モモンガ通信2025年(第1期) フルートとかオートバイとか動物園とか・・・のどかさんの日常ヨタ話


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#1
2025年1月3日(金)
「2025・新年ごあいさつ」


モモンガウオッチャーの皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様にとって素晴らしい一年となりますよう祈念しております。

まったく満を持してない、今年最初のモモンガ通信であります。

本日の構成は
・去年みごとに散った壮大な計画について(失敗の結果報告)
・今年の雑な目標
というかんじで書こうと思います。


まず、去年私が割と本気で試みたものの非常に残念な結果に終わったネタを新年早々に総括したいと思います。

ご存じのように私は2022年11月に交通事故にあいました。歩行中だった私のすぐ後ろで車が自転車をはねる交通事故があり、はねとばされた自転車が歩いていた私にクリティカルヒット、私は後方から突き飛ばされるようにして前のめりに倒れて気づいたら病院のベッドの上というピタゴラ装置のような事故だったらしいです(本人は意識がないから全く記憶にない)。

この事故の後遺症で頸椎から左腕(肩から手のひらまで)にダメージが残りました。

私は箸を持つのも字を書くのも右手ですので左利きという訳ではないのですが「ドアのノブをにぎる」「カギの開け閉めをする」「水道の蛇口をひねる」「スイッチ操作をする」「とっさに物をつかむ・つまむ」「財布から金を出す」といった日常のありとあらゆるちょっとした動作を左手でやるクセがあり、左手(左腕)がメインアームといっても過言ではないほどに活躍の場が多いので、年がら年中痛くてだるくてシビレていて力も入らない状態というのはけっこうなストレスなのであります。

神経の修復には時間がかかると言われたので気長に回復を待ちつつリハビリに励んだものの、結論から言いますと1年以上たった今もほとんど改善しておりません。恥ずかしい話ですが茶碗をしっかり持って食べるのもしんどいのです。味噌汁のお椀を支えられないレベル。普通に持とうとして食事中に何度ひっくり返したかわからない。独り暮らしだから家では多少行儀の悪い食べ方を何とかなるけれど、人前で食事をするのがすごい精神的プレッシャーになってしまいました。この人の食べ方は行儀が悪いな、と思われたら恥ずかしさの極みで生きていけないですよ。

なによりも精神的に一番こたえたのは楽器の演奏が思うようにできなくなってしまった事です。痛くてだるくてシビレて、フルートが構えられません。当然ながらギターを構える気にもなれません。左手の指で弦がおさえられない。

そんなわけで去年の2月末をもってフルートのレッスンも辞める気でいたのです。どうせもう続けられないのだから先生に教えを乞う意味もない。これまでの半生でもいろいろな事にチャレンジしては途中でヤメるという行動を繰り返してきたのだから、こんどは音楽をやめる時が来たという、ただそれだけの話ではないか。そんなふうに思っていました。

しかしながらここで先生から強烈な引き留め工作がスパークしました。新型ころ奈の大流行はあったし物価高も止まらないこのご時世、趣味で音楽教室に通う人は激減していると聞くから先生としても金づるの生徒を一人でも失いたくはなかったのであろう(笑)。「音楽が好きで好きでたまらない人間が音楽を捨ててこの先どうする」っていう先生の熱弁というか説得工作はすさまじいものがありました。

「ミュージシャンは死ぬまでミュージシャンよ」
「片手がまともに動かせないなら、残った部分でできることを全力でやるのだ」
「どうしても辛い時は手ぶらでもいいから、とにかくここに来なさい」

みたいな。

で結局はその後も何もしない(っていうかできない)まま、ズルズルと教室に籍を置いて先生の金づるとして生存している私がいるのであった。腕の状態的にまるまる一曲を通して吹くのは無理でも、バンド楽曲の間奏部分だけでも担当してソロパートを吹ければいいじゃんみたいな。

こんな感じ。参考映像。


The Moody Blues - Nights In White Satin







イングランドのプログレバンド、ムーディ・ブルースの『サテンの夜』ですよ。私もフルート担当のレイ・トーマス(映像中のヒゲのアニキ)みたいに神妙な顔をしてフルートを持ってステージに立ち、間奏の時だけスポットライトを浴びて吹けばいいか、という決意で今後は温(ぬる)い音楽的スタンスに軸足を据えて生きていこうと思って今日に至っております。もう従来のようにギターで遊ぶとかはちょっと無理だけど、出来なくなった事を数えてもしょうがないのだ。先生に言われたように出来ることだけをやって、音楽活動を続けられたらいいなと思っています。



