをメインでやっていた頃はバンド活動とかフラメンコのライブとかやったりしたけど、疲れちゃったっていうか燃え尽きちゃったっていうか、もう団体行動をつづけるメンタルがないわけよ。フルートは楽しいけれども、これでまた仲間を集めてフルート・アンサンブルをやりたいか?と訊かれたらそれは丁重にお断りしたい気分。

もう余生は音楽もソロ活動で楽しめれば充分かなと思っています。好きな音楽を好きなように奏でていられればそれでいいや。あとはサ、オートバイに乗って高原に出かけて、森の中で動物たちを相手にひそやかな「森の音楽会」をやれたらそれでいいと思っています。



楽譜を見るマレーバク

マレーバクが楽譜を見ているよ




この夏のズーラシアのポスターに描かれた一部です。マレーバクが楽譜を眺めています。その横にはブルーの鍵盤ハーモニカやカスタネットが置いてありますね。まさに私が夢見ているのは、こういう世界ですよ。私の音楽を聴いてくれるのは、森のなかまたち。それでいい。今さら自己顕示欲なんぞ出して他の人を無理に招いて演奏をきいてもらいたいとは思わないわ。


さてここで話はぶっ飛ぶ。今日もオートバイネタであります。モモンガウォッチャーの皆様はそこまでバイクに興味ないかもしれないかもしれないけど、その点は謹んでお詫び申し上げたいと思います。私には音楽とオートバイぐらいしか楽しみが無いから話題が延々くりかえしなのよ。ゆるして。

フルートの練習から帰宅途中に謎のちっちゃいバイクを発見。ナンだこの「へなちょこマシーン」は?



オレンジ色のバイク

ずいぶんと見た目が怪しい小型オートバイがあるぞ!!




我々シロウトとしてはつい「後ろにピョコンと突き出たデカい箱(?)」に目が行ってしまうのですが、これは「トップケース」と呼ばれるオートバイ用の便利用具で、脱いで邪魔になるヘルメットなど荷物を収納して鍵をかけておけるすぐれものであり、サイズや形状などさまざまな種類が売られていてライダーには馴染み深いパーツであります。スタイリッシュなバイク、たとえばデザインが研ぎ澄まされたスポーツタイプのバイクに付けると見た目がガクッと「生活臭ただよう荷車」にかわってしまうので賛否両論あるのですが、一度使うと便利すぎてヤメられなくなる禁断のオプションパーツなのであります。

その「ピョコンと突き出た箱」はとりあえず見ないことにして、オートバイ本体だけを見てもなんだか相当あやしい風貌であります。小径ホイールのバイクが大好物な私が見ても妙に不格好に見える。見た目のバランスが変というか、ストレートに言って締まりの無い間延びしたデザインです。帰宅して調べてみると、かつてホンダが国内で販売していた「NAVi 110(ナビ110)」という車種であった(すでに国内販売は終了)。製造国はインド、と聞いて私の魂のスイッチがバチンと起動したのはいうまでもない。



ナビ110

これが「素の状態」のホンダ・ナビ110。胴体下の空洞はいったい何だ?




実に奇怪なオートバイであります。通常エンジンが配置してあるはずの部分が空洞になっている。なんとエンジンはスクーターと同様、後輪を支えるパーツと一体化しているのであった。要するに、ナビ110は「跨って乗る形状を採用した、スクーター同様のオートマチック車」なのだった。ちなみに胴体下部の空洞部分には、その空間にジャストフィットする専用の樹脂製ボックスがオプションで用意されていて、先に掲載した写真はそのボックス装着状態だったということである。

うむ。実に、実にホンダらしい乗り物ではないか!!これはですね、

・初代モンキー
・初代ダックス
・モトラ
・ラクーン
・シャリー
・モトコンポ
・ビート
・ズーク
・ズーマー
・ロードフォックス

あたりの「他に類を見ない変わり種シリーズ」を得意とするホンダらしい逸品ということになるでありましょう。そう、昔からホンダはやたら本気を出して変なちっちゃいバイクをつくる謎の情熱をもった不思議メーカーなのであります。1995年の東京モーターショーにドリーム50を参考出品し、4スト50ccエンジンをまさかのDOHC化するという発狂っぷりに全世界が驚いたと思ったら2年後に本当に市販化したというありさまです。小さいものを作らせるとホンダは本当に何をしでかすか分からないおそるべきメーカーであります。

ホンダドリーム50(ホンダ公式ニュースリリース
https://www.honda.co.jp/pressroom/products/motor/dream50/dream50_1997-01-21/

私の持論としましては「小さいエンジンをつくらせたらホンダは世界一」なのでありまして、ホンダ魂の真骨頂は小さい乗り物でこそ発揮されると私は信じているのですよ。

さてこの「跨って乗るオートマチックのちっちゃいバイク」ことナビ110は低価格とあいまってそれなりの人気を得たものの、昨今の厳しい規制に対応できずに静かに市場から消えていったというのが実情であります。欧州が主導権を握って排ガス規制がキチガイレベルで厳しくなりキャブレター仕様では対応できないだとか、日本でも「ABSの義務化」なんていう度が過ぎるルールの適用がされたりしたら、こういう「安くつくって遊び心満載で便利に使い倒すシンプルな道具」は居場所がなくなるのであります。

話はとぶけどオートバイのABS装備義務化っていうのは100歩ゆずって受け入れるとして、「それが無理なら前後同時に作動するコンバインド・ブレーキでもOK」っていうのが全く理解できない。コンバインド・ブレーキ、まあメーカーによってはコンビブレーキなどとも呼ぶのですが、簡単に言うと後輪のブレーキ操作をすると連動して前輪にもブレーキ作用が及ぶ、という装備であります。あのー、もしかして自動二輪のブレーキって前後均等にかければいいって思ってます?と突っ込みたくなるほど意味不明な機構であります。前後独立して制御できないとむしろ不便なんですけどその辺理解していますか?みたいな。コンバインド・ブレーキを義務化して「仕事をやりとげた気分になってる人」はたぶん二輪免許持ってないと思う。本当に勘弁願いたい。

日本では販売終了となったインドホンダ製のナビ110でありますが、なんと現在は製造国がメキシコに移転し、アメリカ合衆国のみならず中南米においても超絶な人気モデルとして爆発的ヒット作となっていたのであります。北米ではマニアがこのちいさなバイクに思い思いの改造を施し「世界に1台しかないスペシャルな愛車」をつくって見せっこして楽しむという実にめでたい流行が文字通り「大旋風」となって吹き荒れている、というのだ。巨体マッチョの合衆国アニキが排気量わずか110ccの非力な小径ホイール付オートマチック2輪車に情熱を注いで改造をしまくり、得意気に乗り回していると想像すると実に微笑ましいではないか。


NAVi 110

メキシコホンダ(公式)※現在の製造国
https://www.honda.mx/motos/navi



ホンダメキシコ

いまはメキシコで絶賛製造中ですのよ




アメリカ合衆国ホンダ(公式)
https://powersports.honda.com/street/minimoto/navi/



ホンダUSA

こちらはアメリカ合衆国ホンダ公式サイトより画像引用




コロンビアホンダ(公式)
https://motos.honda.com.co/motos-honda/NAVI



ホンダコロンビア

南米コロンビア版ナビ110もイカす!




