横浜画夢

2003年7月26日〜8月8日
(富士フォトギャラリー五反田)




横浜画夢(よこはまがむ)。

夢のような画ではなく 画のような夢。

目覚めとともに はかなく消えた

夢うつつの 記憶の断片。










1.主の日




祝福された朝

窓を通して部屋一杯に光

私が私に戻る時間


花を飾ろう

神さまと話そう










2.時間




二度と戻らない 今という名の時を

誰かの為に浪費する

贅沢










3.投影




旧い友人から届いた手紙

「僕は今も夢を追い続けている」

頼もしい言葉に 私は嬉しくなる


コーヒーを飲みながら窓の外を眺めると

向かいの建物には

長い影










4.歌声




チュンチュンチュン

小鳥は歌う

今日幸せが届いたのは だれの家?










5.境界




水たまり

この世界と

もう一つの世界をつなぐもの










6.御使い




私の小さな窓からそっと入って

今日もまた よい知らせを届けてくれるのは

天から舞い降りた

主の御使い










7.光と線と角度




静かに

熱く

私を射抜く 光










8.追憶




行き過ぎた時間の片隅で

静かに横たわる

甘い日の記憶

ゆっくりと色あせる 私の彫刻たち










9.週末




船で旅をしたことがありますか

太陽のかけらが散らばるような

水平線のきらめきを見たことがありますか

さあ 漕ぎ出そう

波と遊び 風と話そう 空を独占しよう

ほんとうの呼吸をしよう










10.待降節




(あなたは 独りではない)


喜びましょう

私たちの救い主が

お生まれになったことを


(あなたは 独りではない)










11.午後




誰もいない午後

足元からしみてくる

孤独










12.未来




明日はもっと良く生きることができますように


きょう思い悩んだたくさんの事を

笑顔で思い出せるようになる

それが未来










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