おっと、ここまでは前置きであります。相変わらず長いな。今日の本題は失敗に終わったプロジェクトの報告であった。

何に失敗したのかというと、ずばり右投げへの転向という計画であります。以前演奏会でご一緒した友人のお嬢さん(といっても年齢は私よりちょっと下ぐらい)と初対面で一緒のテーブルで食事しながらアレコレ話をしたときに、なんと彼女が草野球をやっていて守備はショートだというのである。え?マジで!と私はものすごい衝撃を受けたのでありました。まずもって草野球チームって男の人しかやらないもんだと思い込んでいたから女の人が当然のように参加しているという情報がエキサイティングであります。しかもポジションがショートとかいって、どれだけ運動神経が良いのだろうかと思う。いいねえ。私は野球は見る専門だけど、自分もプレイできたらどんなに楽しいだろう。

私は・・・そうだなあ。まずもって目が悪いので子供のころから球技は苦手でありました。そもそも野球なんて球が見えないですもん。バット持って打つのも無理だし、バッターが売った打球を追いかけてキャッチする守備とか絶対にできる気がしない。外野手なんて打球の行く先にダッシュしてあらかじめ落下地点で構えて捕球するんだよ。あんなの神業じゃん。どう考えても自分にできるポジションは無いと思う。

でもまあ、もし仮にまっすぐ球が投げられるぐらいのコントロールを身につけて、あわせて確実に捕球できる能力を備えたらキャッチボールぐらいはできるんじゃないか。やがて年老いたときに、ボーイフレンドとキャッチボールでデート出来たら楽しそうじゃん(←謎の妄想)。

去年の春、2024年4月8日にアップしたモモンガ通信で「右投げ転向で復活を誓う」というタイトルの文章がありました。


モモンガ通信 2024年(令和6年)4月8日(月)
「右投げ転向で復活を誓う」


要するに左手でボールが投げられなくなったので、右投げに転向する努力を通じて運動不足の解消を目指そうと考えたのでありました。すぐに柔らかいボールを買って不自由になった左手でニギニギしてリハビリというのをはじめました。それから、区内でキャッチボールOKとなっている公園の視察に行ったりしました。

さらに間髪を入れずにグローブも購入。うむ、左手にグローブをはめるのは本当に変な感じがしますな。違和感がハンパ無い。自由が利かない手でボールなんてキャッチできるのであろうか。

そして勢いにまかせてバットまで購入。ここまでくるとかなりの熱の入れようであります。



バット

庭で素振りをするとか、どうでしょうか?




ちなみにバットなんて買ったことがないので、そもそもどれを買えばいいのか分からない。ネットで調べていたら「ティーボール」という競技が存在することを知りました。本格的に野球やソフトボールをはじめる前の子供たちが楽しめるように考案されたスポーツらしいよ。


NPO法人 日本ティーボール協会(公式)ティーボールについての説明あり
http://www.teeball.com/


で、結論としてはティーボール用のバットが黄色くてかわいいので買ってみたという訳ですよ。



ティーボール用バット

黄色というだけで即決







説明書き

小学生・女性用らしい




長さ約75cm、重さは500gぐらいでしょうか。人生初Myバットとしては、なかなかに良い感じです。さっそく庭に出て軽く振ってみたら腰がグキッとなって4日間寝込んだ。



バット

毎日素振りするつもりだったけど秒で挫折




このように、揃えたいものは全て揃って(何しろカタチから入るタイプですからね)あとはもう練習あるのみ、という段階まで歩みを進めたのですが思わぬところから横やりが入りました。早い話が整形外科の主治医から野球とか無理に決まってるだろ馬鹿者と言われて即ドクターストップがかかってしまったのであります。私の場合は腰と股関節が悪いので薬で痛みをしのぎながらこれ以上悪化しないようにひたすら現状を温存するという方針でここ数年過ごしているのですが投球練習もバッティング練習も厳禁レベルなのに何をやってるんだお前は!と怒られてしまったのよねん。