ペルーホンダ(公式)
https://motos.honda.com.pe/producto/honda-navi



ホンダペルー

ペルーの男子もナビ110でモテまくり




あらためて思うのが「EUの排ガス規制なんて知ったこっちゃないぜ文化圏」というのが存在しているという現実であります。メキシコの公式サイトを見ればスペックがわかりますが、昔ながらのキャブレター式エンジンで複雑で高価な電子制御部品などは使わずに混合気をぷいぷい噴きながら動力を絞り出し、これまた凝ったつくりでもないマフラーから適当に「出ちゃった」排気ガスを後方にぶっぱなして軽快に走り去るのであります。

EUの排ガス規制が全部悪いとは言わないけれど、正直言ってEUの連中は「日本憎し」で規格をつくってトヨタを叩き潰したい一心で屁理屈をこねてるだけなので、無理してあの人たちと価値観を共有する必要などないのであります。

2015年にアメリカ合衆国で発覚したドイツ・フォルクスワーゲン社のいわゆる「ディーゼルゲート事件」は覚えている人も多いと思います。二酸化炭素排出量を減らすという目標に向けて、日本はガソリンと電気を用いたハイブリッド車ですでに時代の先端を行っていました。これに対してEU諸国の陣営は、より燃費が良くロングドライブに適したディーゼルエンジンの高性能化で応戦したわけですが、その欧州をリードするフォルクスワーゲンが排出ガス規制を不正操作でかいくぐっていたのであります。よくよく調べてみたらEU諸国のディーゼルエンジンが揃いも揃ってみんなインチキをしているというのが明らかになりました。

ちなみにこの欧州勢のインチキを暴いたのはアメリカ合衆国の検査機関でありますが、実際の排気ガス測定に使った装置が日本製(笑)というオチがついて、また欧州のアホたちはこれまでに輪をかけて日本を逆恨みするという状態になった訳であります。

ディーゼルエンジンのインチキがバレちゃったEU諸国はあわてて「いや時代はEV(電気自動車)ですよ」と主張をひっくり返し、C国やK国に接近して必死にバッテリー製造に必要な資源や技術を確保しに奔走したのであります。

「環境問題」と題してきれいごとを言って実際にはコソコソと不正を行い、バレても開き直ってこんどは電力が足りなくなって「プゥ珍のバカー」「ガスがない」とか叫んでるEUの連中を見ていると本当にあいつらは烏合の衆だなと思う。EUの人たちは冗談抜きに「真面目に勉強し過ぎて却って莫迦な事を本気でやってしまう、すこしオツムの弱い人たち」なので、あまり連中の主張を真に受けるもんじゃないし、価値観も共有できるなんて思わないほうがいいよ。きれいごとで人権問題を扱い、ホイホイと移民受け入れしてイスラムの連中に国をのっとられそうになって慌ててるアホですからね。「他山の石」として奴らの失敗を教訓にしつつ、日本は日本の伝統と価値観で未来に向かって行かねばならぬ。

話がだいぶ飛躍したので元に戻すけど、エネルギー問題や運輸行政、今後の製造業のあり方や日本企業の未来など総合的に考えて政治家はものごとを決める必要があるわけよ。レジ袋を廃止して「環境問題をひとつ解決した」と自信を深めてしまうような浅はかな知能では仕事にならないのよ。

ということで何が言いたいかというと「EUの排ガス規制をそのまま採用すると決めた日本人は控え目に言って馬鹿」ってことです。ASEAN諸国にくわえて南北アメリカも仲間に引き込んで、率先して独自の排ガス規制の「標準規格」をたちあげて、EUの奴らだけが負け組になるようなシステムを構築すれば良かったのよ。

ううむ。今なおキャブレター車のナビ110に乗れる南北アメリカの皆様がうらやましいZE。



ナビ110オレンジ

ふたたびメキシコホンダ公式より画像引用。いいじゃないのナビ110!







ナビ110ホワイト

ボディが白だと警察車両っぽくて交番の横に停めたくなるね。カッチョエエ







ナビ110ピンク

ピンクは思いっきり警察にマークされそうなカラーですな。正直、乗りたいZE!




メキシコホンダ公式に掲載されたナビ110のカラー・ラインナップを見ているとワクワクしてしまいます。冬はチョーク引いてエンジンを掛ける、ってワタシ世代には「ご褒美」なんですけど。灯火類はぜんぶ電球(LED不使用)とか、前後輪ドラムブレーキとか、魅力的すぎてトイレに行く暇もないレベル。しかも!インド製の旧モデルには無かったスペシャル装備として、ガソリンタンクの残量がわかるメーターが装備されたんですって(爆笑)。じゃあ今までは「エンジンが吹けなくなったらガス欠です。フューエルコックをリザーブに切り替えて、いそいでガソリンスタンドを探しましょう」っていう超絶アバウト仕様だったって事じゃん。マジでやばいわ。品川区を出発して三浦半島走行中に遭難するレベルでヤバい。笑える。ちなみにガソリンタンク容量はわずか3.8リットル。航続距離はかつての愛車、ヤマハTDR80並であろうか。楽しそう(嬉)。



たべっ子どうぶつのカバ

メキシコ製ナビ110のおかげで私はこんな笑顔に




いいなあナビ110メキシコモデル。乗りたいなあ。これこそ最高のセカンドバイクでしょ。渋滞する環七でも余裕のオートマチック車ですよ。街中では便利だろうなあ。でもまあホンダの国内正規モデルではないのだ。手に入れようがないんじゃ意味がないよ。トホホ。










#52
2022年9月21日(水)
「車の運転がかなりヘタクソなエゾモモンガさんの車選び」


小学生の頃から車が好きで、中学、高校時代は「はやく免許を取って車に乗れるようになりたい」と強く思っておりました。日産シルビアに乗りたくてしょうがなかった。



日産シルビア

シルビア2000ZSEX(←さいごのアルファベット3文字の並びがインパクト大だった)




しかし18歳になり自動車学校に通い始めて初日に「ひょっとしてコレは私には合わない乗り物ではなかろうか」と思ったのであります。教習車はトヨタマークII(セダン)でしたが私には非常に巨大な物体に感じられ、これまた超絶なパワーをもつエンジンの音も高らかに動き出すというのは狂気の沙汰に思われた。そして要するに私はヘタクソであった。大変な苦労をして、やっとの思いで運転免許を取得したものの、運転に自信はなかった。

