さてここで世の自転車マニアを全員敵にまわす覚悟で言いますが、テクトロのブレーキはダメだというネット上の噂をうのみにしてはいけません。断言しますが(油圧式ではない)純粋な機械式ディスクブレーキの部品としては決して悪いものではない、というかむしろ充分すぎるほどに高性能です。そもそも、レースに出る前提でもっと繊細なタッチで指先制御できるブレーキを使いたい人はテクトロを選ぶとしても上位グレードの"TRP(Tektro Racing Products)"を最初から選びます。何が何でもシマノが最上でテクトロは駄目みたいな事を言う人は他人のインプレに影響を受けてシマノを妄信しているだけの単なる知識自慢の知ったかぶり君です。もしくは、シンプルな構造のテクトロの機械式ディスクブレーキすらちゃんとセッティングできないレベルの人です。1年間無事故無違反の私が断言しますが、時速30kmで走行する重量20kgのエレキ原付をしっかり停止させるだけのスペックがテクトロMD-M280には有ります。充分に実用に足る性能をもっています。青春のほぼすべてを自転車にささげた私だから言いますが、アマチュアが趣味で走らせる自転車ごときでテクトロのブレーキの性能が不足などという事は断じてありません。とはいえ、また改めて話すつもりですが後輪のブレーキパッドはすさまじい速さで消耗します。あっという間に交換が必要なほどに減ってしまうのにはビビりました。
BLAZE公式では車体重量は約20kgと表記していますが、私が購入した頃は18kgというふうに書いていた記憶があります。厳密に計測したら18kgはさすがにサバを読みすぎだった、ということでしょうか。ひっそりこっそりと20kgに変わっていたのはご愛嬌ですね。絶滅寸前の50cc原付でもっとも重量の軽いスズキ・レッツですら70kgありますから、20kgというのがいかに軽いかは言うまでもありません。ちなみに巨大なようかんみたいな直方体のリチウムイオンバッテリーパックは約2.7kgで、これは車体から分離可能です。3kgのお米よりも軽いと思えばバッテリーパックの取り回しの良さがお分かりいただけるでしょう。ホンダのエレキ原付EM1 e:で用いられているバッテリー"Honda Mobile Power Pack e:"は重量10.2kgですからね。毎回車体から取り外して室内に持ち込んで充電、というのはけっこう大変だろうと思います。