かくして、私もゆくゆくは草野球チームに所属してエース級にはなれなくとも中継ぎ投手のひとりとして手堅いピッチングでチームに貢献するような活躍をしたいと企てた壮大な計画はあっけなく頓挫したのであった。



夢破れて

野球選手にはなれなかったよ、かあさん




以上が去年味わった最大の挫折でしたな。我らの横浜DeNAベイスターズが日本シリーズを制して日本一に輝いたその陰で、ひとりの選手(いや、選手ですらないか)が一球も投げることなく消えていったんだよ。泣ける話じゃないっすか。

去年はそんな体験もあった。そういう年でありました。できない事はできないのだから仕方がない。チャレンジする気を起こして志を高く持って行けるところまでは行ったのだ。それでヨシとしようではないか。人生、こういう事もあるよね。願ったものが全て叶うとは限らないのだ。できることをやるしかない。

年明け早々に挫折の話をするというのはなかなかに痛快であります。いい意味で、去年味わったいやな思いで凝り固まった毒を出し切ったようなすがすがしさ。

では、今年はどうするか?という話ですな。前にも書きましたがあまりギチギチな目標を立てる気はありません。これだけはキチッとやり遂げよう、みたいに自分を追い込む目標は立てません。とはいえ、なんとなくやりたい事はあるし方向性が決まっているネタであればそれなりに真面目に取り組みたいという気力はあります。

楽器練習はできる範囲でちょっとやってみて楽しむ。できない事はしょうがない。先生に言われた通りです。私自身は、どうにかしてフルートを保持できるような良い方法はないだろうかとあれこれ試行錯誤しています。たとえば腕を骨折した時に三角巾で首から腕を吊るじゃないですか。あんな感じで、首にストラップをかけてそこに左腕を胸の前で固定させるイメージでフルートを保持できないかと思いながらネックストラップに手首を載せる方式を試してるんですけど今のところは上手くいってません。本当は手首を固定するのではなく不自由を感じて一番つらい部分(肩、二の腕から肘までの部分)を何らかの方法で固定できるといいんですけど。

詩生活は既にゆるゆると再開してます。鉛筆と一筆箋、そして歳時記を持ち歩いています。俳句に限らず短歌も散文詩もなんでも書きたい。生涯の目標としてはオートバイに関する用語をひとつでいいから季語の地位に高めたいと思っています。俳人の水原秋櫻子が野球用語の「ナイター」を夏の季語にしたように。「オートバイ」と「旅」を結び付けた世界観の俳句をひとつのジャンルとして成立させたいなあと思う。

発狂して精神病院送りになってから本が読めなくなりまして(文章を読んでも内容がまったく頭に入らない珍現象が起きている)、もう10年近く読書をしていません。なんでもいいから、一冊でいいから本を読めたらいいなと思っています。まずは老眼鏡を新調しないとダメかもしれません。とりあえず手元の文字が見えるようにしないと話がはじまらない。

あとは動物園に行くとか原付欲しいネタとか、そのへんはもう風まかせというか「良い風が吹いたらその瞬間が船出の時である」ぐらいに考えて、あまり目標やノルマを決めずに適度な温度感で楽しめたらいいなと思います。原付についてはもう何年も「中古原付を買う買う詐欺」みたいなネタをモモ通で書き続けていてますが、こればっかりは巡り合わせの問題だから自力ではどうにも解決できませんからね。

そもそもですね、発売から10年以上経ってるオートバイの中古価格が新車の頃とたいして変わらない!みたいな状況がここ数年ですっかり定着してしまっているのがキツいのです。年式の古いポンコツでも信じられないような高額な値段がついているのが当たり前になってしまいました。そんなご時世にサクッと車種を選んでポンと購入に踏み切るなんて下層民には無理ってもんです。どうしても慎重になりますよ。

まあ、そんな感じでウダウダしている間に50cc原付の新車はタマ数がなくなりつつありますし(メーカーはすでに製造をやめているという噂もある)中古相場もジワジワ上がってきています。もうバイクが安く買える時代は終わったのだろうと思います。つらいけどしょうがない。