モモンガ兄は免許をサラリと取ってすいすいと運転していたが、私はからきしダメであった。家のサニーをぶつけたりこすったり溝におとしたり、破壊の限りを尽くしたのであります。そのあと私は50ccのスクーターをもっぱら足代わりに使うようになって学生時代を過ごし、本格的に車の運転をはじめたのは社会人になって自分の車を買うようになってからの話であります。

自分の運転技術のヘタクソ加減を自覚していたので運転しやすい「ちっちゃい車」を選んだ。あと、教習車がマニュアルシフトだったから「習った通りの事しかできない」私は自分の車もマニュアルを選んだ。自動的にシフトアップし加速してしまうオートマチック車が苦手だったのです。ターボ車も苦手だったので(いちどコルディアターボを運転して妙義山の下りで死ぬほどの恐怖を味わった)、非力でいいからNA(ノーマルアスピレーション=自然吸気)エンジンにこだわった。よって、


「NAエンジンを積み小型でマニュアルシフトの車」


というのが私のスタンダードになったのであります。幅もちいさく後ろが短い軽自動車はバック駐車もやりやすくて、超絶ヘタクソな私でも安心して操ることができたのであります。下手なら下手なりに自覚して自分の運転技量に合った車を選べば良い、と悟ったのですよ。車体がコンパクトで窓が大きく側方や後方の視界が良好で走りは安心の4WDである、ということでパジェロミニが私のなかではナンバーワンでありました。バック駐車が苦手でもリアのオーバーハングが短くて後方視界が良い車なら、すくなくとも教習所で免許を取れた人なら絶対に困ることはないのであります。

側方および後方視界については日を改めてまた話をしたいと思います。というのも、最近の車はおそらく厳しい衝突安全基準をクリアするためと思いますが、ドアが大きく着座した肩の上ぐらいまで高さがあり、サイドのガラス面積がずいぶんと小さくなり、またデザイン上の影響もあるのかCピラーが極端に太く後方の窓が非常に小さいものが増えていると感じるのです。要するにバック駐車しようとすると横も後ろも見づらいという。とてもイヤな傾向だなと思います。ま、そのへんの話は別の機会にしましょ。

昔の車は安全基準が今ほど厳しくなかったせいもあって、現行モデルに較べると車のドアは薄かったし窓の面積も大きかったのです。

今みなさまがお読みいただいているこのページの上の方、2022年8月15日(月)付のモモ通#43で平成10年(1998年)式の三菱ミニカの中古車が安く出ていてマジ欲しい!みたいなネタを書いたのは記憶にございますでしょうか。そのときに掲載した画像がこちら。



三菱ミニカ(中古)

古いミニカバンが本体23.8万円




私が好きで好きでたまらなかった7代目三菱ミニカの後期型で貨物用のバンタイプ、4速マニュアルの3ドア車で車検が1年近く残っている(2023年7月まで)ということで私のストライクゾーンどまん中にきたこともあり、欲しい欲しいとモモ通に書きつつのたうちまわっていたのであります。この車が、まだ売れ残ってるらしくて5万円値下げしていた。本体価格18.8万円。もはや私が買おうとしている125ccオートバイの中古車よりもはるかに安くてやばいレベル。



値下げしたミニカ

まだ売れ残って現在は本体価格18.8万円に値下げ!




このショップでは購入時のみの特典としてクラッチ交換を9万円でやってくれると謳っているから、クラッチ交換こみこみで総額25万円にしてくれるなら買います!って感じ。置き場所どうするのよ!!

好きだった車の、好きな仕様(3ドアのバンタイプで4速マニュアル)でボディカラーもヨイ、という、ここまでツボにヒットする出物はおいそれと見つかりません。もう25年も前の車ですから相当ヘタっている&今後トラブル頻発は避けられないとは思いますがこんな素敵な車を相棒にして余生を送れたら楽しそうだと思うと部屋に仁王立ちしてしまうのであります。



斜め前から見た写真

純正のスチールホイールが最高ぅ




この時代のミニカは「タウンビー」というオシャレ仕様のグレードを運転したことがあって、とにかく車体が軽くてエンジンもよく回り視界も良好、運転しやすくて惚れ惚れしたのですよ。何はともあれフロントのデザインを見て下され。丸いライトを採用しているけれども露骨に媚びてはいない、グリルは当時としては巨大なものですがバンパーと同色であり今どきの「巨大おろしがねグリル」のような下品さは無い。実に個性があって魅力的な顔だと思います。色が紺だから三菱のスリーダイヤ・エンブレムの存在感も高バランスです。黄色いナンバープレートも似合うでしょうし、個人的にはこの純正のスチールホイール(俗称:鉄チン)がたまらなく好きですね。

ちょっと脱線しますが私はこのテッチンというのが大好きなのです。鉄チン至上主義者。安物の中途半端なアルミホイールを履くくらいなら鉄チンのほうがずっといい。鉄チンの主要メーカーと言えば「トピー工業」とか「東京車輪」とかあるわけですが(←自称車好きの人でも鉄チンに詳しい人は意外と少ない)、値段と機能(強度や耐用年数)とデザイン等、諸々のバランスを考えると「女は黙って鉄チンひとすじ」ということになります。この発言で、私がお嫁に行けなかった理由がなんとなく解ってくる気もする。あ、余談ですがホイールキャップは要らない派です(←誰も興味ない)。



斜め後ろから見た写真

見よ!この窓のデカさを。横からナナメ後ろ、そして後方視界は抜群です




車に興味が無い人が見ても、最近の自動車に較べて圧倒的に後部窓ガラスが巨大なことや、Cピラーも細くて死角がすくないという部分はおわかりになると思います。当然ですがこれだけ窓の面積がデカいとバック駐車をするときに運転席から後方に頭を向ければ外の様子が実によく見えるのであります。リアのオーバーハングもバンパー分しかないので、私のようなド下手ドライバーであっても苦労せずに駐車場に入れることができます。今どきの軽自動車のように「4つのカメラと12個のセンサーで車の位置を自動で感知して、バック駐車もボタン一つでOK」なんていう無駄な装備ははっきり言って要らないのだ(←三菱eKクロスEVの悪口です)。



運転席の写真

まごうことなきマニュアルシフト車のコックピットだ




運転席周りの写真もありました。フロアからニョキっとのびたシフトレバーと、私が唯一悩まずに扱う事の出来る「イスの横にナナメってるハンドル式のパーキングブレーキ」が見えます。いまどきはオートマチック車が当たり前なので「足踏み式パーキングブレーキ」だの「スイッチ式パーキングブレーキ」だの存在しているようですが、そんなものは教習所で習ってないので私には扱えません(断言)。見よ、このミニカのシンプルなコックピットを。何の迷いも無く安心して発進させることができます。エンジンの回転計は無いようですが別に困りません。鍵を挿しこんでひねってエンジンを始動させるタイプなのでリレーアタックでセキュリティ機構を解除され盗難される心配もありません。エアバッグが無いですからそこだけは覚悟しておきましょう。なお、高級装備としてはエアコンとパワーステアリングが付いてるとのことですから充分であります。