そんな感じで今年は例年以上にユルユルのガバガバ体制で日々を過ごそうと思っています。あまり頑張りすぎず、カラ元気を装うこともせず、欲張らず、それでいて邪(よこしま)な事は考えずに柔らかく暮らしていきたいものです。笑う門には福来る、と言うではないか。人間だれでも同じ時間が等しく流れてゆくのだから腹を立てたり怒ったり文句を並べてストレスまみれで生きるより、毎日アハハと笑って暮らした方がよい。

生きていると悩みは尽きないものです。しかし悩みすぎると白髪が増える一方ですから、難しい問題で頭を抱えるのはほどほどにして日々のささやかな幸せを存分に味わいたいと思っています。目標はそれだけですよ。毎日楽しくやってるうちに何かいいニュースが舞い込んできたり、よい風が吹いてくるかもしれない。不意にめぐってきたチャンスを逃さぬようにして、上昇気流に乗れたらあとは予期せぬ未来に胸をおどらせればよい。

天国を先取り!という姿勢で明るく行きましょう。










#2
2025年1月10日(金)
「頭の中の地図と、お菓子のいただき方について」


友人と会ったときにいつも同じ話をしてしまうのですが、その内容は「地図」についてです。基本的に私の脳内の地理的感覚というかおぼろげな位置関係は鉄道路線と駅によって成立しています。

自分が詳しくないエリアについては「最寄り駅はどこですか」と訊ねることで場所を把握する、という流れが習慣として身についています。

他方、私の友人はふだん電車を利用する機会がほとんど無く、脳内の地図というか地理的感覚は道路網で構成されているというのです。

たとえば神奈川県の茅ヶ崎市といったら私はまずJR東海道線の「茅ヶ崎駅」が頭に浮かぶのです。東海道線の北側か南側(海に近い方角)か?というおおざっぱな区分をしつつ、茅ヶ崎市でも相模線の香川駅の近くです、と言われれば「あーハイ、なんとなくわかります」みたいな感じで位置関係をイメージするのです。

逆に「県道45号で寒川方面、大曲のあたり」などと言われるとサッパリわからないのであった。

私は横浜で生まれて東京都西部の山岳地帯で育ち、社会人になってからは職がかわるたびにアッチにいったりコッチにいったりしながら最終的に品川区に流れ着いて現在に至るという遍歴です。

幼少期はウチに車がありませんでしたから、車で移動する生活スタイルを現実的に体感したのは高校を卒業する頃であります。ゆえに、どこかに出かけるといったらバスや鉄道を使うのが当たり前でしたから道の名前(何号線とかナントカ街道とか)はもちろんのこと交差点の名前なんて意識したことも無かったのです。

ということで鉄道路線網によって私の頭脳の地図は構成されている、という前提で今日の本題に入ります。

先日モモンガ母からお菓子が届いたのですが、包装がこんなかんじのイラスト入りでした。



お菓子の包装

なにか動物キャラがいるぞ




上の部分をよくみるとタイトルのようなかんじで「おいでよ!カシワニ(柏の葉っぱのイラスト)」と書かれています。なるほど、このキャラはワニということですな。頭に葉っぱがのっていますが、端午の節句にいただく「柏もち」のあの葉っぱであることはピンときました。



拡大図

私が苦手な、あの爬虫類のワニですな




裏面を見ると「カシワニのマドレーヌ」とあります。そして製造者は「株式会社 モン.シェフ」というところで、住所が千葉県柏市になっていていろいろ納得。あー、なるほどねえ。



製造者

千葉県柏市!




おいでよ!柏に(柏に来てください)



おいでよ!かし ワニ(←爬虫類のワニ)

というダジャレになっているのだな。千葉県の柏といったら、サッカーチーム「柏レイソル」の本拠地ということですよね。ええと、はい。

名前は知ってるけど

場 所 が よ く ワ カ ン ネ



ここで恥を忍んで申し上げますが私は正直、名前は聞いたことがあっても地図上で場所を示せと言われたら正答できません。まったく把握できていません。仙台が宮城県にある、とか、島根県といったら松江ですよ、みたいな認識はすぐに出来るのですが目の前に宮城県の白地図をポン!と置かれて「仙台はどこにありますか?印をつけてください」と言われたら完全にお手上げ状態になります。気仙沼とか石巻とか蔵王とか言われると宮城県だったかな、と思えるとしても位置関係(どの市町村がどの場所に位置しているのか)はサッパリわかりません。

鉄道網といっても自分が利用したことがあるエリアは漠然としたイメージが浮かびますが、縁のない路線であればやっぱりわかりません。たとえば自分がウロチョロしがちな西武鉄道、小田急、京王、東急、あと馴染みのある京浜急行あたりは落ち着いて対処できますがほとんど利用しない東武鉄道や京成電鉄になると随分と脳内地図が怪しくなります。

私がわかってる千葉県は市川市までが限度です(断言)。なぜって私がふだんメインで使っている都営地下鉄新宿線が本八幡(もとやわた)まで行きますから、その関係で地図が完成しているのです。

しかし市川市の向こうに船橋市があって、次は千葉市でしたっけ。あれ?習志野市って言うのは千葉市の向こう側?いや手前だったかな??

という感じになって、しっちゃかめっちゃかになります。当然のことながら、こんな奴が柏市の位置を認識できている訳がない。ということで千葉県の公式サイトを見てカンニングしてしまったわ。


千葉県(公式)市町村マップ/千葉県
https://www.pref.chiba.lg.jp/kouhou/map.html



千葉県市町村マップ

上記公式サイトより引用




やばいっすね。もちろん市町村の名前を見ればおおよそ聞いたことがある場所は「千葉県のどこか」というふうにわかるんですけど、位置関係はまったくわからんです。

さらに恥を忍んで言いますけど、東京都民と名乗りながら東京都の白地図をポンと目の前に置かれて「市区町村名を記入しろ」と言われたら赤点まちがいなし。自分がいま住んでる品川区の周辺とか、昔うろちょろしていた西多摩郡とかそのへんは即答できるけど西東京市って何?あれ?田無市はどこにいっちゃったの?ってなります。

どうやら平成13年1月21日に田無市と保谷市が合併して西東京市となったそうですが、ちょっと待てと言いたいのであります。形状的に横に長い東京都で、あの場所で「西東京」を堂々と名乗られたら、もっと西にある立川市とか福生市とか羽村市とか立場ないじゃん。西西西東京市、とかウルトラマックス西東京市とかアルティメット西東京市とか名乗らないといけないぐらいバツが悪いじゃん。アンタそんなに東のエリアに位置してるクセに軽々しくウエスタンを名乗るんじゃないよ!と言いたい。

話がだいぶ脱線してしまったので「おいでよ!カシワニ」のマドレーヌに話を戻そうと思います。この「カシワニ」が気になったのでネットで検索したら、柏市インフォメーション協会のウェブサイトがすぐに見つかりました。オフィシャルキャラクターとして活躍中なのが判明してスッキリ気分であります。


おいでよ!カシワニ 柏市インフォメーション協会
https://kashiwainfo.net/

クロコダイルにしろアリゲーターにしろ、爬虫類のワニはまったくもって恐怖の生物でしかないのでありますが、こんなキャラクターになれば許せる感じになりますな。まあ私は哺乳類じゃなきゃヤダ派というか100歩ゆずって鳥類が限界という流派に属していますので、爬虫類だの両生類だのは勘弁してほしいところです。水中にいるようなニョロニョロとかグジグジ系も無理。虫などもってのほか。ゲジゲジとかブジョブジョ(なんだそれ)とかマジでヤメてください。

そしてカシワニのマドレーヌは、ちゃんとカタチが「カシワニ」のキャラクターになっているうえに、しつこくなくて美味でした。私は洋菓子はバターくさいのとか小麦粉全開とかいろいろしつこいように感じて正直苦手であります。私は甘党・あんこ派。あずきマン。ようかんとかおしるこが大好き。



マドレーヌ

ちゃんとカシワニの形になっています




そしておいしく食べ終わる頃には、もう既に柏市の場所がどこであったのかを思い出せないのであった。えーと、千葉市の左ナナメ上あたりでしたっけ?(←適当)