窓は手動開閉式

出た!窓の開閉はくるくるハンドル式




運転席側のドアをあけた写真もありました。このドアの薄さが時代を感じさせるワン。いまの車はドアを分厚くして、さらに中に金属のつっかえ棒まで入れて側面からの衝突に備えていますが、この時代は横から突っ込まれたらグシャッとツブれてハイそれまでヨ、っていうレベルでありました。そして何が嬉しいって、窓の開閉がレギュレーター式ですよ。ハンドルをくるくる回すタイプですよ。エンジンを切っていても窓の開け閉めができるんだZE。車の幅が狭いから運転席に座っていても助手席のハンドルに手が届くからパワーウインドウである必要性が無い。これでいいのよ。たかが軽自動車なんだもん、何も窓の開閉までエレキ仕掛けにする必要なんてないのよ。ドアだって内側は樹脂パーツ丸出しで、いまどきの軽自動車みたいに内装を無駄にゴージャスにしていないのもヨイ。ドアに施錠するつまみも昔ながらの出っ張りタイプ。万一、車内に鍵をとじこめてもJAFのオニーサンがドアのすき間から針金をつっこんでサクッとあけてくれそうです。

ということで何から何まで気に入ったミニカでありまして、うーむコレで車両価格18.8万円か、この車に乗って余生を過ごせたらどんなに幸せだろうなと妄想が膨らむのでありました。家族を駅まで送迎したり通院の足に使ったりしたら便利でしょうな。オートバイとちがって車なら雨が降っても安心ですよ。

とかなんとか思いながら最終的にはため息をついてブラウザを閉じるのであります。いくら車を欲しがったところで置き場所はどうするんだ?という「駐車場問題」が避けられないのであって、現実問題としていくら値下げされても買えないものは買えないのであります。タダでくれると言われても維持できないのであります。はぁ。

で、こんどはゴロリと身体を横たえ、気分をかえようとスマホ片手に新たな気まぐれネットサーフィンをしながら、音楽関連の総合通販サイト、サウンドハウスのバーゲン品チェックなどするのであります。お!グレッチのフルアコがずいぶんと安くなってるぞ!!



グレッチのギター

グレッチのギターが大幅値下げで37万8千円だ!!




中古車18.8万円でひとしきり興奮したのち、こんどはギター37.8万円とかいう世界を見ていると完全に脳がバグってくるのであります。フルート92万円を見た後だとギター38万円が安く見えちゃう的な。そんな金額払えないクセに、見るだけならタダだもん、と言いながら車だのオートバイだのフルートだの、高額なものばかり見ていると本当に頭の中がおかしくなってくるのであります。10万とか100万とか口で言うのは一瞬ですが、実際には千円稼ぐのだって大変な苦労があるわけですよ。そもそも自分は名実ともに「まごうことなき貧乏人」だということを忘れてはならないな。



パスモ残高97円で現実に戻る

そんなことよりも、このパスモ残高を何とかしろよ




ちょっと現実に戻ったZE。車とかギターとか言ってる場合じゃなかった。パスモにお金をチャージしないと今月はもう電車も乗れないわ。やばい。










#53
2022年9月24日(土)
「今更ながらホンダ・ベンリィ110が生産終了と知ってエゾモモンガ発狂」


今日のモモ通は、タイトルで全てを語り切ってしまったのであります。今年の10月をもってカタログ落ちするオートバイについては一通り調査済みという認識でありましたが、超絶に大事な車種を見落としていたことが今さらながら発覚したのであります。

荷物運びのスペシャリスト、実用スクーターの代表である「ベンリィ110」が生産終了の中に含まれておりました。


ホンダ ニュースリリース(公式)2022年4月28日
法規対応に伴う、Honda二輪車の一部機種の生産終了について
https://www.honda.co.jp/info/20220428b.html


ホンダ ベンリィ(ホンダ公式)
https://www.honda.co.jp/BENLY/


「人生とは長い旅路である」という大前提のもとに「旅に向くのは航続距離が長い車種である」を持論としている私にとっては、燃費がよいことと燃料タンク容量が大きいことの2点は最重要項目であります。一度ガソリンを満タンにしたら途中は無補給で


品川区の自宅を出発し大垂水峠、笹子峠を越え、甲府盆地に入って山梨県甲府駅ビル「セレオ甲府」でごはんを食べて買い物をしてお土産に「桔梗信玄餅」をバイクに積み、こんどは塩山から柳沢峠を経由して東京に戻り奥多摩、青梅を経て品川区の自宅まで帰投する航続力


というのを最低ラインと考えているのであります。厳しい山坂道を含めて距離としてはトータルで300kmくらいでしょうか。とにかくガソリン満タンにして少なくとも300kmは走れるオートバイじゃないと、私の愛機「タエちゃん号」を名乗るにはスペックが足りないという認識です。

いまは環境保護ファシスト達が「二酸化炭素排出量」を理由に内燃機関を目の敵にしていて今後は日本中でガソリンスタンドの数が急速に減ってゆく可能性が高いから、今後はますます一度の給油で長距離走れるオートバイが重要になってくると思うのであります。

この点でスーパーカブ110は若干不満なんですよね。燃費性能はきわめて高いものの、惜しいことに燃料タンクのサイズが小さい。現行モデルはわずか4.1リットルしかない。仮に1リットルで60km走れるとしても、計算上の航続距離は246kmにとどまってしまう。私が乗りたいと思っているグロムはタンク容量が6.0リットルありまして、このガソリン約2リットルの差が行動半径の大きさを飛躍的に拡大させるのであります。

そして今回の話のネタであるベンリィ110は驚くなかれ、燃料タンク容量が10リットルであります。オートマチックトランスミッションを採用したスクーターということで燃費性能がスーパーカブ110には若干及ばないとしても、巨大なタンク容量で圧倒的な優位性を持っているのであります。これぞ働くスクーターのお手本ですよ。

ベンリィ110が発売された当時にカタログを入手しましたが、オシャレにカスタマイズした写真が掲載されていて「ただの荷物運び道具ではい」と思わせてくれる夢いっぱいのスクーターで、実用の道具のみならず趣味の乗り物としても大ヒットしたわけです。



ベンリィ・カントリースタイル

カタログに乗っていたオシャレ仕様のかわいいベンリィ




ここでいったん話はとびます。前々回のモモ通でメキシコ工場製造のホンダ・ナビ110の話を書きました。大変個性的でなかなか魅力的な小排気量バイクでありまして、いいなぁ楽しそうだなぁと思いつつも日本国内で正規販売されないのだから事実上注目するだけムダ、というかなしい話でありました。

ところが。これを並行輸入販売しているショップが関東にもあると知ってエゾモモンガ狂喜乱舞。

今は極端な円安ということもあり価格面での「お得感」は無いものの、ナビ110の放つ個性は唯一無二であります。あの派手派手なピンク(マゼンタ?)も選べる。在庫アリと聞いては放ってはおけない。パトロール中の警察官をおちょくるには最高の乗り物ではないか!(←その発想自体があたまおかC)



メキシコ製造ナビ110

並行輸入ナビ110新車が隣県で買える!