さらに凄まじかったのは、食べ終わってからモモンガ母に電話を入れたときの返答であった。

のどかさん:カシワニのマドレーヌありがとう。おいしかったよ!!
モモンガ母:あー、あれけっこうサッパリ系でおいしかったよね
のどかさん:パッケージにワニのキャラクターのイラストがあったよ
モモンガ母:あれ?カエルじゃないの?
のどかさん:いやいやいや。柏に、っていうのと爬虫類のワニをかけたダジャレだって
モモンガ母:なんでカエルなんだろうなって思ったんだよねえ
のどかさん:カエルにはギザギザの歯とかシッポとかないでしょ!
モモンガ母:カエルなんて気持ち悪いから知らないよ
のどかさん:あとマドレーヌがちゃんとワニの形してたよ!
モモンガ母:え?そうなの??
のどかさん:食べる時に見なかったの?
モモンガ母:味しか覚えていない
のどかさん:マジかよ・・・マジかよ・・・

ということで、今日の結論。別に市区町村の位置とか覚えなくても困らない。だけど、何かを食べるときはちゃんと目で見て、じっくり味わって食べましょう。優雅に楽しむお茶タイムを、ただ目の前の食物を摂取する作業におとしめてはならぬ。どんな境遇にあろうとも、食べるときぐらいは王侯貴族のようにふるまい、豊かな時間にしたいものであります。










#3
2025年1月14日(火)
「Windows11が起動しなくなったノートPCをLinux Mintで復旧」


昨年の夏にメインで使っていたデスクトップPCが壊れ、本来であれば思い切って新型に買い替えたいタイミングではあったのですが、大規模な入れ替えを延期して安い中古PCで一時しのぎをしようと考えました。秋葉原のいかがわしい店で9,800円のノートPCを買ってきました。


モモンガ通信 2024年(令和6年)9月26日(木)
「実力的にイマイチ頼りない中継ぎ投手を登板させる」


製品としては下記の通り

富士通 LIFEBOOK U938/T /8GB/256GB Windows11Pro

【メーカー】富士通
【商品名】 LIFEBOOK U938/T
【CPU】Celeron3965U 2.20Ghz
【メモリ】8 GB
【ストレージ】256GB SSD
【光学ドライブ】なし
【画面サイズ】13.3インチ 1920x1080px
【OS】Windows11Pro
【その他機能】
・USB・HDMI端子等搭載
・Webカメラ搭載


こちらを購入したのが2024年8月17日。まだ5か月経ってないぐらいですが、2025年の1月はじめになって急に作業中に固まる、アプリケーションソフトが落ちる、といったトラブルが頻発するようになりました。PCを購入してすぐに回復ドライブを作っていたので、セットアップしなおすことに決めました。

ところが。再セットアップ作業の途中で「回復できませんでした」などという残念感あふれるメッセージで終了を余儀なくされる展開になりました。何度やりなおしても同じです。セットアップ画面を見つめながら松岡修造ばりの熱い声援を送るのですが「回復できませんでした」という非情ののメッセージが表示されるだけです。

そして、当然の流れとしてWindows11が起動しなくなりました(涙)

再セットアップ作業の途中まで進んでいましたから、SSDの中身が消されちゃったのでしょう。駄目なものはしょうがない。

普通の人ならここで途方に暮れると思います。何しろ起動しないわけですからね。

しかし今更申すまでもなく私はオタク的属性の持ち主であり、いまでこそ「PCに金をかける時代は終わった」と言ってのけるクチでありますが、ヤング時代は熱烈Apple党でマッキントッシュをしょっちゅう買いまくる人だったのであります。なぜかマックも98もTOWNSも持ってるみたいな属性だったのです。工房のウェブサイトを開設した時のメインOSはBTRON(ビートロン)だったのです。

そんな私の手元には、去年の今頃につくったLinux Mintのインストールディスクがありました。

Windowsユーザーの方はご存じのように今年10月にWindows10のサポート終了がアナウンスされています。で、Windows10が使えなくなったらどうする?みたいなテーマで古いPCにインストールして使える代替OSを提案する動画が去年あたりからポツポツとYouTubeにあがっていました。ChromeOSをインストールしてChromeBookとして使うとか、Linuxでも比較的Windowsに近い操作体系のディストリビューションがあるとか、そういう情報が割と活発に取り上げられていて世のオタク達が人柱として試しにインストールして使い勝手をレビューするという動画をたくさん見ておりました。

そんな中で目を引いたのがLinux Mintでありまして、いろいろな人の動画を見る限り「これは良さそうだな」と思えるOSでした。私は20年ぐらい前にVine Linuxを使ったりした時期がありましたが、さすがにメインで使えるものではなかった。しかしLinux Mintはインターネットブラウザもオフィス系アプリケーションソフトも普通に使えて充分にメインを張れそうな仕上がりです。

ということでたまたまLinux Mintのインストールディスクを作成したものが、奇跡的にまだ手元に残っていたのであります。「知らないOSをインストールして遊ぶ」という、一見すると世の中に対して何の役にも立たない風味がつよいオタク趣味を持っている過去の自分のたわむれの行為が、まさかのタイミングで役に立つ時が来たのであります。

Linux Mintについては、多くの人がYouTubeで紹介しているので興味のある方はそちらをご覧になった方がよいと思います。私が中途半端な説明をするよりも、はるかに有能な人が分かりやすく簡潔に紹介する動画がたくさんあります。


Linux Mint(公式)
https://linuxmint.com/


私は起動しなくなったノートPCにLinux Mintのインストールディスク(必要なファイルを書き込んだUSBメモリ)をサクリと差し込み、そのUSBメモリから起動しました。あとは放っておいてもインストールされますから耳の穴をホジホジしていればよいのであります。唯一の不安は自分のノートPCに必要なドライバ類がきちんとそろっているのか?という点ですが、これはやってみないとわからない=インストール完了前に考えても仕方がないことです。

はい、インストール完了ぅ。USBメモリをはずしていざ!起動。



起動

よっしゃあ!起動したZE




やったね。この時点でもうフィーリング的にざまあみろな気分になるわけですよ(←わかります?この「ざまあみろ」っていう感じ)。最初に起動した後はおそるおそるタッチパッドに触れてみると普通にマウスポインタも動くし何の問題もなさそうであります。Wi-Fi接続もあっけなく完了して胸をなでろす。初期状態で入っているウェブブラウザはMozilla Firefoxですので、こちらを起動していつも使っているGoogle Chromeをインストール。これに自分のアカウントでログインすればハイ、ネット環境は復活ですよ。



画面

GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)はWindowsと変わらん







ブラウザ

とりあえず自分の工房を表示してみる




ブラウザのChromeが起動しますから普段Androidスマホを使ってるGoogle奴隷な皆様は何の不自由も無いだろうと思います。いつものアカウントのGmailも使えるしGoogle PhotoをはじめあらゆるGoogleのサービスが使えます。当然ですがYouTubeも普通に見られるので存分に「チャージマン研!」を見ればOK。



ブラウザその2

ネットさえつながれば事実上なにも困らない




Office系については私は普段から(Windows11で)フリーソフトのLibreOfficeを使っていますから、そのLinux版を使えば良いのであります。デジタルカメラで撮った画像の処理はちょっと困りますが、いろいろ調べてみると無料の画像編集ソフト「GIMP(ギンプ)」というのがPhotoshopの代替として使えるっぽい。あとは個人的に音声データ(ICレコーダーで録音したmp3ファイルなど)を編集するアプリケーションが要りますが、おいおい探してみるとしましょう。

モモ通の原稿については、普通にテキストエディタが使えますので心配ご無用。



テキストエディタ

良いと思います




あとはHTMLファイルを更新してFTPソフトでサーバにアップロードすればウェブサイトの更新は勝ったも同然。テストしたら文字化けするのでネットでいろいろ調べて解決しました。

かくして、オタクであるがゆえに過去の自分が楽しんだ遊びによってイザという時の危機から逃れた私であった。OSをインストールして遊ぶ、という傍から見ればキチガイじみた趣味であろうと、それが巡りめぐって人生のピンチで役に立つときが来ることもあるのだという真実を証明できたことでちょこっとだけ生きる自信を取り戻した次第です。家族から「逃げるし恥だし役立たず」(←かつてそんなタイトルのドラマがあったらしい。私はテレビを見ないので知らない)とこき下ろされた私ですが、少なくとも過去の自分の行いが現在の自分の役に立ったのだからこれは胸を張っていいですよね?おおざっぱに見ると100パーセント無能に見える存在であっても、それは断じて100パーセントではないという事です。0.000001パーセント程度かもしれないけど、私にも有能な成分が含まれているということです。