前々回のモモ通で書きましたようにナビ110は南北アメリカで絶大な人気のヒットモデルでありまして、これをオーナーのセンスで超絶改造して「世界でただひとつしかないカスタム車両」をSNSなどで見せっこして楽しむという最高に人生エンジョイ系な遊びが流行っているのであります。



改造ナビ110その1

もはや原型をとどめていないレベル







改造ナビ110その2

こちらはサーキットを走るレースマシン風ですかね




ためしにYouTubeでナビ110を改造している人たちがアップしている動画を検索してみたら出るわ出るわ。みんなマジで楽しそうだわ。まさに「やりたいようにやればそれだけでハッピィ」っていう世界。腕自慢の職人さん達が本気でやっている姿にシビレます。私、こういうふうに「真剣に遊ぶ人」って大好きなのよ。持っている技能を遊びのベクトルに全振りする技術屋さんって、みんな目が輝いているのよね。ある意味「才能の無駄遣い」みたいな世界をメーター振り切ってやってる人は神の恵みにあふれていると思います。


NaviScape: The Ultimate Honda Navi Build (Full Video)※英語





南米ペルーの人たちも突き抜けています。めちゃくちゃ楽しそう。

HONDA NAVI 2022 | NAVI CAFE RACER - WRAP - WRAPPING - VINIL NEOCAFE(スペイン語)







HONDA NAVI 2022 | NAVI CAFE RACER - TIMON CLUBMAN - ESPEJOS BAR END - MANGOS (CLUBMAN HANDLEBAR)(スペイン語)







HONDA NAVI 2022 | NAVI AFRICA TWIN - PARRILLA Y PORTA ALFORJAS MALETAS - REAR RACK SADDLEBAG PANIER(スペイン語)







で、ここにきてようやく話はタイトルの「ベンリィ110」に戻ってくるのであります。

以前、中共ホンダ製CB125Fのネタを話した時にも書きましたが、いくら販売店があるとは言っても並行輸入車を買うというのはかなりの大博打になります。原則、買ったお店でしか面倒をみてもらえません。消耗品などの部品入手も、通常のルートでは不可能です。買ったお店がスペア部品を在庫している保証などありません。メキシコに取り寄せで入手まで数ヶ月待ち、なんてことも有り得ます。部品代と送料ですさまじい金額になるかもしれません。そして、これは命にかかわることですが、仮に車両に欠陥があり製造国・正規販売国でリコールがあっても正規販売していない日本ではショップも対処できない可能性があります。極端に言うと、乗れるだけ乗ってどこかが壊れたら修理せずに躊躇なく捨てる、ぐらいの覚悟がないと並行輸入車は買えないのであります。これは鉄の掟であります。

私はこのナビ110を舐めるように見ながら「この排気量110cc空冷エンジンは、ひょっとしてひょっとすると、国内で活躍している『ベンリィ110』と同じものではないだろうか」とひらめいたのであります。なんとなく見た目が似ている。もしエンジンがベンリィ110と共通でパーツが流用できるなら、駆動系に関してはナビ110を買ってもスペア部品で苦労せず乗り切れるのではないか?

そう思ったら居ても立ってもいられず、ホンダのベンリィ110公式サイトに飛んだわけです。そして、今回のモモ通タイトルにあるように「そのベンリィ110が販売終了」という現実を知ったわけであります。肝心なベンリィ110が終了したらスペア部品もへったくれも無いよぉ。

なんかホンダは車のEVシフトを軸足に据えつつある空気がただよってるし、小型のオートバイラインナップが現時点では充実しているとはいえ「切る時は一瞬で全部切り捨てる」っていうことを平気でやりそうだから本気で怖いんだよなあ。できるだけ長く乗ろうと最新のグロムを買っても、スペアパーツの供給を打ち切るのが他社にくらべて早いホンダのことだから「もう電子制御フューエルインジェクションのモジュールが在庫払底しました。修理不可です。サヨウナラ」って言われる日が意外と早く来るような気がして不安しかないのですよ。腕時計とかカメラとかでさんざん痛い目をみてきたので、電子部品の在庫がなくなる早さはさんざん経験済みです。かえって電子制御FI車よりも昔ながらの機械式キャブレター車のほうが実は長持ちするとかありますかね?

正直な所、いまグロムが一番乗りたいオートバイなのですが、電子制御フューエルインジェクションとかフルデジタルメーターとか、寿命がきたらおそらくユニット丸ごと交換しなきゃいけないパーツがてんこ盛りなのが不安で仕方がないのよねえ。昔ながらの機械式キャブレターとか、アナログメーターのほうが長い目で見ると信頼できそうな気がするのですが、考えすぎでしょうか。

できることならグロムが寿命を迎えるより先に自分が天国に行きたいよね、と思ってしまうのであります。超弱気なエゾモモンガであった。










#54
2022年9月26日(月)
「いまどきの車はとにかく視界が悪い、という不満」


モモ通は話がオートバイになったり車になったり、入れ代わり立ち代わりで誠に申し訳ないのですが、今回は車の話です。

前々回のモモ通で古い三菱ミニカの3ドア(バン仕様)が値下げしていて大興奮、というネタを綴ったのでありますが、何度見てもミニカ3ドアの秀逸なデザインというか実用に特化した道具感にシビレるのですよ。

軽自動車については昔から「走る棺桶」などと言って馬鹿にする人たちがいるわけですよ。ぶつけられたら弱い、というのは否定できない事実ではあるけれども、こっちはそんなことは百も承知のうえで乗っているのであります。

たとえ非力であろうとも少ない燃料で効率よく走れる機動性をもち、日常の道具として不自由のないレベルの実用性をそなえた気軽な乗り物をつくろうとすれば、徹底的に無駄をそぎ落として軽くするのが王道であります。高校の物理で赤点をとってひそやかに追試を受けていた私でも理解できるレベルの話です。

たとえばスピードを出し過ぎて自分からガードレールやら障害物やらに突っ込んでいくのは論外として、公道で敵キャラが不意に突っ込んできた場合は、もう自分の力ではどうすることもできないのであります。極論を言うと「誰かに突っ込まれる可能性はゼロではないが、それは考えるだけ無駄」なのです。とにかく乗員の安全が第一、という人はそもそも最初から軽自動車を選ばなければいいだけの話であります。

運転しやすい車というのは「価値観は人それぞれ」だから一概にコレとは断言できないけれども、すくなくとも「視界の良し悪し」は重要な要素だと思います。前述のミニカバンは横も後ろも窓が大きくて全方向の視界がきわめて良好、バック駐車も楽々というのは私のように「あまり運転が上手ではない人」にとっては最高の選択肢でした。