オモテ面から見たら私は無能の人に見えのるかもしれないけど、ウラにはちゃんとこういう才能があるということで今回は素直に自分をほめたいと思います。まあ今回はたまたまですが、オタク趣味も時には役に立つということを分かっていただけますと幸いでございます。オタクを責めないでください。










#4
2025年1月21日(火)
「今年最初のお出かけ先はやっぱり動物園」


早いもので新年を迎えて既に20日が過ぎてしまったのです。いまいちヤル気が出ない、などと言っているうちに時は光のように流れて、こんなふうに過ごしているとあっという間にクリスマスが来てしまいます。

年末年始は基本的にひきこもりがちな生活を送り(おかげでインフルエンザにならずに済んだ)、その後もPCのリカバリーなどで時間をとられてやっぱり家に居たのであります。外出するのは大好きだけど家に居ても退屈しない性分なので用が無ければ家にたてこもっていても不満はありません。外は寒いし。

などと言っているとモモ通で話すネタもなくなりますから、最初のお出かけはやっぱりいつもの夢見ヶ崎動物公園だな!という気分になってカメラをもって出発しました。動物たちに新年のあいさつをしようではないか。

サラリと動物園に着いたのはいいのですが早速やらかしました。今年最初のポカが発生。な、なんと。デジタルカメラの充電を忘れてきました。マーコールを1枚撮っただけでバッテリー切れ。膝から崩れ落ちましたよマジで。



マーコール

この日最初で最後の写真(涙)




いつもは予備のバッテリーを持ってくるのですが、なぜか今回に限って荷物を減らしたくてあえて家に置いてきた(カメラ本体だけケースから出して持ってきた)という素晴らしい展開が今回の偉業につながったのであります。その場の思いつきで普段と違う行動をすると失敗する例ですな。

カメラが起動しなくなったので、今回の散歩は動物たちを眺めてまわるだけ。いちおうスマホのカメラ機能があるけど、動物園の撮影では望遠が使えないと歯が立たない。

カメラと言えばパナソニックから昨年「DC-FZ85D」という新型が発売されました。これは私が今使っているFZ70(2013年発売)の後継モデル、FZ85(2017年発売)のマイナーチェンジ版であります。一番の売りはUSB端子がいまどき主流のUSB-Cに変更された点でしょうか。逆にそれ以外はこれといって目立った進化はない。ヨドバシで6万4千円ぐらいでした。公式のオンラインストアでも同じぐらいの金額です。けっこうしますね。

爆発的なスマホの普及とともにデジタルのコンパクトカメラはあっという間に駆逐されましたが、このカメラのようにレンズ交換せずに広角から超望遠まで撮影できるタイプが今でも販売されていることが嬉しい。一般人はスマホで充分だし本気の人はレンズ交換式の本格的なカメラを使うでしょうから、この手の中途半端な機種はそれほど台数も売れないだろうけど、無くなると困るのよね。


パナソニック デジタルカメラ DC-FZ85D(公式)
https://panasonic.jp/dc/c-db/products/DC-FZ85D.html


まあ私自身はすでに大げさなカメラを振り回す気力も体力もすでになくなっていますので、かつてのようなカメラ物欲は皆無です。今使ってるFZ70が壊れてダメになるまでは現状維持でいいやって感じ。ああ、こういう発言をすると直後にカメラが故障したりするのが世の習いですから、余計な事は言わない方がいいかもしれません。去年はスマホの液晶画面を割ってPCも壊れて、こんどはカメラも昇天とかいったらシャレになりません。大事に使わなくちゃ。

夢見ヶ崎ではnamiemiさんのお正月イラストが最高でした。おお、これならスマホでも撮れるぞ。



羽子板

namiemiさんの可愛い動物イラストが見られるのは夢見ヶ崎だけ!




羽子板の構図といい新春の雰囲気をたたえた色彩が素晴らしいですね。控えめなのに華やか、この色づかいは見事というほかはありません。かわいいなあ。


晴れ着のホンドタヌキ

あらゲンマイちゃん、あでやかなよそおい







男前のヤマシマウマ

アースくんも粋だね




ということで今年最初の写真散歩としては初戦敗退(1回コールド負け)という感じでしたがnamiemiさんの新春イラストを堪能できたので大満足です。次はちゃんとカメラのバッテリーは充電してくるんだYO!










#5

























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