そしてようやく今回のタイトルの話に入るのですが、いまどきの車はどれもこれも視界が悪い、というのが私の不満であります。とりわけ側方(横方向)からナナメ後ろを経て真後ろの視界が悪い。

というかフロントガラスの両脇、Aピラーの部分ですでに死角が多い。Aピラーがやたら太いのだ。右左折のときにナナメ前方の視界が遮られていると感じるレベル。全方向、視界が悪いといっても差し支えない。

横方向は窓の下のラインが高い。首まで湯船に浸かった状態で外を見ている感じ。昔の車は窓が広々としていて、肩を出して湯船に浸かっているぐらいの感覚だった。後席の窓はさらに小さくなって、のぞき窓から外を見るような心地がする。窮屈感というか圧迫感というか、閉じ込められている感覚がすさまじい。言葉で説明していても分かりづらいので、画像をいくつか載せてみようと思います。



車のナナメ後ろ1

完全に後方視界を捨てているとしか思えない発狂デザイン




他社の車も似たようなものである。Cピラーは完全にフタがしてある状態で、ナナメ後ろは見えないだろう



車のナナメ後ろ2

Cピラーは窓ではなく、黒く塗りつぶしてあるのが悪意に満ちている




これまた別のメーカーの車種。私には、もはやどれがナンの車なのか見分けがつかなくなってきている。



車のナナメ後ろ3

こちらもナナメ後ろの視界を完全に捨てているぞ!後ろの窓も上下方向が異様に狭い




だめだもうメーカーが違う別の車種だと言われても私には全部同じに見えてきた。頭痛い…



車のナナメ後ろ4

こんなのをバック駐車しろと言われたら私はマジで涙目になる




全部別メーカーの別車種だというのに、どれもこれも似たようなスタイリングなのが不気味ですらあります。こういうのが今の流行なのだろうね。それにしたって個性が無さすぎる。いやまったく私には見分けがつかないわ。しかも、そろいも揃って後部座席の窓を後ろに向けて上方向に絞り込んで小さくし、Cピラーを壁のようにして死角をつくり、そして後部窓の下部ラインを車体の上方で「打ち切って」いる。これじゃあ真後ろの、下方向がほとんど見えないであろう。障害物があっても突っ込むレベルで死角が大きい。

まあ全ての原因というか、こういうデザインになった理由は厳しい衝突安全基準をクリアするためであろう。安全基準が厳しいから、後ろから突っ込まれたときに後席の人命を守るためにはデザイン的にこういうふうにまとめないと強度が保てないということだろうと察する。

かくして、装甲車のような車が世にあふれるのであります。

馬鹿馬鹿しいなと思うのは、この発想をまるごと「軽自動車」にも適用しようとメーカーが必死になっている事でしょうかね。ただでさえエンジンの排気量とボディサイズに制約があるというのに、やみくもに安全基準だけ厳しくしようとするから、非力で重たくて視界が悪くて運転しにくいという「いびつな自動車」が当たり前になってしまった。



軽自動車のナナメ後ろ

いまどきの軽自動車は後方視界が悪い




だからこそ、三菱eKクロスEVが4つのカメラと12個のセンサーで車の位置を自動で感知し、バック駐車や縦列駐車をボタン操作ひとつで勝手にやってくれる「押すだけ駐車」機能を装備して「これは便利!」とか言うのであります。欠点はテクノロジーで解決、っていうスタンスなのかもしれないけど私には「壮大なる無駄」にしか思えなくて、


<オンライン見積>
eKクロスEV グレードP
ナチュラルアイボリーメタリック/カッパーメタリック

・車両本体 2,932,600円
・ボディカラー 82,500円
・メーカーオプション 先進安全快適パッケージ 165,000円

車両代合計 3,180,100円


などと言われると、私の中にある軽自動車のイメージというのが完全に粉砕されて絶望的に馬鹿馬鹿しくなってしまい、いろいろな意味でヤル気をなくすのであります。たとえば、1987年の三菱ミニカ エコノ パセリL(エアコン・パワステ付で74.5万円)あたりが懐かしく思われてくる。シンプルな軽ボンネットバン。もちろん今どきの車に較べたら安全性はどうしようもないレベルかもしれないけど、必要十分な装備と動力性能を備えて窓は大きく視界も広く、使い勝手の良い道具のお手本のような車ですよ。本来あるべき軽自動車はこういうモンだと思うのよ私は。


新車情報'87 三菱 ミニカ エコノ パセリ 3速AT






それにしても、こうして改めて動画を見るとTVKで放映していた番組『新車情報』における三本和彦さんの解説はわかりやすくて切れ味がよく見事というほかはありません。日本の自動車業界に多大な影響を与え、多くのドライバーから愛された本当に偉大な方でありました。貴重な動画をアップしてくださった方にも感謝ですな。

ということで、今どきの車にはいろいろと不満があってネチネチと絡みたくなる気分を必死におさえつつ、つい「昔はよかった」と老人的な発言をしてしまう私であった。もうどうせ4輪を自分で買って乗る事はないので関係ないっちゃあ関係ないんだけどね。庶民の生活水準が下がってみんな苦労して日々の生活をおくっているのに、車もオートバイも食料品もなにもかも値段が上がっていくばかり、というのはマジで辛いので文句の一つも言いたくなるのよねん。










#55
2022年9月29日(木)
「やっぱり視界の良さは大事よ(前回の続き)」


前回は「いまどきの車はとにかく視界が悪い、という不満」というタイトルでネチネチと最近の車のデザインに対する悪口を書き綴ったのですが、まだ言い足りない気分なので続けたいと思います。

私は「ちっちゃい乗り物」をこよなく愛する生き物ですので、正直デカい車はもはや我が人生に関係ない物体という認識でおります。メルセデスベンツ・ゲレンデヴァーゲンの最上級グレードもしくはダイハツ・ミライースの廉価グレード、どっちか好きな方をあげるよ!と言われたら迷わずミライースを選択する軽自動車好きでありますから、今日の話は軽自動車ネタを中心にしてゆこうと思います。

前回は車の悪口だったのであえてメーカー名や車名についてはまったく触れませんでしたが、愛のムチということで三菱自動車ファンのひとりとして


「eKクロス(eK X)っていう車のフロントデザインはあまりにもヒドくないか?」


と言わずにはいられない。これが今の三菱のアイデンティティを具現化した顔だ、という主張は百も承知でありますが、正直言って似合ってないし、カッコよくないと思うよ。もはや画像を引用して貼る気も起きないレベルなのでとりあえず公式サイトのリンクだけ載せておきます。


三菱自動車 eKクロス(公式)
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/ek_x/


軽自動車はボディサイズとエンジンの排気量で「上限」が定められており、ほぼ全ての車種がその枠内ギリギリいっぱいで造られ、そして狭い車内を少しでも広くしよう(広く感じさせよう)との狙いで天井を高くするというのは分かるのですが、厳しい衝突安全基準をクリアしつつ流行りのスライドドアを備えて、後席はリクライニングできて広いラゲッジルームを備えて、それからそれから、とやっていけば見るも無残なへなちょこ箱という車ばかりになっちゃうのも当然であります。どのメーカーも似たようなコンセプトであれもこれも詰め込み過ぎて似たような車(それも不格好な姿)になっちゃっているのは悲しみの極みであります。

しかも視界が悪いので後ろにカメラとセンサーを付けて価格もアップ、とかやるんだから私としてはもう付き合ってられないのであります。

前回は動画のリンクを埋め込んで1987年の三菱ミニカを紹介したけれども、あのミニカだって当時としてはすさまじく天井が高いと話題になったのであります。今は「ハイトワゴン」と呼ぶのでしょうか、背高のっぽでちょっとボンネットがある箱型の車が大人気ですが、その完成形はずばり「初代ワゴンR」ではないかと思う。ワゴンRこそが新時代をつくった軽自動車であって、現代の軽自動車の潮流はその流れの延長上にあると言ってよい。本当にワゴンRは画期的なパッケージングを見事に具現化した最高傑作。初代で全てが完成している。


ワゴンR スズキ(公式)デジタルライブラリー
https://www.suzuki.co.jp/suzuki_digital_library/1_auto/wagonr.html



初代ワゴンR

時代を変えた名車、ワゴンRの初代モデル




こういう事を言うと「ワゴンRはホンダ・ライフステップバン(1972年)をパクったにすぎない」とわめく人が続出する訳ですが、ライフステップバンはわずか3年、1世代限りで滅んでいる短命の車であります。軽自動車360cc時代に現れた「個性派軽自動車」のひとつに過ぎず、時代を変えたというほどのヒットとは言えないであろう。もちろん私個人的にはライフステップバンは大好きだけど、同時代のライバルに与えた影響という意味ではワゴンRには到底及ばない「マイナー車」の域を出ないのであります。

話をワゴンR登場前に戻しますが、360ccで規格が制定されてから基本的に軽自動車は「庶民にも手が届く夢の自家用車」もしくは「日本のモータリゼーションを底から支えた真の意味での国民車」という位置付けでありまして、各自動車メーカーが最新技術を競い合って小さいながらも立派な「名車」を開発、販売して日本国民の車への憧れをカタチにして提供し続けてきた訳ですよ。新型が出るたびに性能がアップしてゆく、より一層質感が向上してゆく、満足度が飛躍的に上がってゆくというワクワク感はまさに夢がどこまでもふくらんでゆく驚きの世界であって


新型が出たけど何が進化したのか正直よくわからない最新スマホ(高価)


とは次元の違う感動があったのです。反面、衝突安全基準なんかは今と違ってユルユルのガバガバ、無いに等しい時代ではありましたが、だからこそ「車の幅はちいさくても室内はそこそこユトリがある(=側面のドアや壁が薄い)」「ガラス面積が広くて視界が広い(=ありとあらゆる柱が細くて弱い)」というふうに、軽くて運転しやすい車が普通につくられていたのであります。



ライフツーリング

私のイチオシ、ホンダ・ライフツーリング




ホンダ・ライフは軽自動車360cc時代のファミリーカーでありますが、その中でスポーティな仕様としてつくられたのがツーリングというモデルです。エンジン性能を向上させて快適なロングドライブを楽しめる動力性能をもたせようというコンセプトが「旅好き」の心に刺さりまくるのであります。そしてさながら「ラリー車」のようにフロントに丸型のフォグランプを追加し、精悍な黒い鉄ホイール(←私の大好物、黒の鉄チンだ!!)をまとったその姿は「まごうことなきスペシャリティ・モデル」の風格をたたえており、なんだか一周まわって今どきの軽自動車よりもかっこよく見えるほどであります。

今は「ライトが吊り目イコールかっこよくて精悍な印象」あるいは「ライトが丸いイコールかわいくて愛らしい印象」みたいな安易さがありますが、言わせてもらえばそんな単純な調味料の味付けでユーザーの好みに応えてる自己満足はやめてほしいものだと言いたい。昔の車は丸いライトでもこんなにスポーティで精悍で迫力すら感じさせる見事なデザインをしていたんだZE。いまどきのデザイナーはセンスの奥行きが足りないっていうか、哲学が欠如して上っ面だけの薄っぺらい「描き分け」しかできない人が多すぎるんだよ。

で、今日一番言いたいのはここなのですが、上記掲載したライフツーリングの写真、窓の部分に注目して欲しいのです。前、横、後ろいずれも窓が大きいうえに枠が細いので車の向こう側が丸見えなのですよ。ひと言でいえば視界が広い。運転席に座れば前方向のみならず横も後ろもよく見える、というのがお分かりいただけると思うのです。

これが運転のしやすさに直結するのですよ。視界良好な車ならではの安全性の高さがある(←重要)。

よほどのヘタクソであっても、教習所をクリアして免許を取得した人であればバック駐車で苦労することはないレベルの視界が確保されています。教習所では「目視による安全確認」が叩き込まれますが、ミラーの死角にいるナナメ後ろの自転車やオートバイの存在も振り返れば「もろ見え」という感じであります。

視界の良し悪しが安全確保にどれほど重要なのか、という点については、極端な話をすれば80年前の航空機操縦士ですら言及するような「基本中の基本」であります。支那事変の頃から大東亜戦争の終結にいたるまで日本では多くの種類の航空機が開発・配備されたわけですが、たとえば真珠湾攻撃で多大な成果をあげた「九七式艦上攻撃機(中島製B5N)」は実戦配備されてからも改良が続けられ、エンジンを「栄」に換装した「一二型」からは機体性能のみならず操縦席からの視界が大幅に改善して空母での運用が飛躍的に向上、雷撃と水平爆撃で敵艦隊に大打撃を与えたのであります。さすがだぜ日本人技術者の先輩方。

他方、敵国海軍では「チャンスボートF4Uコルセア」なる新型戦闘機を配備したものの、コクピットからの視界が極端に悪く空母での運用は不適格としてもっぱら地上部隊で使われたのですよ。空母に向かない艦載機(笑)。まさにバカ海軍。この機体は1943年2月14日、ガダルカナルに攻め込んできたものの我らが帝国海軍の零式艦上戦闘機を主軸とした精鋭部隊による返り討ちにあい


「セントヴァレンタインデーの虐殺」


と呼ばれる大敗北を喫したのであります。ザマーミロ(嬉)。大和民族なめんなよ。余談ですが、このエピソードを聞いて幼いながらも鬼畜の米軍を叩きのめした事を痛快に思って高笑いしていたバチがあたったのか、思春期以降の私はチョコレートを渡しつつ告って玉砕する文字通りの「セントヴァレンタインデーの虐殺」を毎年のように喰らい続ける人生を歩んできました。教訓。あまり他人に向かって「ザマーミロ」とか言うもんじゃないね。悪意に満ちた言葉を他人に向ければ、めぐりめぐって不幸は自分にふりかかるのであります。正直、スマンカッタ。

なお日本でも零式艦上戦闘機を設計した堀越二郎氏が次なる海軍の要望にこたえ戦闘機「雷電」を開発したけれども、実用化までに相当手こずった上に「視界が悪い」と操縦士からは不評であったというから、あまり他国の戦闘機を莫迦にできないのであります。堀越技師は雷電を開発しつつ零戦の性能向上・改良までせっつかれていたというからさぞ苦労されたであろう。のみならず次の主力戦闘機「烈風」開発も早くしろと強いられていたのだからパンクしてしまうわ。どんなに優秀な人でも三つの重要プロジェクトを同時進行するのは無理ってモンです。日本のブラック体質は何も今に始まった事ではないのであります。

モモンガ家は海軍であり私は飛行機が大好きなのでつい話が脱線しました。車に話を戻したいと思います。まあ、大東亜戦争の頃に三菱や中島など航空機の開発に携わった多くの技術者が戦後は自動車産業のために尽くされたのでありますから、車の話をすればおのずと飛行機までさかのぼってしまうのも当然なのであります。中島飛行機が好きすぎて富士重工のファンになったりとか、いろいろあるじゃないですか実際。

時は流れて軽自動車の規格が大幅に変更(拡大)されたのが1976年1月。排気量が550ccになりまして、性能も飛躍的に向上したのであります。まさに軽自動車の黄金時代がやってきました。皆様にとってはおそらくどうでもいい事ですがナンバープレートが私の大好きな黄色になったのもこの時であります。

私のハートをわしづかみにしたのは2ストエンジンをリヤに搭載したスズキ・セルボでありました。360cc時代の名車フロンテ・クーペの流麗なデザインをうまく踏襲しつつ新規格で生まれ変わり「セルボ」の名を冠して華々しく登場したのでありました。車名はイタリア語で牡鹿を意味する「Cervo」(チェルヴォ)に由来しているんですって。かっこいいじゃん。やっぱりスズキは只者ではない。常に時代の最先端を切りひらく刀剣のような鋭さをもち、新しい文化や喜びを創造するような車やオートバイをつくる面白いメーカーであります。

このセルボが満を持して1982年6月にフルモデルチェンジ!2代目が登場したのであります。これが期待を裏切らない、というか先代のもつイメージを見事に継承しつつフロントエンジン・フロントドライブという最新メカニズムをバシッと採用して見事にスポーティ・クーペスタイルにまとめあげた誠にアッパレな車でありました。名車はたいていモデルチェンジすると次のモデルで大ゴケするのが世の習いでありますが、新型セルボは文句のつけようがないスタイリッシュな姿で華麗に登場したのであります。さすがスズキ。愛してる。



スズキ・セルボ

赤ボディ+黒バンパー+鉄チンという最強の仕様で颯爽デビュー!そりゃあ紙吹雪も舞うわ




このセルボの画像についても、窓に注目していただきたい。先に掲載したホンダ・ライフツーリング同様、窓の向こうが後ろまでモロ見え状態なのであります。すなわち、視界がきわめて良好なのが一目瞭然であります。しつこく繰り返しますが車の運転がヘタクソな私でも心に余裕をもってバック駐車できる仕上がりです。軽自動車かくあるべし、という見本のような傑作機です。

翌年(1983年)にはターボ搭載モデルも出ちゃったりしてエゾモモンガ狂喜乱舞。1980年代の日本の輝きというのは、まあ私なんぞは昨日のことのように思い出しちゃう訳ですが、本当に奇跡的な次元でありました。1986年から1987年の夏頃まで日本経済は円高不況で輸出競争力がガクンと下がり相当ヤバい、日本は滅びると騒がれたものの、翌年1988年からはいわゆるバブル景気に突入しましたからね。なんかいろいろスゴい時代だったわ。



セルボ・ターボ

1980年代、ターボチャージャー搭載はスポーツモデルの証だった




この時代はメーカーを問わず車は4年に1度はフルモデルチェンジするのが当たり前、みたいになってきて、次々と新型車が登場したのでありました。セルボも律儀に1988年に新型(3代目)を市場に投入。これが今までの黄金時代を帳消しにするほど見事に爆死して、まったく売れず、販売期間はわずか2年半という信じがたい短命モデルとなってセルボ栄光の歴史を真っ黒に染めちゃったのでした。フルモデルチェンジに失敗して爆死するといえば日産自動車、「爆死は日産のお家芸」みたいな印象があるけれども、スズキだってやるときはやるんだなと思いました。

ヒット作を出しても必ずフルモデルチェンジで爆死:日産
突然発狂して爆死:三菱
年がら年中ひそやかに連続爆死:マツダ

みたいなイメージがありますね、私の個人的見解としては。最終的には「なぜコレが売れるのかわからないトヨタ」という自動車業界における世界最大の謎が残されるわけですよ。トヨタ好きの人には本当に申し訳ない不適切な発言ということで先にお詫び申し上げます。あと、あわててフォローするわけじゃないけど私自身はマツダは好きだったんだ。ただ、ちょっと目を離したすきに私の好きなRX-7もコスモもルーチェもカペラもファミリアも無くなって、今のマツダ車は見た目の区別が全くつかないんだ。これもあらかじめお詫び申し上げます。



マツダの車ラインナップ

マツダの車は私には全部同じに見えて全く区別がつかない




ということで、話がどんどん収拾つかなくなってきたので今日の結論。車のデザインが似ていてもいい。見た目の区別がつかなくてもいい。それは二の次、三の次。一番大事なのはやっぱり視界の良さ、これに尽きます。自動車メーカーの皆様、カメラとセンサー搭載で万全な安全装置、という発想がダメとは言いませんが、まずは踏み間違えないペダル配置や微調整が可能で適正なドライビングポジションがとれる優良な運転席、そして視界の良い車をつくってくださいマジでお願いします。安全運転はまず広い視界から、ということでぜひとも基本に立ち返って、これからも素敵な車をたくさん造って下され。

さいごにおまけ動画。YouTubeに三菱ミニカ(7代目)を取り扱ったTVK『新車情報'93』の映像がアップされていました。視界広々。いいねえ。


新車情報'93 三菱 ミニカ






やっぱり三本和彦さんの語り口、キレ味は最高ですな。今頃は天国で「昔、ラリーをやっていたもので」などとおっしゃりながら華麗にハンドルを操り、ドライブを満喫されているのでありましょう。いずれ私も天国に行けたなら、三本さんの車トークを存分にうかがいたいナと思うのであった。












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